ハリー・メリング、『ハリー・ポッター』ダドリー役を演じた後の人生を語る-「知られたくない」俳優であり続ける理由

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『ハリー・ポッター』出演後のキャリアについて、ハリー・メリングが型にはまらない俳優像と現在の思いを語った。


『ハリー・ポッター』シリーズでダドリー・ダーズリーを演じ、10歳から21歳まで世界的フランチャイズの中心にいたハリー・メリング。現在36歳となった彼は、過去のイメージに縛られることなく、役柄ごとに姿を変える俳優として歩みを続けている。米『ザ・ハリウッド・リポーター』誌の取材で、彼は自身のキャリアと「知られたくない俳優像」について率直に語った。

「知られたくない」という逆説-巨大フランチャイズの後に選んだ道

『ハリー・ポッター』という圧倒的な成功作に出演したことは、俳優としてのキャリアにおいて祝福であると同時に、常に付きまとうイメージでもあった。ハリー・メリングは、自身について観客に「知られたくない」と感じてきたと明かしている。

「この業界が君に求めるものとは真逆なんだ」と語る彼にとって、それは否定ではなく、むしろ最高の賛辞であったという。「作品を観る前に僕についての先入観を持ってほしくない」「ただキャラクターだけを見てほしい」。そうした思いが、彼の役柄を折衷的で型にはまらないものにしてきた。

一方で、『ハリー・ポッター』があまりにも巨大な作品だったため、その願いが容易ではなかったことも率直に認めている。それでも彼は、キャリアを通して「役」そのものに観客が向き合う状態を作ることを、今も変わらず目指している。

子役の記憶と演劇への傾倒-「あのイメージ」にしがみつく視線

『ハリー・ポッター』シリーズ出演時、ハリー・メリングはまだ子どもだった。しかし彼自身は、その頃の姿がいまも人々の記憶に強く残り続けていることを自覚している。「人々がそのイメージにしがみついている」と語る言葉には、驚きや反発ではなく、冷静な距離感がにじむ。

一方で、あの現場で過ごした時間が現在の彼を形づくったことも否定していない。撮影現場には多くの才能ある舞台俳優が集っており、その環境が演劇への情熱を育てたという。「『ハリー・ポッター』をやっていた頃でさえ、僕は演劇に夢中だった」と振り返り、「すばらしい舞台俳優ばかりだった」と当時を語っている。

そうした影響から、彼は後に演劇学校へ進むことを選択する。巨大フランチャイズの内部にいながら、スクリーンの外にある表現の世界へと意識を向けていたことが、現在の多彩な役選択につながっている。

縛られないキャリアの選択-現在地としての『Pillion(原題)』

演劇学校での経験を経て、ハリー・メリングの中でキャリアに対する考え方は変化していったという。しかし同時に、『ハリー・ポッター』という巨大なフランチャイズに縛られたくないという思いは、一貫して存在していた。「決してそれに縛られたくなかった」と語る彼は、「本当に大きなキャリアを築いて、たくさんの違うことに挑戦したかった」と振り返る。

そうした姿勢は、近年の役選択にも表れている。現在、彼はロマンティック・ドラマコメディ『Pillion(原題)』で主演を務めており、共演にはアレクサンダー・スカルスガルドが名を連ねる。既存のイメージに回収されない作品に身を投じることは、彼が目指してきた俳優像の延長線上にある。

『Pillion(原題)』は2月6日にA24配給で米国公開予定。型にはまることを拒み続けてきたハリー・メリングにとって、本作はこれまでの歩みを静かに裏付ける一本となりそうだ。

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