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ビリー・アイリッシュ、グラミー賞受賞スピーチでICEを猛烈批判-「盗まれた土地に不法滞在者なんていない」

フィニアス・オコネル(左)&ビリー・アイリッシュ(右) MUSIC/ARTISTS
フィニアス・オコネル(左)&ビリー・アイリッシュ(右)

ビリー・アイリッシュがグラミー賞受賞スピーチでICEを批判し、移民問題への強い姿勢を示した。


ビリー・アイリッシュが、グラミー賞授賞式の壇上から移民・公民権をめぐる問題に言及した。最優秀楽曲賞を受賞した直後のスピーチで、彼女はICE(米移民・関税執行局)に反対する立場を明確にし、「盗まれた土地に不法滞在者なんていない」と語り、会場に強いメッセージを投げかけた。

受賞スピーチで語られたICE批判と抗議の呼びかけ

最優秀楽曲賞を受賞したアイリッシュは、感謝の言葉を述べた後、スピーチの終盤で社会的なメッセージに踏み込んだ。「正直、言うべきことはこれだけ」と前置きしながら、「そもそも盗まれた土地に不法滞在者なんていない」と発言。移民を取り締まるICEの存在そのものに疑問を投げかけた。

続けて彼女は、発言の難しさに触れつつも、「この場所ではすごく希望を感じる」と語り、「私たちはただ戦い続けて、声を上げ続けて、抗議し続けなきゃいけない」と強調した。そして最後に、「私たちの声には本当に大きな意味があるし、人々(の行動)が大切なんだよ」と述べ、行動を伴う意思表示の重要性を訴えた。

レッドカーペットでも示された姿勢-「ICE Out」ピンの着用

アイリッシュはこの夜、授賞式の壇上だけでなく、レッドカーペットでも自身の立場を明確にしていた。会場では「ICE Out」と書かれたピンバッジを身に着けている姿が目撃されており、スピーチ以前から移民問題に対する意思表示を行っていたことがうかがえる。

同様に、授賞式では複数のアーティストが社会的メッセージを発信しており、バッド・バニーをはじめ、ジャスティン・ビーバー、ケラーニ、ボン・イヴェールのジャスティン・ヴァーノンらも、それぞれの形で声を届けた。アイリッシュの発言は、こうした流れの中で行われたものであり、音楽業界の大舞台を通じた問題提起の一例となった。

過去の授賞スピーチでも示してきた公民権と環境正義への問題意識

ビリー・アイリッシュは、アメリカの政治や文化をめぐる問題について、これまでも公の場で発言してきた。先月、マーティン・ルーサー・キング・Jr賞を受賞した際にも、現在の社会状況に対する強い危機感を語っている。

そのスピーチでアイリッシュは、「今の国や世界の状態を考えると、環境正義に向けて取り組んできたことでこうして祝福されるのは、とても奇妙な感じがする」と述べ、「だって、これまで以上に達成不可能に感じられるんだ」と率直な思いを明かした。

さらに彼女は、「私たちは隣人が誘拐され、平和的な抗議者が襲撃され殺害され、公民権が剥奪されるのを目にしている」と現状を指摘。続けて、「気候危機と闘うための資源が削減され、化石燃料と畜産業が地球を破壊し……」と語り、社会構造と環境問題の結びつきにも言及した。

スピーチの終盤では、「食料や医療へのアクセスがすべてのアメリカ人の基本的人権ではなく、富裕層の特権になろうとしている」と述べ、公民権や生活基盤をめぐる問題が深刻化しているとの認識を示している。

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