ショーン・ペンが、アカデミー賞を欠席した理由と、自撮りへの強い拒否感を率直に語った。
俳優のショーン・ペンが、ニューヨーク・ロウアー・マンハッタンのスプリング・スタジオで開催中の第25回トライベッカ映画祭に登壇し、CNNアンカーのケイトラン・コリンズとのトークで、授賞式や大人数の場に対する複雑な思いを明かした。
ペンは、第98回アカデミー賞で助演男優賞を受賞し、自身3度目のオスカーを手にした一方で、授賞式の会場には姿を見せなかった。その理由について、本人は単なる授賞式嫌いではなく、多くの人が集まる場そのものに強い不安を覚えるためだと説明している。
8人を超える場には行かないと決めた理由
ペンは「授賞式だから、というだけではないんだ」と語り、「この場にいる人たちがアフターパーティーに行くとして、そこに自分が入っていくとしても同じことだよ。ああいう場は、いつも自分にとって社会的な居心地の悪さを意味していた。人が多すぎるんだ」と説明した。
さらに、「僕はもう、一生を通じて、指定されたグループが8人を超える場所には行かないと決めている」と明かした。大規模な集まりでは「1人あたり15分しかない」と感じるといい、それが自身の「不安」を刺激し、「恐れを感じさせるもの」になるという。
ウクライナで見た授賞式と、ゴールデン・グローブ賞での決断
ペンは、アカデミー賞の前に『ワン・バトル・アフター・アナザー』の関係者と話し合い、自身のメンタルヘルスを考えると出席しないほうがよいという認識で一致していたという。その結果、彼は授賞式には向かわず、ロシアによる侵攻を受けるウクライナへ渡った。
現地で午前2時から5時までアカデミー賞を視聴したペンは、「初めて本当にアカデミー賞を楽しめたよ」と語り、「すばらしかった」と振り返った。
授賞式への出席をやめる決定打になったのは、今年初めて参加したゴールデン・グローブ賞だったという。ペンは「僕がどうにか感じられた最善のものは、安心感だった」と話し、「ゴールデン・グローブ賞には初めて行った。そこで『これは無理だ』と決めた」と明かした。
自撮りは“魂を吸い取るもの”と強く拒否
ゴールデン・グローブ賞を後にする際、ペンは多くの人から自撮りを求められたという。その経験も、大人数の公の場を避けたいという思いを強める要因になったようだ。
自撮りについて、ペンは「人は誰とも、絶対に自撮りなんてするべきじゃない。自分にも悪いし、みんなにとって悪い。魂を吸い取るよ」と強い言葉で語った。
さらに、どんな相手であっても応じないのかという極端な例として、「ホロコーストを生き延びた祖母と、車いすで近づいてくる下半身不随の6歳の子だったとしても? きっぱりNOだ」と述べ、自撮りへの拒否感を率直に示した。
ウクライナ情勢について「彼らは勝利する」と語り、近年は木工作業に情熱を注いでいることや、若い頃に比べて穏やかになったことにも触れたペン。だが、大人数の場と自撮りに対する距離感については、今も揺るがないようだ。
