ジョージ・クルーニーが家族でフランスに移住した理由-ハリウッドでは「公平なチャンスを得られない」と発言

ジョージ・クルーニー、Netflix映画『ジェイ・ケリー』より。 作品は一部劇場にて11月21日(金)より公開/Netflixにて12月5(金)より独占配信 NEWS
ジョージ・クルーニー、Netflix映画『ジェイ・ケリー』より。 作品は一部劇場にて11月21日(金)より公開/Netflixにて12月5(金)より独占配信

ジョージ・クルーニーが家族でフランスの農場に移住した理由を語り、ハリウッド文化から距離を置く決断を明かした。


ジョージ・クルーニーが、家族でハリウッドを離れフランスの農場で暮らしている理由を明かした。米誌『エスクァイア』の最新インタビューで、クルーニーは双子の誕生後に「子どもたちに人生で公平なチャンスを与えたい」との思いから、名声の中心地ロサンゼルスを離れる決断を下したと語っている。

子どもたちに「公平なチャンス」を与えるための決断

ジョージ・クルーニーは『エスクァイア』誌で、双子の誕生をきっかけに家族をハリウッドから遠ざけた理由を率直に語った。現在、彼の家族はフランスの農場で暮らしており、クルーニー自身もその生活に満足しているという。

「ああ、僕たちはとてもラッキーだよ。フランスの農場で暮らしているんだ」とクルーニーは語った。「僕自身、子ども時代の大部分を農場で過ごしたんだけど、子どもの頃はそれが全部嫌だったんだ。でも今、子どもたちを見ていると――iPadに夢中になったりしないんだよ。大人たちと一緒に夕食を取って、自分の皿を片付けなきゃいけない。ずっと良い生活を送っているよ」

幼い子どもたちにとって、ハリウッドという環境が持つ特異な価値観や競争の空気が「公平な出発点」を奪ってしまう――そう感じたことが移住のきっかけだった。彼は、名声や注目よりも、日常の中での学びと人との関わりを大切にしたいと考えている。

「ロサンゼルスで、ハリウッドの文化の中で子どもたちを育てることが心配だったんだ」とこの俳優は続けた。「彼らが人生で公平なチャンスを得られないと感じていたんだよ。フランスでは――人々は名声なんて気にしないんだ。子どもたちがパパラッチを心配しながら歩くのは嫌だし、他の有名人の子どもたちと比較されるのも嫌だな」

俳優としての現在地-内省を描く新作『ジェイ・ケリー』

ハリウッドから距離を置きながらも、ジョージ・クルーニーは俳優としてのキャリアを止めてはいない。近年はブロードウェイ公演『グッド・ナイト・アンド・グッド・ラック(原題)』や、ノア・バームバック監督による最新作『ジェイ・ケリー』など、幅広い作品で注目を集めている。同作はヴェネツィア国際映画祭でワールドプレミアを迎え、オスカー候補としても話題となった。

『ジェイ・ケリー』では、クルーニーが60代の世界的映画スターを演じる。彼はイタリアの映画祭でトリビュート賞を受け取るために訪れるが、その過程で自らの過去と向き合い、名声や人生の意味を見つめ直していく。バームバックとエミリー・モーティマーが脚本を手がけ、ローラ・ダーンが広報担当、アダム・サンドラーがマネージャー役として出演している。

劇中の主人公が「常に自分自身を演じている」と批判される構図は、現実の俳優にも重なるテーマだ。クルーニー自身、この批判について率直に語っている。

「僕がいつも自分自身を演じているだけだって人々は言うのかって? そんなの知ったこっちゃないよ」とクルーニーは映画のヴェネツィアプレミア前に『ヴァニティ・フェア』誌に語った。「僕の年齢層で、『オー・ブラザー!』のような幅広いコメディと『フィクサー』や『シリアナ』の両方をやることが許されている人はそんなに多くないんだ。だからそれが、僕がいつも自分自身を演じているということを意味するなら、そんなの気にしないよ。……自分自身を演じようとしたことある? それって難しいんだよ」

名声に距離を置きながらも、作品を通して内省を深め続けるクルーニー。その姿は、彼が今なお映画人としての誠実さを失っていないことを示している。

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