映画『キャプテンEO』(1986)を紹介&解説。
映画『キャプテンEO』概要
映画『キャプテンEO』は、マイケル・ジャクソン主演、フランシス・フォード・コッポラ監督、ジョージ・ルーカス製作総指揮による3DミュージカルSF短編。ディズニー・パークの専用シアターで上映されたアトラクション作品で、音楽、ダンス、光、立体映像、劇場内特殊効果を組み合わせた体験型の映像作品として制作された。物語は、宇宙船を率いるキャプテンEOが、暗黒の星を支配する最高指導者に“贈り物”を届ける任務へ向かうというもの。東京ディズニーランドでは1987年から1996年まで上映され、2010年にはマイケル・ジャクソンへの追悼企画として再登場した。
作品情報

『キャプテンEO』 ©Disney
日本版タイトル:『キャプテンEO』
原題:Captain EO
製作年:1986年
本国公開日:1986年9月12日(エプコット)/1986年9月18日(ディズニーランド)
日本公開日:1987年3月20日(東京ディズニーランド)
日本再上映:2010年7月1日〜2014年6月30日(東京ディズニーランド)
ジャンル:SF/ミュージカル/アドベンチャー/短編
製作国:アメリカ
原作:無
上映時間:17分
監督:フランシス・フォード・コッポラ
脚本:ジョージ・ルーカス/ラスティ・レモランデ/フランシス・フォード・コッポラ
製作:ラスティ・レモランデ
製作総指揮:ジョージ・ルーカス
撮影:ピーター・アンダーソン
編集:リサ・フルクトマン/ウォルター・マーチ
作曲:ジェームズ・ホーナー
出演:マイケル・ジャクソン/アンジェリカ・ヒューストン/ディック・ショーン/トニー・コックス/デビー・リー・キャリントン/シンディ・ソレンセン/ゲイリー・デピュー
製作:ルーカスフィルム/ウォルト・ディズニー・イマジニアリング/イーストマン・コダック
あらすじ
キャプテンEOは、宇宙船の仲間たちとともに、色を失った暗黒の星へと向かう。彼らに課された任務は、その星を支配する最高指導者に“贈り物”を届けること。しかし到着したキャプテンEOたちは捕らえられ、最高指導者の前に引き出される。絶体絶命の状況の中、キャプテンEOは音楽とダンス、そして光の力によって、閉ざされた世界と最高指導者の心を変えようとする。
主な登場人物(キャスト)
キャプテンEO(マイケル・ジャクソン):宇宙船を率いる主人公。仲間たちとともに暗黒の星へ向かい、最高指導者に“贈り物”を届ける任務に挑む。音楽とダンスの力で闇に覆われた世界を変えようとする。
最高指導者(アンジェリカ・ヒューストン):色を失った暗黒の星を支配する存在。冷たく機械的な世界の中心に君臨しているが、キャプテンEOは彼女の内側に隠された美しさを見いだそうとする。
コマンダー・ボグ(ディック・ショーン):キャプテンEOたちに任務を与える司令官。物語の導入部で、キャプテンEOとクルーのミッションを示す。
フーター(トニー・コックス):キャプテンEOの仲間である不器用なクルー。
アイディ(デビー・リー・キャリントン):キャプテンEOのクルーのひとり。
オーディ(シンディ・ソレンセン):キャプテンEOのクルーのひとり。
メジャー・ドモ(ゲイリー・デピュー):キャプテンEOのクルーであるロボット型のキャラクター。
作品の魅力解説
本作の最大の魅力は、マイケル・ジャクソンのパフォーマンスを中心に、映画、音楽、テーマパーク演出が一体化している点にある。物語そのものはシンプルだが、音楽とダンスが単なる挿入要素ではなく、闇に覆われた世界を変える力として描かれている。
また、フランシス・フォード・コッポラ、ジョージ・ルーカス、マイケル・ジャクソンという異色の組み合わせも見どころである。SF的な宇宙冒険、ダークファンタジー調の美術、ポップスターのステージ演出が融合し、1980年代ならではの豪華な実験作として成立している。
さらに、『キャプテンEO』はディズニー・パークのアトラクションとして記憶されている点も重要だ。17分という短い上映時間ながら、3D映像や劇場内特殊効果によって、観客が物語の中に入り込むような体験を目指していた。現在では、マイケル・ジャクソンの映像作品としてだけでなく、テーマパーク史に残る体験型映画としても語られる作品である。
