アリアナ・グランデ、新曲「Hate That I Made You Love Me」MVで“炎の復讐”-ホラー映画のような世界観で告げる『Petal』時代の始動

アリアナ・グランデ、新曲「Hate That I Made You Love Me」MVで“炎の復讐”-ホラー映画のような世界観で告げる『Petal』時代の始動 MUSIC/ARTISTS
Ariana Grande / YouTube

アリアナ・グランデの新曲「Hate That I Made You Love Me」MVが公開された。


アリアナ・グランデ(Ariana Grande)が、最新シングル「Hate That I Made You Love Me」(ヘイト・ザット・アイ・メイド・ユー・ラヴ・ミー)のミュージックビデオを公開した。俳優のジャスティン・ロングが共演する本映像は、恋愛の残響と恐怖映画の文法を重ね合わせたホラー仕立ての内容で、グランデの新たなアルバム『Petal』へ向かう動きを印象づけている。

“不安”のノートが並ぶ地下バンカーから始まる復讐劇

MVの冒頭では、ジャスティン・ロング演じる人物が、グランデを地下のバンカーへ埋めようとする。そこには白黒のコンポジションノートが積み上げられており、それぞれに彼女の“不安”を示す言葉が記されている。

この設定が示すのは、単なる復讐劇ではない。恋愛の中で抱え込んだ痛み、他者から見られることへの意識、そして自分の中に沈めてきた弱さが、ホラー映画のイメージを通じて視覚化されている。甘いポップソングの世界に不穏な空気を差し込むことで、楽曲の複雑な後味も強調されている。

ヤヌス・カミンスキー撮影で広がる映画的な質感

監督を務めたのは、昨年公開された短編映画『Brighter Days Ahead(原題)』を手がけたクリスチャン・ブレスラウアー。同作は、グランデの2024年アルバム『Eternal Sunshine』と結びつく映像作品として発表されていた。

さらに本MVでは、スティーヴン・スピルバーグ作品で知られる撮影監督ヤヌス・カミンスキーが撮影を担当している。暗がり、閉塞感、炎のイメージを映画的な緊張感へと引き上げており、ポップスターのMVという枠を超えたスケールを生んでいる。ロングの存在も、スリラーとブラックユーモアの境界を揺らす役割を果たしている。

『Petal』時代の幕開けと、ツアー前の重要な一手

「Hate That I Made You Love Me」は、7月31日にRepublic Recordsからリリース予定の8作目のスタジオアルバム『Petal』からの先行シングル。アルバムはグランデとイリヤ(Ilya)が共同でエグゼクティブプロデュースとソングライティングを手がけ、新曲にはマックス・マーティン(Max Martin)も共作者およびプロデューサーとして名を連ねている。

グランデは4月末に『Petal』を発表した際、同作について「冷たく、硬く、困難なもののひび割れから育つ、生命力に満ちたもの」と説明していた。すでに一部では、同曲を別れの歌として読み解く声や、世間が彼女に向ける視線へのメッセージとして捉える見方も出ている。

また、グランデは6月6日にオークランドのOakland Arenaで開幕する『Eternal Sunshine』ツアーを控えている。エイミー・ポーラー(Amy Poehler)のポッドキャスト「Good Hang」では、「何かを断定的に言いたくはないんだ……この小さなツアーをとても楽しみにしていることは確かだけど、また同じことが起きるのは本当に長い長い長い長い長い間ないかもしれないと思ってる」と語っていた。

その言葉を踏まえると、本MVは単なる新曲プロモーションではなく、グランデが次の時代へ踏み出すための象徴的な映像にも見える。『Eternal Sunshine』の余韻を引き継ぎながら、『Petal』という新章へ向かう彼女の現在地を、暗く鮮烈なビジュアルで刻み込んだ一本だ。

【動画】アリアナ・グランデ「Hate That I Made You Love Me」ミュージックビデオ

 

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