『デューン 砂の惑星PART3(仮)』より初映像公開、物語は17年後へ。
ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督によるシリーズ最新作『デューン 砂の惑星PART3(仮)』の初トレーラー(ティーザー予告編)が公開された。舞台は前作から17年後へと進み、ポールの権力とその代償を軸にした新たな物語が描かれる。
トレーラー発表イベントはAMCセンチュリーシティで開催され、ゼンデイヤ、ロバート・パティンソン、ハビエル・バルデム、アニャ・テイラー=ジョイがサプライズ登壇。主演のティモシー・シャラメはビデオメッセージを寄せた。
【動画】『デューン 砂の惑星PART3(仮)』初トレーラー
なぜすぐにPART3を作ったのか-ヴィルヌーヴ監督が語る葛藤と決断
ヴィルヌーヴ監督は当初、『デューン』三部作の完結編をすぐに手がけるつもりはなかったという。シリーズ制作は膨大な労力を伴うため、一度距離を置き、別の作品に取り組む必要があると考えていた。
実際に「スタッフたちに『ちょっと休憩させてくれ』と伝えた」ものの、帰宅後も頭から離れなかったのは次回作のイメージだった。「夜中に何度も目が覚めて、“あのイメージが浮かんでくる”状態だった」と振り返る。
さらに「別の映画を撮るはずだったのに」と語るように、当初の計画は大きく揺らいでいったという。
こうした葛藤のなかで決断を後押ししたのが、『デューン 砂の惑星PART2』への反響だった。「『PART3のあのイメージが……ずっと頭から離れない』と感じ、『よし、やるか』と決断した」と明かしている。
“スリラーとしてのデューン”-前作とは異なる緊張感とエネルギー
本作についてヴィルヌーヴ監督は、これまでのシリーズとは異なる方向性を打ち出している。過去2作を踏まえたうえで、「前の二作品とはまったく異なる映画だよ」と語る。
シリーズの変遷については、第一作を“省察”、第二作を戦争映画と位置づけながら、今作については「スリラーだよ」と説明。「アクション満載で緊張感がある」作品であり、「もっとエネルギッシュ」な仕上がりになるという。
また、再びこの世界を描く理由についても、「郷愁からじゃなくて、緊迫感を持ってこの世界に戻るのは意味がある」と言及。物語としての必然性を強調した。
前作までとは異なるトーンを持つ本作は、シリーズに新たな緊張感をもたらす作品となりそうだ。
17年後の物語-ポールの権力と代償、そしてチャニとの関係
本作の舞台は『デューン 砂の惑星PART2』から17年後に設定されている。物語は大きく時間を進め、ポールの変化とその影響に焦点を当てる。
ヴィルヌーヴ監督は、ポールについて「強大な権力を持ちすぎた結果、その代償に向き合う姿」を描くと説明。物語は彼を打倒しようとする人々を軸に展開していくという。
一方で、本作の中心にあるのは政治的な対立だけではない。「映画の核心にあるのは、やっぱりポールとチャニの関係性」と語るように、ふたりの関係が物語の重要な軸となる。
権力を手にした後の葛藤と、それに伴う人間関係の変化——本作はシリーズの新たな局面を描く作品となりそうだ。
ゼンデイヤとパティンソンの舞台裏-出演のきっかけと役柄のヒント
イベントには事前告知なしでゼンデイヤ、ロバート・パティンソンらが登場し、会場を沸かせた。
パティンソンは本作への参加について、以前からシリーズのファンであり、第一作と第二作を映画館で何度も鑑賞していたと明かす。さらに、ゼンデイヤと共演した映画の撮影現場で「どうやったら『デューン』に出られるの?」と直接尋ねたという。
これに対しゼンデイヤは「知り合いがいるからね」とユーモア交じりに返答。数カ月後、実際にパティンソンのもとに出演オファーが届いたとされる。
また、自身の演じるキャラクターについては「典型的な悪役かっていうと、そうでもないかもしれない」と語り、「もしかしたらいい人かもよ」と含みを持たせた。
最後には「映画を観れば僕も分かるんだけどね」とコメントし、会場の笑いを誘った。
