『雌鶏』解説|どんな映画?あらすじ・キャスト・魅力・レビューまとめ

映画『雌鶏』(2025)を紹介&解説。


映画『雌鶏』概要

映画『雌鶏』は、『タクシデルミア ある剥製師の遺言』『ハックル』などで知られるハンガリーの鬼才パールフィ・ジョルジ監督が、1羽の雌鶏の視点から人間社会を見つめる異色のヒューマンドラマ。

養鶏場から逃げ出した雌鶏がギリシャの海辺にある寂れたレストランへたどり着き、恋をし、自ら産んだ卵を守ろうと奮闘する一方、その背後では人間たちによる密航ビジネスや暴力、欲望が展開していく。

主人公の雌鶏には複数の本物のニワトリを起用し、動物の視点に近い低いカメラ位置を徹底。イオアニス・コキアスメノス、マリア・ディアコパナギオティ、アルギリス・パンタザラス、アントニス・カフェゾプロスらが人間側のキャストとして出演する。

作品情報

日本版タイトル 『雌鶏』
原題 Kota
英題 Hen
製作年 2025年
本国公開日 2025年9月8日(ワールドプレミア)
日本公開日 2026年9月25日
ジャンル ドラマ
製作国 ドイツ/ギリシャ/ハンガリー
原作 無
上映時間 96分
監督 パールフィ・ジョルジ
脚本 パールフィ・ジョルジ/ルットカイ・ジョーフィア
製作 タナシス・カラタノス/マルティン・ハンペル/コスタス・ランブロプロス/ヨルゴス・キリアコス
撮影 ヨルゴス・カルヴェラス
編集 レームヘーニ・レーカ
作曲 スーク・サボルチ
出演 イオアニス・コキアスメノス/マリア・ディアコパナギオティ/アルギリス・パンタザラス/アントニス・カフェゾプロス ほか
製作 Pallas Film/View Master Films/Twenty Twenty Vision
配給 ハーク(日本)

あらすじ

巨大な養鶏場で生まれ育った1羽の雌鶏。出荷のため運ばれていた彼女は、偶然トラックから逃げ出し、生まれて初めて自由な世界へ飛び出す。

危険に満ちた道を進んだ末、雌鶏がたどり着いたのは、ギリシャの海辺にある寂れたレストランの鶏小屋だった。そこで新しい仲間たちと暮らし始めた彼女は雄鶏との恋を経験し、やがて初めて卵を産む。

雌鶏は卵を温め、いつか自分のヒナが生まれる日を待ち望むが、人間たちは彼女の思いなど知らず、産んだ卵を毎日のように持ち去ってしまう。

一方、雌鶏が暮らすレストランでは、店の家族を巻き込んだ人間同士の深刻な事件も進行していた。人間の事情を理解しない雌鶏は、ただ自分自身と子どもたちを守ろうと生き続け、その純粋な視線の向こうで人間社会の欲望と暴力が浮かび上がっていく。

主な登場人物(キャスト)

雌鶏:本作の主人公。工業的な養鶏場から脱走し、ギリシャの海辺へたどり着く。自らの本能に従って恋をし、卵を産み、母親として子どもを守ろうとする。実際の複数のニワトリが演じている。

レストランの主人(イオアニス・コキアスメノス):雌鶏がたどり着く寂れたレストランを営む男性。雌鶏を受け入れる一方、彼の周囲では人間社会の暗部につながる出来事が進んでいる。

少女(マリア・ディアコパナギオティ):レストラン周辺で暮らす人物の一人。雌鶏の視界を通して、その生活や人間関係が断片的に映し出される。

青年(アルギリス・パンタザラス):レストランを取り巻く人間ドラマに関わる人物。

密航組織のボス(アントニス・カフェゾプロス):人間側で展開する犯罪と暴力に関わる人物。

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