映画『ホール・イン・ザ・グラウンド』(2019)を紹介&解説。
映画『ホール・イン・ザ・グラウンド』概要
映画『ホール・イン・ザ・グラウンド』は、アイルランドの田舎町に移り住んだ母子が、森の中にある巨大な穴をきっかけに不可解な恐怖へ巻き込まれていくホラー/ミステリー。息子の様子が少しずつ変化していく中で、母親は“目の前にいる子どもは本当に自分の息子なのか”という疑念に追い詰められていく。監督・脚本は、本作で長編デビューを果たしたリー・クローニン。主演は『マッド・メアリー』のサーナ・カーズレイク、共演にジェームズ・クイン・マーキー、ジェームズ・コスモ、シモーヌ・カービー、スティーヴ・ウォールら。
作品情報
日本版タイトル:『ホール・イン・ザ・グラウンド』
原題:The Hole in the Ground
製作年:2019年
本国公開日:2019年3月1日
日本公開日:2019年7月27日
ジャンル:ホラー/ミステリー/スリラー
製作国:アイルランド/ベルギー/フィンランド
原作:無
上映時間:90分
監督:リー・クローニン
脚本:リー・クローニン/スティーヴン・シールズ
製作:ジョン・ケヴィル/コナー・バリー
製作総指揮:レスリー・マッキム/マクダラ・ケレハー/パトリック・オニール/スティーヴン・ケリハー/ヒラリー・デイヴィス/フィル・ハント/コンプトン・ロス/ティム・ヘガティ/タラ・フィネガン
撮影:トム・コマーフォード
編集:コリン・キャンベル
作曲:スティーヴン・マッキーオン
出演:サーナ・カーズレイク/ジェームズ・クイン・マーキー/ジェームズ・コスモ/カティ・オウティネン/シモーヌ・カービー/スティーヴ・ウォール/オーエン・マッケン
製作:サヴェージ・プロダクションズ/バンクサイド・フィルムズ/ヘッド・ギア・フィルムズ/メトロール・テクノロジー/ロング・メン・ノース
配給:プレシディオ(日本)/A24(アメリカ)
あらすじ
シングルマザーのサラは、幼い息子クリスを連れてアイルランドの田舎町へ移り住む。新生活を始めようとする母子だったが、家の近くの森には不気味な巨大な穴が広がっていた。ある夜、クリスが森の中で姿を消し、ほどなくして無事に戻ってくる。しかし、その後のクリスはどこか別人のような振る舞いを見せ始める。息子の変化に不安を募らせたサラは、森の穴とクリスの異変に何らかの関係があるのではないかと疑い始める。
主な登場人物(キャスト)
サラ・オニール(サーナ・カーズレイク):息子クリスとともにアイルランドの田舎町へ移り住むシングルマザー。新たな生活を始めようとするが、森の中にある巨大な穴と息子の異変をきっかけに、次第に不安と疑念に追い詰められていく。
クリス・オニール(ジェームズ・クイン・マーキー):サラの幼い息子。森で一時行方不明になった後、無事に戻ってくるものの、以前とは違うような不可解な行動を見せ始める。
デス・ブレイディ(ジェームズ・コスモ):サラが暮らす地域に関わる男性。物語の中で、サラの不安をさらに深める周辺人物のひとりとして登場する。
ノリーン・ブレイディ(カティ・オウティネン):デスの妻。クリスをめぐる異変と重なるように、サラに強い印象を残す存在となる。
ルイーズ・コール(シモーヌ・カービー)
ロブ・コール(スティーヴ・ウォール)
ジェイ・コール(オーエン・マッケン)
作品の魅力解説(公開前時点)
『ホール・イン・ザ・グラウンド』の魅力は、“子どもが別人になったのではないか”という普遍的な恐怖を、母親の視点に寄り添って描いている点にある。派手なショック演出よりも、日常の中に少しずつ異物感が入り込む不穏さを重視しており、森、家、巨大な穴といった閉じた空間が、サラの不安を視覚的に増幅させている。
また、本作はリー・クローニン監督の長編デビュー作でありながら、静かな緊張感と心理的な怖さを組み合わせた演出が特徴。親子の絆、母親の孤立、見慣れた存在が信じられなくなる恐怖を軸に、アイルランド発のフォークホラー的な空気をまとった作品として楽しめる。
