リアム・ギャラガーがSNS上の差別的表現について謝罪、オアシス再結成ツアー直前の投稿が物議を呼んだ。
差別的発言への謝罪「意図的じゃなかった」
事の発端は、現地時間7月1日(月)にリアム・ギャラガーがX(旧Twitter)に投稿した内容だった。すでに削除されているが、彼はその投稿内で、東アジア系の人々を揶揄するスラング「チンチョン」を用いていたと報じられている。この投稿にはユーザーから「そんなこと言っちゃダメだ」といった指摘が相次ぎ、ギャラガーは「なんで?」「まあ落ち着け」などと返答していた。
What did you mean by this? pic.twitter.com/Fhb7wVVVO2
— Carl Zha (@CarlZha) July 1, 2025
翌日、ギャラガーは再びXに投稿し、以下のように謝罪を表明した。
「前のツイートで誰かを傷つけたなら申し訳ない。意図的じゃなかったんだ。みんなを愛してるし、差別はしないよ。平和と愛を LG(リアム・ギャラガー)」
この謝罪に対しては擁護と批判が入り交じっており、一部ユーザーからは「反省の意図が見えない」との声も上がっている。
ツアー直前の出来事にSNSも動揺
今回の投稿は、リアム・ギャラガーが率いるオアシスの再結成ツアー開始を目前に控えたタイミングで行われた。ツアーは現地時間7月5日(土)にイギリス・ウェールズで初日を迎える予定となっており、今回の発言はプロモーション期間中の不適切な行動として注目を集めた。
オアシスは昨年9月に再結成ツアーの開催を発表し、イギリスの日程を皮切りに、アメリカ、カナダ、メキシコなど複数の地域での公演が予定されている。また、バンドはツアーに関連した映画を制作中であることも明かしており、監督は『ピーキー・ブラインダーズ』などで知られるスティーヴン・ナイトが務める。
謝罪の投稿が行われた後も、SNSでは議論が続いており、ファンの間では「その発言は看過できない」「意図がどうであれ不適切」といった批判の声が目立つ一方、「リアムらしいが、少し慎重になるべきだった」と擁護する意見も見られた。再結成という注目のタイミングに水を差す形となったこの一件が、今後のツアーや作品の評価にどう影響するかが注目される。
問題視された「チンチョン」発言とは
リアム・ギャラガーが削除済みの投稿で使用した「チンチョン(ching chong)」という表現は、英語圏において東アジア系の人々を揶揄する差別的なスラングとされている。言語の音を模倣するような響きで中国語や東アジアの言語をからかうもので、長年にわたり人種差別の文脈で問題視されてきた。
この表現は20世紀初頭から使用例が確認されており、アジア系移民への偏見や嘲笑の象徴とされることが多い。2000年代以降も著名人による使用が批判を受けた例が複数あり、NBA選手シャキール・オニールやコメディアンのロージー・オドネルが使用後に謝罪したケースもある。
人種差別に対する意識が高まる近年では、このようなスラングは「Nワード」に匹敵する侮辱語と見なされる場合もあり、個人の発言であっても大きな社会的反響を呼ぶことがある。今回の件についても、「意図がなかった」との釈明とは裏腹に、多くのアジア系ユーザーや団体が反発の声を上げており、ギャラガーの発言はその文脈の中で受け止められている。
