『ミッドサマー』や『オッペンハイマー』など、挑戦的な作品で知られるフローレンス・ピューが、演技への向き合い方について率直な思いを語った。
ポッドキャスト「Reign with Josh Smith」に出演したフローレンス・ピューが、2019年のアリ・アスター監督作品『ミッドサマー』での経験から、役者としての新たな境界線を見出したことを明かした。
『ミッドサマー』撮影で経験したトラウマ
「これまでに演じてきた役の中には、あまりにも深く入り込みすぎて、その後長い間、自分が壊れてしまったと感じるものがあった。『ミッドサマー』がまさにそうだったよ。自分を追い込みすぎてしまったと実感しているの」と29歳の彼女は語る。
悲劇から立ち直ろうとする女性が、スウェーデンの夏祭りで恐ろしい体験をする『ミッドサマー』。ピューは「毎日、コンテンツがより奇妙になり、演じるのが難しくなっていった。自分の頭の中に、どんどん暗く、悲惨なものを入れ込んでいった」と、当時を振り返った。
【動画】『ミッドサマー』予告編
役への没入と新たな境界線
『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』でアカデミー賞にノミネートされ、『オッペンハイマー』では大胆なヌードシーンも演じたピュー。A24の最新作『We Live in Time(原題)』では坊主頭も辞さない姿勢を見せてきた。
しかし、彼女は「自分自身を尊重しなければならないことが確実にある」と語り、役作りへの新たなアプローチを模索している。「撮影が終わるまで、たとえその役が恐ろしいことをする人物だとしても、最後まで守り、擁護してしまう瞬間が必ずある。それは長い間ひとつの人物でいることの自然な結果だと思うんだ」と、どのような人物を演じるにしてもその役に没入してしまうため、演じることを葛藤することもあるようだ。
ハリウッドでの女優としての葛藤
昨年12月、ピューは英紙「The Times of London」のインタビューで「ハリウッドで女性として生きることは疲れ果てる」と率直に語っている。「女性には細かい境界線があって、それを超えると『ディーバ』『要求が多すぎる』『問題児』とレッテルを貼られる。他人が作ったステレオタイプに当てはまりたくない」という彼女の言葉は、ハリウッドの現状を鋭く指摘している。



