ハリス・ディキンソンの長編初監督作が10月23日に日本公開。
『逆転のトライアングル』『ベイビーガール』などで知られる英国俳優ハリス・ディキンソンが、満を持して長編映画監督デビューを果たす。自ら脚本も手がけた『URCHIN』の邦題が『URCHIN/アーチン』に決定し、2026年10月23日(金)より全国公開されることが発表された。
ロンドンの路上で暮らすひとりの男が、人生を立て直そうともがきながら、再び破滅へと引き戻されていく姿を描く本作。主人公を演じたフランク・ディレインは、第78回カンヌ国際映画祭で最優秀男優賞に輝いている。
ハリス・ディキンソン初監督作『URCHIN/アーチン』10月23日公開
俳優として活躍する一方、映画監督になることを夢見てきたハリス・ディキンソン。長編初監督作となる『URCHIN/アーチン』では監督と脚本を兼任し、出演者としても名を連ねている。
本作でタイトルに掲げられた「Urchin(アーチン)」とは、社会に自分の居場所を作れない“はみ出し者”を指す言葉。物語の舞台となるロンドンで、住む場所も安定した仕事も持たない主人公マイクの生き方を象徴している。
日本では2026年10月23日(金)より、新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開。邦題と公開日の発表にあわせ、主人公を待ち受ける不穏な日々を予感させるキービジュアルも解禁された。
何度やり直しても振り出しへ、再生を阻む“負のスパイラル”
ロンドンの路上で暮らすマイクは、通行人に小銭を求め、炊き出しに並びながら、その日をどうにか生き延びている。ある日、親切にしてくれた男性から衝動的に金品を奪い、逮捕されてしまう。
刑務所を出たマイクは、今度こそ人生を立て直そうと決意する。しかし、順調に見えた生活は、ほんのわずかなきっかけから崩れ始める。変わりたいと切望しながら、なぜか自ら破滅へと近づいてしまうマイク。彼の先に待つものは再生なのか、それともさらなる転落なのか。
主人公マイクを演じるのは、『ハリー・ポッターと謎のプリンス』や『フィアー・ザ・ウォーキング・デッド』などで知られるフランク・ディレイン。共演にはメーガン・ノーサム、ハリス・ディキンソンらが名を連ねる。
本作は2025年の第78回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門に出品され、ディレインが最優秀男優賞を受賞。さらに同部門の国際映画批評家連盟賞にも輝き、ディキンソンも新人監督の長編デビュー作を対象とするカメラ・ドールの候補となった。
支援活動から生まれた“観察”の映画、強烈コピー入りビジュアルも
ディキンソンが本作の着想を得た背景には、依存症や路上生活に直面する人々を支援してきた自身の経験がある。社会の隙間へと追いやられた人々と、そこから容易には抜け出せない社会の仕組みを見つめながらも、一方的な善意や教訓を押し付けず、マイクの行動と心の揺れを観察するように描き出した。
ディキンソンは「私は本作を単なるドラッグやホームレスの話にしたくはありませんでした。描きたかったのは『人は誰しも、自分の弱い部分へと引き戻されてしまうことがある』ということです」と説明。
さらに「主人公が歩む人生の道のりを共に歩み、少しでも共感を抱いてくれたら嬉しい。この映画が皆さんの思考を呼び起こすきっかけになれれば嬉しいです」と、作品に込めた思いを明かしている。

『URCHIN/アーチン』キービジュアル © Dream Space Films Ltd/British Broadcasting Corporation/The British Film Institute 2025
解禁されたキービジュアルには、静かにまどろむマイクと、隣から彼へ鋭い視線を向ける女性の姿が収められた。一見すると穏やかな場面の上には、「モテないクズは、ただのクズだ」という強烈なコピーが配置されている。人生をやり直そうとするマイクの前に、さまざまな誘惑や落とし穴が待ち構えていることを予感させる仕上がりだ。
作品情報
日本版タイトル:『URCHIN/アーチン』
原題:『URCHIN』
公開日:2026年10月23日(金)
監督:ハリス・ディキンソン
脚本:ハリス・ディキンソン
出演:フランク・ディレイン、メーガン・ノーサム、ハリス・ディキンソン
2025年/イギリス/英語/99分/カラー/ビスタ/PG12
日本語字幕:大西公子
提供:スターキャット
配給:スターキャットアルバトロス・フィルム
公式サイト:https://cinema.starcat.co.jp/urchin/
© Dream Space Films Ltd/British Broadcasting Corporation/The British Film Institute 2025
