映画『白鳥とコウモリ』(2026)を紹介&解説。
映画『白鳥とコウモリ』概要
映画『白鳥とコウモリ』は、東野圭吾の同名ミステリー小説を、岸善幸監督(『あゝ、荒野』『正欲』)が実写映画化したミステリー/人間ドラマ。弁護士殺害事件の容疑者が犯行を自供し、一度は解決したかに見えた事件を、容疑者の息子と被害者の娘がそれぞれの父への違和感から再び追い始める。主演は松村北斗と今田美桜。共演に柄本佑、中村芝翫、井川遥、吉田羊、風吹ジュン、三浦友和ら。
作品情報
| 日本版タイトル | 『白鳥とコウモリ』 |
|---|---|
| 製作年 | 2026年 |
| 日本公開日 | 2026年9月4日 |
| ジャンル | ミステリー/ドラマ |
| 製作国 | 日本 |
| 原作 | 東野圭吾『白鳥とコウモリ』(小説) |
| 上映時間 | 145分 |
| 監督 | 岸善幸 |
|---|---|
| 脚本 | 向井康介 |
| 製作 | 髙𣘺敏弘/桑原勇蔵/柿本幸一/杉田浩光/中村浩子/水野英明/見城徹/富樫建/茅野洋/吉岡志朗/丸尾延幸/寺地幸一/倉田泰行/梶原眞二 |
| 製作総指揮 | 吉田繁暁/江成真二/飯沼伸之 |
| 撮影 | 羅偉恩 |
| 編集 | 二宮新太 |
| 作曲 | 網守将平 |
| 出演 | 松村北斗/今田美桜/柄本佑/前原滉/井之脇海/宇野祥平/松岡依都美/松尾諭/丸山智己/三浦誠己/斉藤陽一郎/原田琥之佑/のせりん/漆山拓実/五頭岳夫/中村芝翫/井川遥/吉田羊/風吹ジュン/三浦友和 |
| 製作 | 「白鳥とコウモリ」製作委員会/松竹/日本テレビ放送網/テレビマンユニオン |
| 配給 | 松竹(日本) |
あらすじ
善良な弁護士・白石健介が刺殺される。捜査の末に浮上した倉木達郎は、「自分がすべての事件の犯人だ」と犯行を自供し、事件は解決したかに見えた。
しかし、倉木の息子・和真と、殺害された白石の娘・美令は、それぞれ父親の言動に拭いきれない違和感を抱く。本来なら交わるはずのない「容疑者の息子」と「被害者の娘」は、ともに父親たちの過去を調べ始める。ふたりが真相へ近づくにつれ、すでに決着したはずの事件の姿が揺らぎ始める。
主な登場人物(キャスト)
倉木和真(松村北斗):弁護士殺害事件の犯人として自供した倉木達郎の息子。父が本当に殺人を犯したのか疑問を抱き、被害者の娘である美令とともに事件の真相を追う。
白石美令(今田美桜):殺害された弁護士・白石健介の娘。父がなぜ殺されなければならなかったのかという疑問を抱き、容疑者の息子・和真と手を組む。
五代努(柄本佑):白石健介殺害事件を捜査する警視庁捜査一課の刑事。所轄の刑事・中町とともに事件を追う。
白石健介(中村芝翫):刺殺事件の被害者となった弁護士。周囲から善良な人物として知られていたが、その死をきっかけに過去が掘り起こされていく。
倉木達郎(三浦友和):白石健介殺害事件の容疑者として浮上し、自ら犯行を認める男。事件解決の決め手となる自供をするが、その言動に息子・和真が違和感を抱く。
作品の魅力解説
容疑者の息子と被害者の娘による異色のバディ
本作の大きな特徴は、通常なら最も対立しやすい立場にある「加害者側の家族」と「被害者側の家族」が協力して真相を追う構図。
父が殺人を犯した理由を知りたい和真と、父が殺された理由を知りたい美令。目的は異なりながらも、ともに「父親について本当に知っていたのか」という疑問を抱くふたりが接近していくことで、単なる犯人当てとは異なる緊張感が生まれている。
「罪と罰」を家族の側から見つめる東野圭吾ミステリー
物語の出発点となる殺人事件には早い段階で容疑者が現れ、自供まで行われる。それでも物語が終わらないのは、本作が「誰が犯人なのか」だけでなく、ひとつの罪が本人や家族の人生にどのような影響を残すのかを追う作品だからだ。
事件の真実を追うほど、親子の関係や過去の選択、罪を背負うことの意味が浮かび上がっていく構成が、本作を重厚な人間ドラマとして成立させている。
岸善幸監督が145分で描く重厚な群像劇
監督を務めるのは、『あゝ、荒野』『正欲』などで社会の中に生きる人々の孤独や葛藤を描いてきた岸善幸。脚本には『ある男』『愚か者の身分』などの向井康介が参加している。
上映時間は145分。松村北斗と今田美桜を中心に、柄本佑、三浦友和、中村芝翫、井川遥、吉田羊、風吹ジュンら多彩な俳優陣を配し、事件に関わった複数の人間と家族の人生を追う大規模なミステリードラマとなっている。
