【映画レビュー『レッド・ワン』】二大スターが豪快に牽引するクレイジーな脳筋作品かと思いきや、根底にはクリスマス文化への誠心誠意のリスペクトがある温かい1作

©2024 WARNER BROS. ENT. ALL RIGHTS RESERVED REVIEWS
©2024 WARNER BROS. ENT. ALL RIGHTS RESERVED

ドウェイン・ジョンソンクリス・エヴァンスが主演を務めるクリスマスのアクションファンタジー映画『レッド・ワン』が11月8日(金)公開となる。

『レッド・ワン』予告編

『レッド・ワン』あらすじ

クリスマス・イブの前夜、コードネーム”レッド・ワジのサンタクロースが誘拐された!クリスマスを取り戻すため、子供たちの笑顔のためなら何でもする心優しいサンタクロース護衛隊長・カラム(ドウェイン・ジョンソン)は、世界一の追跡者にして賞金稼ぎのジャック(クリス・エヴァンス)と手を組み、サンタ救出に向けて世界中を飛び回ることに。しかし、彼らの前に立ちはだかる誘拐犯は、サンタの力を利用してある恐ろしい計画を企てていたー。果たして、二人はクリスマスまでにサンタクロースを救出できるのか!?

©2024 WARNER BROS. ENT. ALL RIGHTS RESERVED

©2024 WARNER BROS. ENT. ALL RIGHTS RESERVED

レビュー本文

“脳筋”設定で笑わせてくれるサンタさんの不思議

「サンタさんとそのボディガード」という文字だけ見るとなんとも可愛くてほっこりした作品のようなイメージが浮かぶが、今作はそうはいかない。

サンタ・クロースは『セッション』のJ・K・シモンズ、ボディガードは数多くのアクション映画であまりにパワフルな肉体を見せつけてきた“ロック様”ことドウェイン・ジョンソン、そして彼とコンビを組むことになる賞金稼ぎは『キャプテン・アメリカ』シリーズでおなじみのクリス・エヴァンス。メインキャラクターにはさらに『チャーリーズ・エンジェル』のルーシー・リュー巨大なシロクマもおり、ポスターだけで異様な圧がある。史上最高に“ゴリゴリ”なクリスマス映画なのではないか。

©2024 WARNER BROS. ENT. ALL RIGHTS RESERVED

©2024 WARNER BROS. ENT. ALL RIGHTS RESERVED

もちろんJ・K・シモンズ演じるサンタクロースも我々の想像する「サンタさん」ではない。なぜ一晩で世界中を回れるのか?なぜ身軽に家から家へ移動できるのか?そんな疑問のほとんどを、フィジカルとカロリーで説明してくる“脳筋”加減に笑いを禁じ得ない、クレイジーな世界観が印象的だ。

クリスマス映画らしいピュアな部分も

とはいえ、「クリスマスをネタにして筋肉とアクションでゴリ押す」だけのおふざけ映画ではないのも今作の特徴だ。世界中の人々、特にクリスチャンたちにとって大切なイベントであるクリスマスに、真摯(しんし)にリスペクトを示すことも今作は忘れていない。

©2024 WARNER BROS. ENT. ALL RIGHTS RESERVED

©2024 WARNER BROS. ENT. ALL RIGHTS RESERVED

イマジネーションと愛と優しさをもって目を輝かせ、心を温め合う、そんなクリスマスの純粋な楽しみ方は大前提とした上で全力でふざける。その誠実さが根底に感じられる今作は、多くの観客を安心して笑わせ、そして感動もさせることだろう。

二大スターの魅力がハチャメチャ展開を許す

とはいえ、その全力でおふざけを楽しむ姿勢は120%振り切っている。すでに多くの作品で“アクションヒーロー”というイメージが定着しているジョンソンとエヴァンスを中心に据えたことで、どんなクレイジーなシーンもある程度正当化されてしまっているように思える。

時に“アントマン”や“ブラック・ウィドウ”のような大立ち回りがあったかと思えば、トナカイの飛行はもはや『ソー ラブ&サンダー』に登場する神々しいヤギたちのよう。常に予測不可能な要素を投げ入れ続けるような作風には、「このスターたちならどんな要素も豪快に調理してくれるだろう」という非常に高い信頼を感じさせられた。

©2024 WARNER BROS. ENT. ALL RIGHTS RESERVED

©2024 WARNER BROS. ENT. ALL RIGHTS RESERVED

数年前までは「キャプテン・アメリカで知られる彼がズル賢いキャラクターを演じるなんて」という意外性で笑いをとっていたクリス・エヴァンスも『グレイマン』や『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』『ゴーステッド Ghosted』を経てすっかり小憎たらしいキャラクターが板についてきて、もはや今作のようなキャラクターが似合う俳優にすら思える。

そんなピュアな悪人役のエヴァンスと、真面目な筋肉キャラが似合うジョンソンがすべての要素を誰もが楽しめるエンタメ作品仕上げた、アクションで楽しませ、世界観で笑わせてくれる豪快なクリスマス映画『レッド・ワン』は11月8日(金)公開。全米(11月15日)に先立って公開される今作をぜひ映画館で楽しんでいただきたい。

作品情報

タイトル:『レッド・ワン』
原題『RED ONE』
監督:ジェイク・カスダン
脚本:クリス・モーガン、ハイラム・ガルシア
出演:ドウェイン・ジョンソン、クリス・エヴァンス、J・K・シモンズ、ルーシー・リュー、キアナン・シプカ、ボニー・ハント、クリストファー・ヒヴュ、ニック・クロール、ウェスリー・キンメル
US公開:11月15日(金)
レイティング:G
©2024 WARNER BROS. ENT. ALL RIGHTS RESERVED
IMAX® is a registered trademark of IMAX Corporation. Dolby Cinema is a registered trademark of Dolby Laboratories
配給:ワーナー・ブラザース映画
公式サイト
#映画レッドワン

cula をもっと見る

今すぐ購読し、続きを読んで、すべてのアーカイブにアクセスしましょう。

続きを読む