故チャドウィック・ボーズマンの兄弟が、遺産管理をめぐりチャドウィックの妻を提訴した。
映画『ブラックパンサー』などで知られる故チャドウィック・ボーズマンの兄弟が、チャドウィックの妻テイラー・シモーン・レドワードを相手取り、遺産の管理と分配をめぐる訴訟を起こした。
チャドウィックが大腸がんのため43歳で死去してから約6年。兄弟のケヴィン・ボーズマンとデリック・ボーズマンは、テイラーが2022年の裁判所命令に従って遺産を適切に分配せず、その全容についても十分な説明を行っていないと主張している。
両親への遺産分配が適切に行われていないと主張
米E! Newsの報道によると、ケヴィンとデリックは、テイラーが380万ドルを超える現金その他の資産を適切に分配していないと主張した。
2022年に出された裁判所命令では、チャドウィックの両親それぞれに遺産の25%を分配することが定められていたという。しかし兄弟側は、この命令に沿った分配が行われていないとしている。
さらに、テイラーが故人の資産について「完全な説明を怠った」とも指摘。チャドウィックの遺産には、これまで示された現金や株式以外にも、印税や再使用料、肖像権および知的財産権、不動産、従来は開示されていなかった銀行口座、その他の個人資産が含まれていると訴えた。
故人の名前を利用した事業機会もめぐり対立
兄弟側は、チャドウィックに関係する権利の一部が、テイラーの支配下にある法人「チャドウィック・ボーズマン社」によって管理されているとも主張している。
裁判資料では、次のように述べられている。
「これらの権利は本来、故人の相続人に帰属するものです。しかし、表向きはチャドウィック・ボーズマン社によって管理されています。同社はテイラーが完全に支配する法人であり、彼女は同社を通じて故人の名声から利益を得続けています」
チャドウィックとテイラーは2020年に結婚。兄弟側によれば、テイラーは、チャドウィックの高齢の両親にも利益をもたらす可能性があった収益性の高い事業機会を兄弟が進めることを「阻んだ」という。
こうした状況を踏まえ、兄弟側はテイラーによる遺産管理について、「彼女が故人の家族および裁判所から資産を隠しているように見える状況を生み出しています」と主張。裁判所に対し、遺産の適切な分配を命じるとともに、テイラーを遺産管理人から解任することを求めている。
2022年には裁判所が資産一覧を「正確」と認定
一方、テイラーが過去に裁判所へ提出した資料では、チャドウィックの資産として、現金15万1,000ドル、個人退職口座(IRA)の24万1,000ドル、チャドウィック・ボーズマン社の株式330万ドル相当などが挙げられていた。
今回の訴訟資料に添付された2022年の裁判所命令によると、当時の裁判所はテイラーが提出した資産一覧を「真実かつ正確」と認定していた。また、テイラーは遺産管理人として受け取ることのできる報酬を放棄していたという。
兄弟側は今回、これまでの一覧には含まれていない資産や権利が存在すると訴えている。今後の争点は、チャドウィックが遺した資産と権利の全容、そして2022年の命令に基づく分配が実際にどのように行われたのかという点になりそうだ。
