映画『ミニオンズ』(2015)を紹介&解説。
映画『ミニオンズ』概要
映画『ミニオンズ』は、『怪盗グルー』シリーズに登場する人気キャラクター・ミニオンたちを主人公に、彼らの誕生とグルーに出会う以前の冒険を描く長編アニメーション。人類誕生よりもはるか昔から“最強最悪のボス”に仕えてきたミニオンたちが、新たな主を探す旅に出て、世界初の女性スーパーヴィラン、スカーレット・オーバーキルと出会う。監督はピエール・コフィンとカイル・バルダ。声の出演にサンドラ・ブロック、ジョン・ハム、マイケル・キートン、アリソン・ジャネイ、スティーヴ・クーガン、ジェニファー・ソーンダース、ピエール・コフィンら。
作品情報
日本版タイトル:『ミニオンズ』
原題:Minions
製作年:2015年
本国公開日:2015年7月10日
日本公開日:2015年7月31日
ジャンル:アニメーション/コメディ/ファミリー
製作国:アメリカ
原作:無(『怪盗グルー』シリーズのスピンオフ/前日譚)
上映時間:91分
次作:『ミニオンズ フィーバー』(2022)
監督:ピエール・コフィン/カイル・バルダ
脚本:ブライアン・リンチ
製作:クリス・メレダンドリ/ジャネット・ヒーリー
製作総指揮:クリス・ルノー
編集:クレア・ドジソン
作曲:ヘイター・ペレイラ
出演:サンドラ・ブロック/ジョン・ハム/マイケル・キートン/アリソン・ジャネイ/スティーヴ・クーガン/ジェニファー・ソーンダース/ジェフリー・ラッシュ/ピエール・コフィン/スティーヴ・カレル
日本語吹替:天海祐希/宮野真守/設楽 統/LiSA/雨蘭咲木子/多田野曜平/青山 穣/佐藤せつじ/笑福亭鶴瓶)
製作:イルミネーション
配給:ユニバーサル・ピクチャーズ/東宝東和(日本)
あらすじ
人類が誕生するはるか昔、黄色い単細胞生物として生まれたミニオンたちは、長い年月をかけて進化しながら、その時代で最も強いボスに仕えてきた。しかし、ティラノサウルスやドラキュラ、ナポレオンなど、仕えた相手を次々と失ってしまい、やがてミニオンたちは生きる目的を見失ってしまう。
そんな中、仲間を救うために立ち上がったケビンは、スチュアートとボブを連れて新たなボス探しの旅へ出る。やがて3人は、世界中の悪党が集まるイベントで、世界初の女性スーパーヴィラン、スカーレット・オーバーキルと出会う。スカーレットの手下となったミニオンたちは、英国王室の王冠をめぐる大騒動に巻き込まれていく。
主な登場人物(キャスト)
ケビン(ピエール・コフィン/日本語吹替:多田野曜平):仲間思いで責任感の強いミニオン。生きる目的を失ったミニオンたちを救うため、最強最悪の新たなボスを探す旅に出る。
スチュアート(ピエール・コフィン/日本語吹替:青山 穣):一つ目のミニオンで、自由気ままな性格。ロックに憧れる反抗的な一面を持ち、旅の中でもマイペースに騒動を巻き起こす。
ボブ(ピエール・コフィン/日本語吹替:佐藤せつじ):小さくて純粋な心を持つミニオン。人懐っこく、無邪気な行動で周囲を和ませる一方、物語の重要な局面で思わぬ存在感を発揮する。
スカーレット・オーバーキル(サンドラ・ブロック/日本語吹替:天海祐希):世界初の女性スーパーヴィランとして知られる大悪党。英国王室の王冠を狙い、ケビン、スチュアート、ボブを手下として雇う。
ハーブ・オーバーキル(ジョン・ハム/日本語吹替:宮野真守):スカーレットの夫で、さまざまな発明品を生み出すマッドサイエンティスト。妻の野望を支える相棒として登場する。
ウォルター・ネルソン(マイケル・キートン/日本語吹替:設楽 統):一見すると穏やかな父親だが、実は家族ぐるみで犯罪に関わるネルソン一家の一員。ミニオンたちが旅の途中で出会う人物。
マージ・ネルソン(アリソン・ジャネイ/日本語吹替:LiSA):ウォルターの妻で、ネルソン一家の母親。普通の家族のように見えながら、悪党としての一面を持っている。
ウォルター・Jr.・ネルソン(マイケル・ビーティー/日本語吹替:日村勇紀):ネルソン一家の息子。家族とともに犯罪に関わっており、旅の途中のミニオンたちと行動を交える。
ティナ・ネルソン(ケイティ・ミクソン/日本語吹替:藤田彩華):ネルソン一家の娘。家族で悪党として行動する中、ミニオンたちと出会う。
エリザベス女王(ジェニファー・ソーンダース/日本語吹替:雨蘭咲木子):英国王室の象徴的存在。スカーレットが狙う王冠をめぐる騒動の中心に関わっていく。
少年期のグルー(スティーヴ・カレル/日本語吹替:笑福亭鶴瓶):後にミニオンたちのボスとなる少年。物語の終盤に登場し、『怪盗グルー』シリーズへとつながる存在として描かれる。
作品の魅力解説
本作の大きな魅力は、『怪盗グルー』シリーズの脇役として人気を集めたミニオンたちを主役に据え、そのルーツを描いている点にある。なぜ彼らが“最強最悪のボス”に仕えようとするのか、どのようにしてケビン、スチュアート、ボブが冒険に出るのかが、テンポの良いギャグとともに描かれる。
物語の舞台が1960年代のニューヨークやロンドンへ広がっていく点も見どころである。音楽、ファッション、街並みの雰囲気がポップに取り入れられ、ミニオンたちのドタバタ劇にレトロでカラフルな魅力を加えている。
また、スカーレット・オーバーキルという華やかなヴィランの存在も作品を引き立てている。悪党でありながらショービジネス的なスター性を持つキャラクターとして描かれ、ミニオンたちの素朴で予測不能な行動との対比が笑いを生む。
さらに、セリフに頼りすぎない身体表現や、独特の“ミニオン語”によるスラップスティックな笑いも本作の特徴である。年齢や言語を問わず楽しめる視覚的なユーモアが多く、世界的ヒットにつながった要素のひとつといえる。
