テレンス・マリック監督『バッドランズ』待望の日本初公開決定! 本国から50年の時を経て、邦題新たについに公開[特報動画あり]

『バッドランズ』 ©2025 WBEI NEWS
『バッドランズ』 ©2025 WBEI

テレンス・マリック監督の傑作デビュー作『バッドランズ』が50年の時を経て、ついに日本の映画館へ

アメリカ映画史上の重要作品として高い評価を受けながら、これまで日本での劇場公開機会のなかったテレンス・マリック監督の初長編作品『バッドランズ』が、本国公開から50年を経てついに日本初公開されることが決定した。2025年3月7日より新宿ピカデリーほか全国で順次公開される。

本作は1973年の公開以来、アメリカ国立フィルム登録簿に登録されるなど、アメリカ映画史に大きな足跡を残してきた作品である。日本では1980年5月にテレビ放送で『地獄の逃避行』の日本版タイトルで紹介されて以来、劇場での本格的な公開は実現していなかった。この度、邦題を『バッドランズ』として新たに劇場公開されることとなり、第一弾ビジュアルと特報映像も同時に解禁された。

『バッドランズ』 ©2025 WBEI

『バッドランズ』 ©2025 WBEI

実際の殺人事件をモチーフに描く衝撃作

『バッドランズ』は、1950年代末にアメリカを震撼させた実際の連続殺人事件をモチーフとしている。ネブラスカ州とワイオミング州で約2か月の間に11人が殺害された事件で、当時10代だったチャールズ・スタークウェザーとその恋人キャリル・アン・フューゲートによる凄惨な逃避行を、詩的な映像美で昇華した作品である。

『バッドランズ』 ©2025 WBEI

『バッドランズ』 ©2025 WBEI

この事件を題材に、当時無名だったテレンス・マリックが脚本・製作・監督を手掛けた。それまで『ダーティハリー』(1971)などの脚本に名を連ねるのみだった彼は、本作で監督デビューを果たし、その後『天国の日々』(1978)、『シン・レッド・ライン』(1998)と傑作を生み出し、『ツリー・オブ・ライフ』(2011)ではカンヌ映画祭パルム・ドールを受賞する巨匠へと成長していった。

新世代の映画作家たちにも大きな影響を与えた傑作

主演を務めたのは、後に『地獄の黙示録』(1979)で主演を務めることになるマーティン・シーンと、『キャリー』(1976)のシシー・スペイセク。そしてウォーレン・オーツが重要な脇役を演じている。アメリカ中西部の広大な荒地を舞台に、まばゆい陽光と雄大な自然の中で繰り広げられる物語は、ロードムービーの傑作としても高い評価を受けている。

『バッドランズ』 ©2025 WBEI

『バッドランズ』 ©2025 WBEI

作品が持つ独特の詩情と映像美は、現代の映画作家たちにも大きな影響を与えている。『スリー・ビルボード』(2017)のマーティン・マクドナー、『ムーンライズ・キングダム』(2012)のウェス・アンダーソン、『リバー・オブ・グラス』(1994)のケリー・ライカートらが影響を受けた作品として本作を挙げている。また、近年ではソフィア・コッポラが『プリシラ』(2023)で本作を引用するなど、半世紀を経た今もなお、その影響力は衰えていない。

解禁された特報映像で垣間見える詩的な映像美

この度解禁された第一弾ビジュアルでは、「彼と一緒なら、地の果てまでも行けると思った」というキャッチコピーとともに見つめ合うキットとホリーの姿が印象的な構図で描かれている。また、特報映像では、ふたりの出会いから恋愛、そして逃避行へと発展する様子がリズミカルに編集されている。

【動画】『バッドランズ』日本劇場公開特報動画

特報で使用されている音楽も本作の魅力のひとつだ。作曲家カール・オルフによる「ムジカ・ポエティカ」のやさしいマリンバの音色は、暴力的な題材とは対照的な詩情を醸し出している。この楽曲の使用法は、後の映画作家たちにも強い影響を与え、故トニー・スコット監督は『トゥルー・ロマンス』(1993)で、また最近ではソフィア・コッポラが『プリシラ』(2023)で、本作へのオマージュとして引用している。

作品情報

<STORY>
1959年、サウスダコタ州の小さな町。15才のホリー(シシー・スペイセク)は、学校ではあまり目立たないが、バトントワリングが得意な女の子。ある日、ゴミ収集作業員の青年キット(マーティン・シーン)と出会い恋に落ちるが、交際を許さないホリーの父(ウォーレン・オーツ)をキットが射殺した日から、ふたりの逃避行が始まった。ある時はツリーハウスで気ままに暮らし、またある時は大邸宅に押し入り、魔法の杖のように銃を振るっては次々と人を殺していくキットの姿を、ホリーはただ見つめていた─。

タイトル:『バッドランズ』
原題:BADLANDS
監督:テレンス・マリック
脚本・製作:テレンス・マリック
出演:マーティン・シーン、シシー・スペイセク、ウォーレン・オーツ、ラモン・ビエリ
製作総指揮:エドワード・R・プレスマン
撮影:ブライアン・プロビン、タク・フジモト、ステヴァン・ラーナー
美術監督:ジャック・フィスク
音楽作曲・指揮:ジョージ・ティプトン
日本公開:2025年3月7日(金)より新宿ピカデリーほか全国順次公開
1973年|アメリカ|カラー|1.85:1ヴィスタサイズ|5.1ch|DCP|94分
©2025 WBEI
配給:コピアポア・フィルム
提供:キングレコード
公式サイト:badlands2025.com
X:@badlands_jp

受賞歴:1974年度サン・セバスチャン国際映画祭・金の貝殻賞(テレンス・マリック)、同・最優秀男優賞(マーティン・シーン)

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