映画『Just Play Dead(原題)』が、カンヌで主要な国際配給契約を獲得した。
サミュエル・L・ジャクソンとエヴァ・グリーンが共演する新作スリラー『Just Play Dead(原題)』の国際展開が進んでいる。ハイランド・フィルム・グループは、同作について主要な海外地域における全メディア権の配給契約を締結した。
本作は、『007/ゴールデンアイ』『007/カジノ・ロワイヤル』を手がけたマーティン・キャンベルが監督を務めるクライム・スリラー。脚本は『ランボー ラスト・ブラッド』のダン・ゴードンが担当する。キャストには、『パルプ・フィクション』で知られるジャクソン、『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』のグリーン、Netflixシリーズ『ペーパー・ハウス』のマリア・ペドラサが名を連ねる。
欧州からアジアまで、主要地域の配給契約が決定
今回明らかになった契約では、ドイツをSplendid Film、フランスをOriginals Factory、スペインをYouplanet Pictures、イタリアをBlue Swan Entertainmentが担当する。
さらに、ベネルクス、ギリシャ、ポルトガル、北欧、オーストラリア/ニュージーランド、ラテンアメリカ、カナダ、南アフリカ、東欧、中東、インド、台湾など、幅広い地域での配給先も決まったが、今回発表された販売先の一覧に日本は含まれていない。日本公開や配信展開については、現時点では明らかになっていない。
3,000万ドルの保険金をめぐる夫婦のだまし合い
物語の中心となるのは、犯罪の黒幕ジャック・ウルフ。連邦当局に追い詰められた彼は、自らの死を偽装し、妻ノラとともに3,000万ドルの生命保険金を手に入れようとする。さらに、ノラの恋人であるサーファーのチャドに殺人の罪を着せる計画まで立てていた。
しかし、ノラには別の思惑がある。彼女はジャックを本当に殺し、チャドに罪をかぶせたうえで、保険金を独り占めしようとしていた。互いを利用し、出し抜こうとする夫婦の計画は、やがて破綻の兆しを見せていく。嘘が重なり合うなかで、ノラとジャックはどちらが最後まで相手を欺けるのかを競うことになる。
単なる犯罪計画ではなく、結婚関係の内部にある支配、欲望、不信をスリラーとして押し出している点も本作の特徴といえる。夫婦でありながら共犯者であり、同時に互いの最大の敵でもあるという構図が、物語の緊張感を支える。
『007』監督とエヴァ・グリーンの再タッグにも注目
本作で監督を務めるキャンベルは、『007/ゴールデンアイ』でピアース・ブロスナン版ボンドの始動を支え、『007/カジノ・ロワイヤル』ではダニエル・クレイグ版ボンドの幕開けを演出した人物である。グリーンは『007/カジノ・ロワイヤル』でヴェスパー・リンド役を演じており、本作はキャンベル監督との再タッグとしても注目される。
また、ジャクソンとグリーンという強い個性を持つ俳優が、保険金をめぐって心理戦を繰り広げる夫婦を演じる点も見どころとなりそうだ。物語は犯罪、裏切り、愛憎を軸にしながら、誰が最後に生き残り、誰がすべてを手にするのかというゲーム性を前面に出している。
撮影は2025年秋にカナリア諸島で完了しており、ハイランド・フィルム・グループはカンヌで完成版をバイヤー向けに上映した。国際配給契約の拡大により、『Just Play Dead(原題)』は今後、各地域での公開・展開に向けてさらに動きを見せることになりそうだ。
