『このごにおよんで愛など』解説|どんな映画?あらすじ・キャスト・魅力まとめ

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『このごにおよんで愛など』 © 2026 K2Pictures

映画『このごにおよんで愛など』(2026)を紹介&解説。


映画『このごにおよんで愛など』概要

映画『このごにおよんで愛など』は、広瀬奈々子監督(『夜明け』『つつんで、ひらいて』)が、夫と恋人の両方を愛する女性と、彼女を取り巻くふたりの共同生活を通して、愛や家族の多様なかたちを描くドラマ。是枝裕和や西川美和の監督助手を務めてきた広瀬監督が、自ら原案・脚本・編集も手がけたオリジナル長編映画第2作となる。主演は長澤まさみ、共演に柄本佑石橋静河風間俊介落合モトキ松井ケムリら。

作品情報

日本版タイトル 『このごにおよんで愛など』
英題 Between Two Lovers
製作年 2026年
日本公開日 2026年11月27日
ジャンル ドラマ/恋愛コメディ
製作国 日本
原作
上映時間 128分
監督・原案・脚本・編集 広瀬奈々子
プロデューサー 小出大樹
アソシエイトプロデューサー 大日向隼/上浦侑奈
撮影 姚宏易(ヤオ・ホンイー)
音楽 HIMI
出演 長澤まさみ/柄本佑/石橋静河/落合モトキ/松井ケムリ/のせりん/大西礼芳/渋川清彦/片岡礼子/風間俊介
企画 分福
制作プロダクション K2 Pictures Production
製作・配給 K2 Pictures

あらすじ

絵本作家の小島詩と、保険会社に勤める夫・小島杜夫は結婚3年目。杜夫から子どもをつくることを提案される詩だったが、実は担当編集者の倉持潤奈と密かに関係を続けていた。夫と恋人のどちらかを選ぶよう迫られながらも決断できない詩は、突然「3人で子どもを作るのはどうか」と提案する。戸惑いながらも共同生活を始めた3人の関係は少しずつ変化し、やがて潤奈の妊娠が判明する。

主な登場人物(キャスト)

小島詩(長澤まさみ):絵本作家。夫の杜夫と結婚して3年になる一方、担当編集者の潤奈とも恋愛関係を続けている。夫と恋人のどちらかを選ぶ代わりに、3人で家族になるという大胆な提案を持ち出す自由奔放な女性。

小島杜夫(柄本佑):詩の夫で、保険会社に勤務している。料理が得意で周囲への気遣いもできる一方、昔ながらの家族観との間で揺れている。詩から潤奈を交えた3人での生活を提案される。

倉持潤奈(石橋静河):詩を担当する編集者であり、彼女の恋人。夫のいる詩との曖昧な関係に不満を抱えながらも、詩への一途な愛情を持つ。やがて詩、杜夫との共同生活を始める。

戌井健太郎(風間俊介):杜夫の職場の同僚。

コンちゃん(落合モトキ):詩の友人。

スギくん(松井ケムリ):コンちゃんのパートナー。

桜井歩夢(のせりん):潤奈の職場の後輩。

戌井みどり(大西礼芳):健太郎の妻。

副島光弘(渋川清彦):弁護士。

迫田律子(片岡礼子):レディースクリニックの医師。

作品の魅力解説(公開前時点)

夫と恋人、どちらも選ばない主人公から始まる“家族”の物語

本作の中心にあるのは、夫・杜夫と恋人・潤奈のどちらかを選ぶよう迫られた詩が、「3人で家族になる」という別の選択肢を持ち出すところから始まる共同生活だ。結婚、恋愛、子ども、家族という身近なテーマを扱いながら、既存の枠組みに人物たちを当てはめるのではなく、3人が自分たちなりの関係を模索していく。

広瀬奈々子監督自身も、本作について「もっといろんな家族の形があってもいいんじゃないか」という思いから生まれた作品だと説明している。クィアな関係性や家族の多様性だけでなく、ジェンダー、結婚、女性のキャリア、不妊治療など、現代の生活に結びついた複数のテーマを扱う作品となっている。

長澤まさみ×柄本佑×石橋静河、3人の会話劇

物語の核を担うのは、自由奔放な詩役の長澤まさみ、夫・杜夫役の柄本佑、恋人・潤奈役の石橋静河。単純な三角関係として一方を選ぶ物語ではなく、価値観も欲求も異なる3人が同じ場所で暮らし、それぞれの距離感を変化させていく姿が描かれる。

プロデューサーの小出大樹も、脚本について登場人物それぞれの「可笑しみや苦悩」が魅力だったと語っており、極端な人物像にせず、現実に生きる人間として描くことを意識したという。恋愛や家族を扱いながら、人間の身勝手さや不器用さまで含めた会話劇がポイントとなりそうだ。

広瀬奈々子監督のオリジナル長編第2作

監督・原案・脚本・編集を担うのは、是枝裕和や西川美和のもとで監督助手として経験を積み、『夜明け』で長編劇映画監督デビューした広瀬奈々子。本作は広瀬監督自身が企画段階から長い年月をかけて作り上げたオリジナル長編第2作となる。

企画段階では2023年の釜山国際映画祭Asian Project Marketで「CJ ENM Award」と「ARRI Award」を受賞。完成後には第31回釜山国際映画祭のコンペティション部門〈釜山アワード部門〉に選出され、2026年10月11日にワールドプレミアが予定されている。

台湾の撮影スタッフと描く東京

撮影監督には、ホウ・シャオシェン監督の後期作品などを手がけてきた台湾の姚宏易(ヤオ・ホンイー)を起用。照明にも蕭鴻益ら台湾のスタッフが参加した。

広瀬監督は海外の視点から見た東京が映し出されているのではないかとコメントしており、3人の生活を取り巻く日常的な東京の風景が、どのような映像として切り取られているのかも注目点となる。

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