ローリング・ストーンズ、2026年ツアー中止報道-キース・リチャーズが「確約」できなかった理由

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ローリング・ストーンズが2026年に予定していた英国およびヨーロッパでのスタジアムツアーを中止したと報じられた。


ローリング・ストーンズが2026年に計画していた英国およびヨーロッパでのスタジアムツアーを中止したことを、バンドに近い関係者が米『Variety』誌に認めたようだ。背景には、ギタリストのキース・リチャーズがツアーへの参加を「確約」できなかった事情があるとされている。

2026年ツアー中止が報じられた背景

今回のツアー中止について、バンド側からの正式な発表は行われていない。しかし、バンドに近い関係者が米『Variety』誌の取材に応じ、2026年に予定されていた英国およびヨーロッパでのスタジアムツアー計画が見送られたことを認めたという。

この決定は、キース・リチャーズがツアーへの参加を確約できなかったことが大きな要因とみられている。報道によれば、長期間にわたり複数の国を回る大規模なスタジアムツアーは、現在のリチャーズの状況にとって現実的ではなかったという。近年の公演では、長年向き合ってきた関節炎の影響が見られる場面もあり、体への負担が懸念されていた。

一方で、ツアー中止はバンド活動そのものの停止を意味するものではない。関係者の証言からは、状況を慎重に見極めたうえでの判断であったことがうかがえる。

キース・リチャーズの体調と長期ツアーの現実

キース・リチャーズは木曜日に82歳の誕生日を迎えた。近年のライブでは、長年悩まされてきた関節炎の影響が見られる場面もあり、演奏スタイルの変更を余儀なくされている。本人は自身の関節炎について「良性」と表現しているものの、再び過酷なツアーに耐えられるかどうかは不透明な状況だ。

先月、ニューヨークで行われたソーホー・セッションズでは、3曲のみという短いパフォーマンスながら好調な様子を見せていた。しかし、複数の国を移動しながら数週間、あるいは数か月にわたって続くスタジアムツアーは、単発のステージとはまったく異なる負荷がかかる。

こうした状況を踏まえ、英国タブロイド紙The Sunは、匿名の“アメリカの音楽評論家”の証言として次のように報じている。「彼らが実際に座ってツアーについて話し合ったとき、キースは確約できないと思うと言い……」。同証言では、4か月以上にわたる大規模なスタジアムツアーに対し、リチャーズが消極的だったとも伝えられている。

関係者証言が示す判断と今後の可能性

『The Sun』が伝えた匿名の“アメリカの音楽評論家”の証言では、ツアー計画が具体的に検討された段階で、現実的な判断が下されたことがうかがえる。

さらに、匿名のスポークスパーソンは、ツアー中止に至るまでの経緯についても言及している。「バンドは今年の早い時期にツアーをしようとしていましたが、それもうまくいきませんでした」。今回の判断は突然のものではなく、以前から模索されていた計画の延長線上にあったことが示唆されている。

一方で、将来的な活動の可能性を完全に否定する内容ではない点も注目される。同スポークスパーソンは「ファンにとっては辛いことですが、ストーンズは準備が整って本当にやる気になったときにまたステージに戻ってきますよ」とも付け加えている。ツアー中止という決断の裏側には、無理を重ねるのではなく、最適なタイミングを見極めようとする姿勢があるようだ。

ツアー活動の変遷と最新ツアーの位置づけ

ローリング・ストーンズは2000年代初頭以降、ほぼ毎年のようにツアーを行ってきた。しかし、ミック・ジャガー(82)、ロン・ウッド(78)、キース・リチャーズという中心メンバーが年齢を重ねるにつれ、ツアーの日程や規模は次第に縮小していった。

オリジナル・ドラマーのチャーリー・ワッツは2021年に死去し、その後はリチャーズの長年の共同制作者でもあるスティーブ・ジョーダンが後任としてバンドに参加している。編成の変化を経ながらも、ストーンズはライブ活動を継続してきた。

最新のツアーは、約15年ぶりとなる完全新作アルバムにちなんだ「Hackney Diamonds」ツアーで、3か月間にわたり北米で20公演を実施した。かつての長期・大規模ツアーと比べるとコンパクトな日程ではあったが、バンドが現在の状況に合わせた形で活動を続けていることを示すものでもあった。

新アルバム制作とアンドリュー・ワットの存在

ツアー計画は見送られたものの、ローリング・ストーンズの新アルバム制作は順調に進んでいるとされている。新作は、35歳のプロデューサーアンドリュー・ワットとの2作目となる。ワットはこれまで、レディー・ガガ、エド・シーラン、マイリー・サイラスのほか、エルトン・ジョン、オジー・オズボーン、パール・ジャムとも密接に仕事をしてきた人物であり、その手腕がバンドに新たな活力をもたらしたとみられている。

ワットは、2023年に発表された約15年ぶりの完全新曲アルバム『Hackney Diamonds』の完成を支えた存在でもある。制作現場での相性について、ミック・ジャガーは昨年Varietyの取材に対し、「アンディとは会ってすぐに一緒に仕事ができるって分かったよ……」と語り、「伝染するような熱意とすばらしい仕事への姿勢がある」と評価している。

キース・リチャーズもワットについて、「アンドリューには伝染するような活力と飽くなき熱意があって……」と述べ、「一緒に仕事をしていてすごく楽しかった」と振り返っている。

2026年のツアー中止は、バンドの長い歴史と現在の状況を踏まえた現実的な判断といえそうだ。一方で、新作アルバムの制作は前向きに進められており、ストーンズは今もなお、自身のペースで活動を続けている。次に彼らがどのような形でステージに戻るのか、その動向に注目が集まる。

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