『BETTER MAN/ベター・マン』が3月28日(金)についに日本公開となる。今作は、観る前の先入観を見事に裏切る感動作だ。「ロビー・ウィリアムスが猿として描かれる伝記映画」という異色の設定に戸惑いを覚える方も多いだろう。しかし、マイケル・グレイシー監督が贈る本作は、奇抜なコンセプトの向こう側に、音楽の力と人間ドラマの本質を見事に捉えた作品となっている。華やかなエンターテインメントの表層に隠された、アーティストの苦悩と孤独、そして再生の物語に、あなたも心を奪われるはずだ。
予想を覆す感動のエンターテインメント体験
今作は文字通りの“感動エンターテインメント作品”だ。「でも猿でしょ・・・?」と言う方もいるだろう。「猿に興味が湧かない」という理由だけで映画好きを自認してから何年も間『猿の惑星』シリーズの鑑賞を渋っていた経験のある筆者はそんな心情も深くお察しするが、そんな方も騙されたと思ってぜひ映画館に足を運んでいただきたい。今作はまさに、映画館の大スクリーンで楽しむべき感動エンタメ作なのだ。
圧巻のミュージカルシーンと映像美
本作の最大の見どころは、間違いなくミュージカルシーンの圧倒的な演出力。立体的な空間設計による音響効果と、躍動感溢れる撮影、緻密な編集技術が見事に調和し、数々の名曲たちは映像と共に観客を魅了する。そのスケール感とエンターテインメント性は、まさに映画館での体験に最適化された作品と言える。
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深みのあるヒューマンドラマとしての真価
想像以上に深い感動を覚えたのは、本作が優れたヒューマンドラマとしての側面を併せ持っていたからだ。同じマイケル・グレイシー監督による前作『グレイテスト・ショーマン』は、華やかな楽曲とダンスパフォーマンスで魅了してくれるが、物語の後半における安易な展開や、歴史上の人物の過度な美化については個人的に受け入れられない部分もあった。
対して本作では、主人公が猿の仮面を纏いながらも、いや、猿の仮面を纏ったからこそ、大衆の前に身を晒し続けるアーティストとしてその内面は徹底的に赤裸々に描かれる。狂気、後悔、そして人間の持つ救いがたい本質に真摯に向き合い続ける姿勢は、時にこちらも一緒に不安になるほどだった。
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理想と現実、演技と本性の狭間で苦悩するスターの姿を、エンターテインメントという形式を保ちながら誠実に描き切った本作からは、グレイシー監督の確かな進化が感じられ、最後には自然と大粒の涙がこぼれた。

『BETTER MAN/ベター・マン』©2024 PARAMOUNT PICTURES. All rights reserved.
『BETTER MAN/ベター・マン』は、猿のビジュアルという挑戦的な表現手法を通して、かえって人間の本質に迫ることに成功している。派手なミュージカルシーンとシリアスなドラマのバランスが絶妙で、最後まで目が離せない作品だ。3月28日(金)日本公開のこの作品が、単なる伝記映画の枠を超え、私たちに「本当の自分とは何か」を問いかける普遍的なメッセージを持つことに、多くの観客は気づくだろう。グレイシー監督とロビー・ウィリアムスの魂が交差した本作は、感動エンターテインメントとして誰もの記憶に長く残るはずだ。
作品情報
タイトル:『BETTER MAN/ベター・マン』
原題:『BETTER MAN』
監督:マイケル・グレイシー
出演:ロビー・ウィリアムス、ジョノ・デイヴィス、スティーブ・ペンバートン、アリソン・ステッドマン
日本公開:2025年3月28日(金)
イギリス、アメリカ、中国、フランス、オーストラリア|PG12
©2024 PARAMOUNT PICTURES. All rights reserved.
配給:東和ピクチャーズ
公式サイト:https://betterman-movie.jp/
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