ダコタ・ジョンソンが初長編監督に意欲! 最初に手がける映画とは? 「もう有害な現場はいらない」

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ダコタ・ジョンソンが初長編監督作への意欲を語り、自身の制作哲学や創作における価値観を明かした。

初監督作は心に近い物語-信頼する仲間との共同制作

ダコタ・ジョンソンが第59回カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭(KVIFF)にて、初の長編映画を監督する可能性が高いことを明かした。彼女は「とても小さな作品」であることを示唆しつつ、それが「自分の心にとても近い物語」であり、自身のプロダクション会社ティータイム・ピクチャーズの理念にも深く関わっていると語った。

本作は、映画『チャチャ・リアル・スムース』でジョンソンの娘役を演じた俳優ヴァネッサ・バーグハルトが執筆した脚本に基づく。バーグハルトは自閉症を公表している俳優であり、ジョンソンは「彼女のことを深く理解していて、とても守りたい気持ちがある。他の誰にも任せたくない」と、強い信頼と情熱をもって制作に取り組んでいる様子を見せた。

これまでにもジョンソンは、コールドプレイの楽曲「Cry Cry Cry」のミュージックビデオや短編映画『Loser Baby(原題)』などの演出経験を持っており、本作が初の長編監督作となる予定だ。

【動画】Coldplay「Cry Cry Cry」Music Video

有害な現場には戻らない-プロデューサーとしての哲学

ジョンソンは、俳優としてだけでなく、プロデューサーとしての立場からも映画作りに積極的に関与している。自身が共同設立したティータイム・ピクチャーズを通じて手がける作品は、多くが女性を中心に据えた物語であり、彼女はその基準を「視覚的または感情的に挑発的なもの」と定義する。「セクシャルという意味ではなく、今のテレビや配信プラットフォームでは見られないような感覚を呼び起こすもの」に惹かれるという。

その中には、「社会的に許されない行動をとるかもしれないが、怒りを抱えていてリアルだからこそ共感できる女性像」も含まれる。複雑でアンチヒーロー的なキャラクターへの興味を語った彼女の視線は、固定化された“理想的な女性像”からの脱却を志向しているようにも映る。

またジョンソンは、「有害な撮影現場に時間を浪費することはもうできない」と断言。プロデュース業に携わることで、「ポジティブな仕事体験を生み出す人々で自分を取り囲むことができる」と語った。彼女は若い頃から、現場や周囲で問題が起きた際には声を上げてきたといい、現在は「すべての人を自分で選ぶことができる」環境で映画制作を進めている。

数字よりも心の反応-映画の「成功」を再定義する

ジョンソンは、映画の成功を興行収入ではなく、観客とのつながりで測りたいと語った。「今は数字で測るのが難しい時代。すべてがめちゃくちゃ」と前置きしつつ、「街で声をかけてくれる人の数や、作品が誰かにとって意味を持てたかどうかが大切」と述べ、作品と観客の関係性に重きを置いていることを明かした。

今後挑戦してみたい役柄については、「サイコパスを演じたいし、アクション映画にも出たい」と発言。これまでとは異なるジャンルへの関心も口にし、俳優としての幅をさらに広げようとしている姿勢がうかがえる。

映画祭については、「皆が映画を愛していて、混沌と痛みに満ちた世界の中で、魔法のような小さな泡に包まれているように感じる」と、その特別な空気を愛していると語った。さらに「映画が世界を救うとは思わないけれど、映画があることは素敵」と述べ、表現者としての飾らない信念をのぞかせた。

困難な現実の中で、何を信じ、どんな物語を語るのか。ダコタ・ジョンソンの言葉には、ただスクリーンに映るだけではない、映画を“届ける”という意思と覚悟がにじむ。監督、俳優、プロデューサーという立場を柔軟に行き来しながら、彼女はこれからも、観客の心に届く映画を模索し続けていくに違いない。

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