『我々は宇宙人』解説|どんな映画?あらすじ・キャスト・魅力まとめ

映画『我々は宇宙人』(2026)を紹介&解説。


映画『我々は宇宙人』概要

映画『我々は宇宙人』は、YOASOBI「優しい彗星」のミュージックビデオなどを手がけてきた門脇康平が、初の長編映画監督を務めるオリジナルアニメーション。平成の田舎町で出会ったふたりの少年の友情と、その関係を決定的に変えてしまう出来事、その後30年以上にわたる人生を描く青春ドラマ。

映画レーベルNOTHING NEW初のオリジナル長編アニメーション作品として製作され、フランスのMIYU PRODUCTIONSが共同製作に参加。坂東龍汰と岡山天音がダブル主演を務め、山﨑天、松井ケムリ、佐野岳らが声優キャストとして参加する。

第79回カンヌ国際映画祭監督週間でワールドプレミアされたほか、アヌシー国際アニメーション映画祭2026の長編コンペティション部門にも選出された。

作品情報

日本版タイトル 『我々は宇宙人』
英題 We Are Aliens
製作年 2026年
日本公開日 2026年9月25日
ジャンル アニメーション青春ドラマ
製作国 日本
原作
上映時間 118分
監督・脚本 門脇康平
編集 門脇康平/立川憲一郎
作曲 Yaffle
声の出演 坂東龍汰/岡山天音/山﨑天/松井ケムリ/佐野岳/大関れいか/佐々木ありさ/エド・はるみ/鈴木咲/末永陽 ほか
企画・製作・制作 NOTHING NEW
共同製作 MIYU PRODUCTIONS
配給 TOHO NEXT/NOTHING NEW

あらすじ

平成の日本。ある田舎町で暮らす小学3年生の翼は、内気な性格で、自分が「普通」であることに悩んでいた。そんな翼が出会ったのが、クラスの人気者で、自分とは正反対に「特別」な存在として周囲から見られている暁太郎だった。ふたりはすぐに親友となり、一緒に遊び、意味のない会話を交わし、夕暮れの道を並んで帰る。小さな町の中で、ふたりだけの世界が確かに存在していた。

しかし、ある日を境に暁太郎はクラスの中で浮いた存在となり、彼の周囲には噂や奇妙な視線が集まり始める。翼はその変化に気づきながらも声を上げることができず、「何もしない」という選択を重ねてしまう。そして、やがて取り返すことのできない事件が発生。ふたりの人生は大きく変わり、物語は子ども時代だけでなく、その後30年以上にわたる友情と記憶を見つめていく。

主な登場人物(キャスト)

翼(坂東龍汰):本作の主人公の一人。内気で、自分が「普通」であることに悩んでいる少年。小学3年生の時に暁太郎と出会い、親友となる。物語はその後の彼の人生まで長期間にわたって描く。

暁太郎(岡山天音):翼の親友。クラスでは人気者で、周囲から「特別」な存在として見られている。翼と強い友情を築くが、やがてクラスの中で浮いた存在となり、二人の関係を大きく変える事件へつながっていく。

目黒小夏(山﨑天):翼と家が近いクラスメイト。幼い頃から翼と交流を続け、風邪をひいた時には互いの家へ連絡帳を届け合うような関係にある。

バタ原(松井ケムリ):翼の友人。建物の屋上階に秘密基地を作って一人で過ごしている人物で、暁太郎のひそかなファンでもある。

戸田聖也(佐野岳):翼とつるんでいる、やんちゃな仲間。幼少期は大関れいかが演じる。

松下エルモ(佐々木ありさ):戸田聖也と行動をともにする人物。

作品の魅力解説(公開前時点)

「友情の美しい思い出」だけではない、30年間の記憶

『我々は宇宙人』が描くのは、少年二人が仲良くなって終わる一般的な青春物語ではない。

二人の関係を決定的に変える事件を経て、その後30年以上にわたって人物たちが何を抱え、どのように人生を生きてきたのかまで描く。

子どもの頃の記憶は、時間が経てば単なる懐かしい思い出になるとは限らない。

「あの時、自分は何ができたのか」という後悔や、忘れたいのに忘れられない感情まで含めて青春を捉える作品となっている。

「何もしなかった」という選択を描く

翼は、暁太郎が周囲から浮き始めていることに気づく。

しかし、そこで彼が選び続けるのは積極的に誰かを傷つけることではなく、「何もしない」こと。

学校や集団の中で起こる排除に対して、直接的な加害者だけではなく、それを見ながら沈黙した人間にも記憶や責任が残る。

子ども時代には理解できなかった選択を、大人になった後も抱え続けるという構造が、本作を単純な友情映画ではないものにしている。

全編手描きアニメーションで描く平成の記憶

門脇康平監督は、平成の田舎町と人物たちの30年間を手描きアニメーションによって描いている。

NOTHING NEWにとって初めての長編アニメーション作品であり、共同製作にはフランスのMIYU PRODUCTIONSも参加。

完成後はカンヌ国際映画祭監督週間、アヌシー国際アニメーション映画祭という世界的な映画祭へ相次いで選出された。

懐かしい日本の風景と、時間が経っても消えない記憶をアニメーションならではの色彩や動きでどう表現するのかも注目したい。

坂東龍汰と岡山天音が、30年を生きる二人に声を吹き込む

中心となる翼と暁太郎を演じるのは坂東龍汰と岡山天音。

さらに山﨑天、松井ケムリ、佐野岳ら、アニメーション声優を本業としない俳優・タレントも多数参加している。

キャラクターをいわゆるアニメ的な演技へ寄せるのではなく、現実の人間の記憶をたどるドラマとしてどのような声の質感を作っているのかも、本作ならではのポイントとなる。

映画データベースTOPへ

cula をもっと見る

今すぐ購読し、続きを読んで、すべてのアーカイブにアクセスしましょう。

続きを読む