映画『見えない娘 THE INVISIBLES』(2026)を紹介&解説。
映画『見えない娘 THE INVISIBLES』概要
映画『見えない娘 THE INVISIBLES』は、『MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない』の竹林亮監督と脚本家夏生さえりら制作陣が再集結し、「生まれた娘が透明人間だったら?」という発想から描くSF家族ドラマ。妻を亡くした心配性の父・学と三姉妹が、透明人間として生まれた末娘・ひかりの存在を抱えながら東京への旅に出る。主演は毎熊克哉。三姉妹を近藤華、矢山花、鈴木凜子が演じる。
作品情報
| 日本版タイトル | 『見えない娘 THE INVISIBLES』 |
|---|---|
| 原題 | THE INVISIBLES |
| 製作年 | 2026年 |
| 日本公開日 | 2026年8月28日 |
| ジャンル | SF/ドラマ |
| 製作国 | 日本 |
| 原作 | 無 |
| 上映時間 | 110分 |
| 監督 | 竹林亮 |
|---|---|
| 脚本 | 夏生さえり/竹林亮 |
| 製作 | 野呂大介/柳井望/小林遼/福田文香 |
| 撮影 | 幸前達之 |
| 編集 | 小林譲/竹林亮 |
| 作曲 | 大木嵩雄 |
| 出演 | 毎熊克哉/鈴木凜子/近藤華/矢山花/寺島進/余 貴美子/友近/濱田祐太郎/宇野祥平/円井わん/浅沼晋太郎/坂口涼太郎/板尾創路/加藤雅也/映美くらら |
| 製作 | CHOCOLATE Inc./PARCO/東急エージェンシー |
| 配給 | PARCO/CHOCOLATE Inc. |
あらすじ
とある島でひっそりと暮らしている星野家の父・学と三人の娘たち。この家族には大きな秘密があった。末娘のひかりは、生まれつき姿の見えない「透明人間」なのだ。
娘たちを朗らかに育てていた母が亡くなった後、心配性の学は三姉妹を人目から隠すように生活してきた。そんなある日、東京で暮らす大女優の祖母・砂川エリ子が入院したという知らせが届く。
ひかりが透明人間であることを祖母にも打ち明けられないまま、学と三姉妹は東京へ向けて出発。しかし、透明人間の娘を連れた旅には次々と予想外のトラブルが待ち受けていた。
主な登場人物(キャスト)
星野学(毎熊克哉):三姉妹を育てる父親。妻を亡くした後、生まれつき透明人間である末娘・ひかりを守ろうとするあまり、娘たちを人目から隠すように暮らしている心配性の父。
星野ひかり(鈴木凜子):星野家の三女。生まれつき姿が見えない透明人間の少女。姿そのものは映らない一方、家族たちと同じように感情や意思を持って生活している。
星野風子(近藤華):星野家の長女。父・学、妹の音々、透明人間のひかりとともに暮らす三姉妹のひとり。
星野音々(矢山花):星野家の次女。姉の風子、妹のひかりとともに、父に連れられて東京への旅に出る。
砂川エリ子(余 貴美子):三姉妹の祖母で、東京で暮らす大女優。彼女が入院したという知らせをきっかけに、学と三姉妹は東京へ向かうことになる。
作品の魅力解説
「透明人間」を怪物ではなく、普通の娘として描く
透明人間はホラーやサスペンス、特殊能力を題材にした作品で使われることの多いモチーフだが、『見えない娘 THE INVISIBLES』では、生まれつき姿の見えない少女を「家族のひとり」として描く。
焦点となるのは透明になる能力そのものではなく、姿の見えない娘を持った父が彼女をどう守り、どこまで自由に生きさせるのかという親子の問題。大胆なSF設定を、家族ならではの心配や衝突に結びつけている点が特徴だ。
CGで姿を作らず、「そこにいる」と観客に想像させる
本作では、透明人間のひかりをCGで作り出すのではなく、観客自身の想像力によって存在を感じさせる演出が採用された。
撮影時には、鈴木凜子が実際にひかりとして共演者とリハーサルを行い、本番では画面の外から声で芝居に参加。俳優たちの視線や間、構図、音響に加えて、糸や棒などを使って物を動かすアナログな手法を組み合わせることで、画面には映らない人物がそこに存在している感覚を作り上げている。
「見えない」こと自体を欠点にするのではなく、映画を見る側が見えない人物を想像する体験へ変えているところが、本作ならではの仕掛けとなっている。
非日常的な設定から普遍的な家族の葛藤へ
監督の竹林亮と脚本の夏生さえりは、『MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない』でも、タイムループというSF的な仕掛けを会社員の日常へ持ち込んだ。本作でも同様に、「透明人間」という大きなフィクションを家族の生活へ落とし込んでいる。
父が娘を心配することと、心配するあまり娘の世界を狭くしてしまうこと。その境界を、透明人間の少女と父親という特殊な関係から描いていく家族ドラマでもある。
