映画『インフィニット 無限の記憶』(2021)を紹介&解説。
映画『インフィニット 無限の記憶』概要
映画『インフィニット 無限の記憶』は、アントワーン・フークア監督(『トレーニング デイ』『イコライザー』)が、輪廻転生と前世の記憶を題材に描くSFアクション。学んだことのない技能や訪れたことのない場所の記憶に苦しむ男エヴァンが、自分の記憶の正体を知り、前世の知識を持って転生を繰り返す者たちの戦いに巻き込まれていく。主演はマーク・ウォールバーグ、共演にキウェテル・イジョフォー、ソフィー・クックソン、ジェイソン・マンツォーカス、ディラン・オブライエンら。
作品情報
日本版タイトル:『インフィニット 無限の記憶』
原題:Infinite
製作年:2021年
本国公開日:2021年6月10日(Paramount+配信)
日本公開日:2022年1月28日(Amazon Prime Video配信)
ジャンル:SF/アクション
製作国:アメリカ
原作:D・エリック・マイクランツ『ザ・リインカーネーショニスト・ペーパーズ』
上映時間:106分
監督:アントワーン・フークア
脚本:イアン・ショア
原案:トッド・スタイン
製作:ロレンツォ・ディ・ボナヴェンチュラ/マーク・ヴァフラディアン/マーク・ハッファム/ジョン・ザオジルニ/マーク・ウォールバーグ/スティーヴン・レビンソン
製作総指揮:アントワーン・フークア/ラフィ・クローン/ブライアン・オリバー/ブラッドリー・J・フィッシャー/ヴァレリ・アン
撮影:マウロ・フィオーレ
編集:コンラッド・バフ
作曲:ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ
出演:マーク・ウォールバーグ/キウェテル・イジョフォー/ソフィー・クックソン/ジェイソン・マンツォーカス/ルパート・フレンド/トビー・ジョーンズ/ディラン・オブライエン/ヨハネス・ハウクル・ヨハネソン/リズ・カー/ケイ・アレクサンダー/ウォリス・デイ
製作:パラマウント・ピクチャーズ/ディ・ボナヴェンチュラ・ピクチャーズ/ニュー・リパブリック・ピクチャーズ/クロースト・トゥ・ザ・ホール・プロダクションズ/レバレッジ・エンターテインメント/フークア・フィルムズ
配信:Paramount+(米国)/Amazon Prime Video(日本)
あらすじ
エヴァン・マコーリーは、学んだ覚えのない技能や、行ったことのない場所の記憶に長年悩まされていた。精神的に追い詰められた彼の前に、前世の記憶を保持したまま転生を繰り返す者たち“インフィニット”が現れる。彼らによれば、エヴァンの記憶は幻覚ではなく、過去の人生で蓄積された本物の記憶だった。やがてエヴァンは、人類の未来を守ろうとする“ビリーバー”と、輪廻の苦しみを終わらせるため全生命の消滅を企てる“ニヒリスト”の戦いに巻き込まれていく。
主な登場人物(キャスト)
エヴァン・マコーリー(マーク・ウォールバーグ):学んだことのない技能や前世の記憶に苦しむ主人公。自分の正体を知ったことで、インフィニットたちの戦いに関わっていく。
バサースト(キウェテル・イジョフォー):輪廻転生を呪いと考え、その連鎖を断ち切るために全生命の消滅を目論むニヒリスト側の人物。エヴァンの記憶に隠された鍵を追う。
ノーラ・ブライトマン(ソフィー・クックソン):人類の未来を守ろうとするビリーバー側の一員。エヴァンにインフィニットの存在を伝え、彼が自分の記憶と向き合う手助けをする。
アルチザン(ジェイソン・マンツォーカス):ビリーバー側に属する発明家。長い転生の中で蓄積してきた知識と技術を生かし、エヴァンたちを支援する。
トレッドウェイ(ディラン・オブライエン):エヴァンの前世に深く関わる重要人物。
バサースト1985(ルパート・フレンド):過去の時代に存在したバサーストの姿。
ポーター(トビー・ジョーンズ)
作品の魅力解説
本作の大きな特徴は、輪廻転生というスピリチュアルな題材を、記憶・技能・戦闘能力の継承というSFアクションの設定に落とし込んでいる点である。前世の記憶を持つ者たちが、長い歴史の中で知識や戦闘技術を積み重ねているというアイデアが、カーアクションや銃撃戦、格闘シーンと結びついている。
また、物語は“転生を人類のために使う者”と“転生から解放されるために世界を終わらせようとする者”の対立を軸にしている。単なる善悪の戦いだけでなく、永遠に生まれ変わり続けることを祝福と見るか、呪いと見るかという視点が盛り込まれている点も見どころである。
アントワーン・フークア監督らしいスピード感のある演出に加え、マーク・ウォールバーグ演じる混乱した主人公と、キウェテル・イジョフォー演じる執念深い敵役の対比も作品を支えている。壮大な設定を短時間で駆け抜けるジャンル映画として、前世の記憶、秘密組織、世界の終末をめぐるアクションをまとめて楽しめる一本である。
