短編映画『レックスはお風呂の王様』(2012)を紹介&解説。
短編映画『レックスはお風呂の王様』概要
短編映画『レックスはお風呂の王様』は、ディズニー&ピクサーによる「トイ・ストーリー トゥーン」シリーズの第3弾。『トイ・ストーリー』シリーズに登場する恐竜のおもちゃレックスを主人公に、ボニーのバスルームで巻き起こる泡だらけのパーティーを描く短編アニメーションである。監督はマーク・ウォルシュ。2012年に『ファインディング・ニモ 3D』と同時上映された。声の出演はウォーレス・ショーン、トム・ハンクス、ティム・アレン、コーリー・バートンら。
作品情報
| 日本版タイトル | 『レックスはお風呂の王様』 |
|---|---|
| 原題 | Toy Story Toons: Partysaurus Rex |
| 製作年 | 2012年 |
| 本国公開日 | 2012年9月14日(『ファインディング・ニモ 3D』同時上映) |
| 日本公開日 | 2012年9月15日(『ファインディング・ニモ 3D』同時上映) |
| ジャンル | アニメーション/コメディ/ファミリー |
| 製作国 | アメリカ |
| 原作 | 『トイ・ストーリー』シリーズ |
| 上映時間 | 7分(Disney+配信表記は9分) |
| 監督・脚本 | マーク・ウォルシュ |
|---|---|
| ストーリー | マーク・ウォルシュ/ジョン・ラセター |
| 製作 | キム・アダムス |
| 製作総指揮 | ジョン・ラセター/ケヴィン・レハー |
| 美術 | ボブ・ポーリー |
| 編集 | アクセル・ゲデス |
| 作曲 | ビーティー |
| 出演 | ウォーレス・ショーン/トム・ハンクス/ティム・アレン/コーリー・バートン/トニー・コックス/ドン・フュリラブ/エミリー・ハーン/ドン・リックルズ/ロリ・アラン/エステル・ハリス/ジョン・ラッツェンバーガー/ティモシー・ダルトン/ジョーン・キューザック |
| 製作 | ピクサー・アニメーション・スタジオ/ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ |
| 配給 | ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ/ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン(日本) |
あらすじ
ボニーの部屋で泡遊びを楽しもうとするおもちゃたちだが、レックスは泡を割って場をしらけさせ、仲間から邪魔者扱いされてしまう。そんな中、レックスはボニーに連れられて初めてお風呂へ。そこで手足を自由に動かせないお風呂のおもちゃたちと出会い、水を出す役目を引き受けたことで、泡と音楽に満ちた“バブルバス・パーティー”を生み出していく。
主な登場人物(声優キャスト)
レックス(ウォーレス・ショーン):恐竜のおもちゃ。心配性でやや気弱な性格から、仲間たちの遊びを止めてしまうこともあるが、お風呂では思いがけない才能を発揮し、バスルーム・パーティーの中心人物となる。
ウッディ(トム・ハンクス):カウボーイ人形。『トイ・ストーリー』シリーズでおなじみの存在で、本作ではレックスを取り巻くおもちゃ仲間のひとりとして登場する。
バズ・ライトイヤー(ティム・アレン):スペースレンジャーのおもちゃ。ウッディとともにボニーの部屋で過ごし、レックスの新たな一面を見守る。
キャプテン・サッズ(コーリー・バートン):バスルームにいるおもちゃのひとり。お風呂場の仲間たちとともに、レックスが作り出すパーティーに参加する。
ボニー(エミリー・ハーン):おもちゃたちの持ち主の少女。レックスをお風呂に連れていったことが、彼の新たな活躍のきっかけとなる。
ミスター・ポテトヘッド(ドン・リックルズ):ボニーの部屋にいるおもちゃ仲間。場をしらけさせがちなレックスに対し、率直な反応を見せる。
作品の魅力解説
本作の魅力は、普段は脇役として描かれるレックスを主役に据え、その不器用さをユーモアと解放の物語へ転換している点にある。恐竜の見た目と裏腹に気弱で慎重なレックスが、思いがけず“場を盛り上げる存在”へ変わっていく構成が楽しい。
また、舞台をボニーの部屋からバスルームへ移すことで、『トイ・ストーリー』シリーズらしい日常空間の再発見が生まれている。水、泡、照明、音楽を組み合わせた演出により、見慣れたお風呂場が一気にパーティー会場へ変わる映像的な面白さが際立つ。
さらに、バスルームのおもちゃたちとの出会いによって、レックスの弱点が別の場所では“人気者になる理由”に変わるというメッセージも感じられる。子ども向けの明るいコメディでありながら、自分の居場所や役割を見つける物語としても楽しめる短編である。
ライター/エディター/映画インスタグラマー。2019年に早稲田大学法学部を卒業。東京都職員として国際業務等を経験後、ライター業に転身。各種SNS(Instagram・X)やYouTubeチャンネル「cula 見て聞く映画マガジン(旧:アルテミシネマ)」においても映画や海外ドラマ、音楽といったカルチャーに関する情報レビューを発信している。
