マイリー・サイラス、ハリウッド殿堂入りで涙-父ビリー・レイの言葉で語った創作への決意と家族への感謝、次世代へ残したいものとは

マイリー・サイラス、ハリウッド殿堂入りで涙-父ビリー・レイの言葉で語った創作への決意と家族への感謝、次世代へ残したいものとは NEWS
マイリー・サイラス

マイリー・サイラスが、ハリウッド・ウォーク・オブ・フェイムの星を授与され、家族への感謝と創作への決意を語った。


米ロサンゼルスで行われたハリウッド・ウォーク・オブ・フェイムの式典で、シンガー/俳優として活動してきたマイリー・サイラス(Miley Cyrus)が星を授与され、ハリウッドの殿堂入りを果たした。『ハンナ・モンタナ』で広く知られる存在となって以降、音楽、映像、ファッションを横断しながら表現を更新してきたサイラスにとって、この日の栄誉はキャリアの節目となった。

式典には、母ティッシュ・サイラス、姉ブランディ・サイラス、婚約者マックス・モランドが出席。近年、関係の変化が伝えられていた父ビリー・レイ・サイラスは姿を見せなかったが、サイラスはスピーチのなかで父の言葉に触れた。

父の言葉に重ねた「献身の積み重ね」

サイラスは家族や友人、共に作品を作ってきた関係者に向けて、「私がする選択だけでなく、私の恐れも愛し、支え、そして一緒に向き合ってくれてありがとう」と感謝を述べた。声を詰まらせるような場面もあり、「今日のことを私は決して忘れません。これからもずっと大切にします」と語った。
さらに、父ビリー・レイがかつて口にしていた言葉を引用し、「父はよく、高層ビルは削岩機から始まる、と言っていました。ちなみにウォーク・オブ・フェイムの星もそうです。大切なのは力ではなく、繰り返すことなのです」と話したうえで、「この星が特別なのは、それが献身の積み重ねだからです」と続けた。

その言葉は、単なる受賞の喜びにとどまらないものだった。サイラスは、星は勝ち取るものでも、追いかけて集めるものでもないと説明し、「今日以降、私は創造の循環を続けることを誓います。それこそが、私が本当に生きている理由だからです」と語った。さらに、自身が残すものが、未来の世代の心にも届くことを願い、「生々しく、不完全で、セクシーで、華やかで、喜びに満ちた何か」を呼び覚ましたいと表現した。

楽曲「Walk of Fame」と重なる「永遠」へのまなざし

今回の栄誉は、サイラスの最新アルバム『Something Beautiful』に収録された楽曲「Walk of Fame」とも重なる。同曲は、米ロックバンド、アラバマ・シェイクスのフロントウーマンであるブリタニー・ハワード(Brittany Howard)が共作し、歌唱とギターでも参加した楽曲で、ビジュアル・アルバムではサイラスが星の敷き詰められた歩道に身を預ける映像も描かれている。

同曲の最後には、ハワードが「あなたは永遠に生きる」と歌う。サイラスはその歌詞について、「その歌詞は好きですが、私が永遠には生きないという事実こそが、私の人生と芸術、そして存在すると信じ込まされてきた箱の壁を壊したいという願いに火をつける緊急性を生んでいるのです」と説明した。スターとして名前が刻まれる出来事を、永遠性の象徴としてだけでなく、限りある時間のなかで創作を続ける理由として受け止めていることがうかがえる。

アニャ・テイラー=ジョイ、ドナテラ・ヴェルサーチも祝福

式典では、俳優アニャ・テイラー=ジョイとデザイナーのドナテラ・ヴェルサーチもサイラスをたたえた。テイラー=ジョイは、かつて雑誌『J-14』でサイラスを初めて見たときのことを振り返り、「これと彼女は大きな存在になると分かっていました」とコメント。そのうえで、「“大きい”という言葉ではまったく足りないとは分かっていませんでした」と語った。

また、サイラスについて「彼女はルールに挑み、それを書き換え、ときにはテディベアの衣装で火をつけた」と評し、「マイリー、あなたはいつだってスターでした。そして今、文字通りスターになりました」と祝福した。ヴェルサーチは、今後サイラスの星を訪れる人々に向けて、「もし誰かがマイリーの星をまたぐなら、態度を持ってやって」とユーモアを交えて語った。

サイラスは近年、父ビリー・レイとの関係に注目が集まっていたが、のちに自身のInstagramストーリーズで「父と私は長年、課題を抱えてきました。30代になった今、家族が何よりも優先です。橋が架けられ、時間が多くの癒やしをもたらしたと知り、私は平穏です」とつづっていた。今回のスピーチで父の言葉を引用したことは、彼女が家族の歴史も含めて自身の歩みを受け止め、その先の創作へ向かっていることを印象づけた。

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