『ハリガン氏の電話』とはどんな映画?あらすじ・キャスト・ネタバレ・魅力まとめ

『ハリガン氏の電話』とはどんな映画?あらすじ・キャスト・ネタバレ・魅力まとめ Database - Films
『ハリガン氏の電話』Netflixにて独占配信中

映画『ハリガン氏の電話』(2022)を紹介&解説。


映画『ハリガン氏の電話』概要

映画『ハリガン氏の電話』は、『しあわせの隠れ場所』のジョン・リー・ハンコック監督が手がけた、スティーヴン・キング原作の青春ホラードラマ。幼い頃に母を亡くした少年が町の富豪と読書を通じて親しくなるが、彼の死後、埋葬されたスマートフォンを介して奇妙なつながりが続き、次第に深い静かな恐怖にのみ込まれていく。主演はジェイデン・マーテル、共演にドナルド・サザーランド

作品情報

日本版タイトル:『ハリガン氏の電話』
原題:Mr. Harrigan’s Phone
製作年:2022年
日本公開日:2022年10月5日(Netflixにて配信)
ジャンル:ドラマ/青春/ホラー
製作国:アメリカ
原作:スティーヴン・キングによる同名の中編小説
上映時間:106分

監督:ジョン・リー・ハンコック
脚本:ジョン・リー・ハンコック
製作:ライアン・マーフィー/ジェイソン・ブラム/カーラ・ハッケン
製作総指揮:スティーヴン・キング/エイミー・セイヤーズ/クリス・マッカンバー/ジェレミー・ゴールド/アレクシス・マーティン・ウッドール/エリック・コヴトゥン/スコット・ロバートソン/スコット・グリーンバーグ
撮影:ジョン・シュワルツマン
編集:ロバート・フレイゼン
作曲:ハビエル・ナバレッテ
出演:ジェイデン・マーテル/ドナルド・サザーランド/ジョー・ティペット/カービー・ハウエル=バプティスト/サイラス・アーノルド/コリン・オブライエン
製作:ブラムハウス・テレビジョン/ライアン・マーフィー・プロダクションズ
配給:Netflix

あらすじ

幼い頃に母を亡くした少年クレイグは、町で孤立気味に暮らす富豪ジョン・ハリガンのもとで本の朗読をする仕事を始める。年齢差を超えて友情を深めていくふたりだったが、ハリガン氏はある日突然亡くなってしまう。悲しみに暮れるクレイグは、彼の棺にスマートフォンを入れて埋葬するが、その後、死んだはずのハリガン氏から不気味なメッセージが届き始める。

主な登場人物(キャスト)

クレイグ・プール(ジェイデン・マーテル):幼い頃に母を亡くし、父とふたりで暮らす読書好きの少年。町の富豪ハリガン氏のもとで朗読をするうちに親しくなるが、彼の死後、埋葬された携帯電話を通じて奇妙な出来事に巻き込まれていく。

ジョン・ハリガン(ドナルド・サザーランド):町で孤立気味に暮らす高齢の富豪。クレイグに本を読んでもらううちに世代を超えた友情を築く。無口で厳格ながら知的な人物であり、死後もなおクレイグの人生に大きな影響を与え続ける。

クレイグの父(ジョー・ティペット):妻を亡くし、男手ひとつで息子を育てる誠実なシングルファーザー。息子を気遣いながら支え続ける存在であり、物語の重要なきっかけとなる携帯電話をクレイグに贈る。

ハート先生(カービー・ハウエル=バプティスト):クレイグの高校教師。学校で孤立しがちなクレイグを気にかけ、いじめに悩む彼に助言を与える理解者として描かれる。思いやりのある人物であり、クレイグにとって精神的な支えとなる存在である。

ケニー・ヤンコヴィッチ(サイラス・アーノルド):クレイグを執拗にいじめる上級生。不良生徒として暴力や脅しを繰り返し、クレイグにとって恐怖の象徴となる人物である。彼の存在が、ハリガン氏の電話を巡る物語を大きく動かしていく。

簡易レビュー・解説

スティーヴン・キング原作のホラーでありながら、派手な恐怖演出よりも、少年と老人の友情や喪失、復讐心の危うさに重きを置いた作品である。死者とスマートフォンでつながるという現代的な題材を通して、テクノロジーへの依存や、人が抱える孤独と後悔を静かに描いている点が特徴。

ジェイデン・マーテルとドナルド・サザーランドの演技も高く評価されており、青春ドラマと超常ホラーが交差する異色のスティーヴン・キング映画として楽しめる。

内容(ネタバレ)

クレイグとハリガン氏の出会い

2003年、幼くして母を亡くしたクレイグは、教会で知り合った町の富豪ジョン・ハリガンから、本を読んで聞かせる仕事を依頼される。週に3回、ハリガン氏の屋敷を訪れるうちに、年齢差を超えた友情が芽生えていく。ハリガン氏は無口で厳格ながら、クレイグにとっては母を亡くした後の孤独を埋める存在となっていく。

高校生活とスマートフォン

5年後、高校生になったクレイグは、学校で不良生徒ケニーに目を付けられながらも、教師のハート先生に支えられて学校生活を送っていた。クリスマスに父からiPhoneを贈られたクレイグは、ハリガン氏からもらったスクラッチくじで大金を当て、その一部でハリガン氏にもiPhoneを買う。最初はスマートフォンを嫌っていたハリガン氏だったが、株価やニュースをすぐに確認できる便利さに魅了されていく。

突然の死と最後の贈り物

ある日、クレイグが屋敷を訪れると、ハリガン氏は椅子に座ったまま亡くなっていた。深い悲しみに襲われたクレイグは、葬儀の際にハリガン氏の胸ポケットへiPhoneを忍ばせる。その後、遺言によってクレイグには将来の学費や夢を支えるための多額の信託金が残されていたことが判明する。クレイグは感謝を伝えるため、埋葬された電話に留守電を残す。

返ってきた不気味なメッセージ

翌朝、クレイグの携帯電話には、すでに死んだはずのハリガン氏から短い返信メッセージが届いていた。父親は誤作動だと考えるが、クレイグは説明のつかない不気味さを感じ始める。その後、学校でケニーから暴力を受けたクレイグは、怒りと悲しみのままハリガン氏の電話に再びメッセージを残し、“助けてほしい”という気持ちを吐き出す。すると翌日、ケニーが突然死亡したという知らせが届く。クレイグは偶然とは思えず、ハリガン氏の存在が死後も続いているのではないかと恐れ始める。

大学進学と再び現れる怒り

高校卒業後、クレイグはボストンの大学へ進学し、ジャーナリストを目指して新生活を始める。しかしある日、高校時代に自分を支えてくれた教師ハート先生が、飲酒運転の事故によって命を落としたことを知る。事故を起こした男ディーン・ホイットモアは過去にも飲酒運転歴があったが、裕福な家庭環境もあり、刑務所ではなく更生施設への短期間の入所だけで済む判決を受ける。納得できないクレイグは、封印していた古い携帯電話を再び取り出し、ハリガン氏の電話に怒りをぶつける。

ホイットモアの死

数日後、ホイットモアが更生施設のシャワールームで死亡したというニュースが流れる。クレイグは施設関係者に金を渡して詳細を聞き出し、ホイットモアがシャンプーを飲み込み、石けんを喉に詰まらせた末に死亡したことを知る。さらに、その石けんはハート先生が使っていたものと同じ銘柄であり、遺書にはハリガン氏の着信音だった楽曲「Stand by Your Man」の一節が残されていた。クレイグは、自分がハリガン氏を呼び戻し、復讐をさせてしまったのではないかと確信する。

ハリガン氏の本当の願い

罪悪感に押しつぶされそうになったクレイグは故郷へ戻り、ハリガン氏の墓を訪れる。彼は、生前に届いていた意味不明な短いメッセージは、ハリガン氏が“もう電話をかけないでほしい”“自分を安らかに眠らせてほしい”と訴えていたものではないかと考える。さらに、ハリガン氏が屋敷の“秘密の部屋”に亡き母の写真や思い出を残していたことを思い出し、自分と同じように喪失を抱えて生きてきた人物だったことを改めて理解する。

ラストシーン

クレイグは母の墓前でも涙ながらに謝罪し、その後、古い携帯電話を持って採石場へ向かう。崖のそばで立ち尽くした末、彼はハリガン氏とのつながりを断つため、古い電話を水中へ投げ捨てる。そして、自分が死ぬ時にはポケットに何も入れずに埋葬されたいと語る。スマートフォンや死者への執着から離れ、前へ進もうとする決意を示して物語は終わる。

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