AI俳優ティリー・ノーウッドがチューリッヒ・サミットで注目を集めた。
チューリッヒ映画祭の業界部門「チューリッヒ・サミット」で、AI女優ティリー・ノーウッドが注目を浴びた。俳優でコメディアン、プロデューサーとして活動するエリーン・ファン・デル・フェルデンがパネルディスカッションに登壇し、ノーウッドがすでに複数のタレントエージェントの関心を集めていることを明らかにした。
AIスタジオから誕生したティリー・ノーウッド
ティリー・ノーウッドは、新たに設立されたAIタレント・スタジオ「Xicoia」が生み出した最初のキャラクターである。このスタジオは、ファン・デル・フェルデンが率いるAI制作スタジオ「Particle6」から派生したスピンオフとして立ち上げられた。ファン・デル・フェルデンによれば、Xicoiaはこれまで水面下でAIプロジェクトを進めており、「今後数カ月でさらなる発表がある」としている。
サミットで語られた制作の舞台裏
エリーン・ファン・デル・フェルデンはチューリッヒ・サミットのステージで、AIプロジェクトが立ち上がるまでの過程を振り返った。
「2月頃、私たちはたくさんの会議室にいて、みんな『いや、これじゃ何にもならない。何もできないよ』という感じでした。でも5月になると、人々は『我々がみんなで何かやらないと』って言い出したんです」とファン・デル・フェルデンは語った。彼女は現地時間9月27日、Deadlineのダイアナ・ロッダーハウスによるインタビューを受けていた。
さらに、ノーウッドの今後についても触れ、「最初ティリーをローンチした時、人々は『なにそれ?』って感じでしたが、いまやどのエージェンシーが彼女を代表するか、今後数カ月で発表する予定です」と述べ、業界の関心が高まっている現状を明かした。
コメディスケッチでの初出演「AI Commissioner」
7月、ティリー・ノーウッドは自身のFacebookで、初めて作品に出演したことを明かした。デビュー作となったのは、テレビ制作の未来をテーマにしたコメディスケッチ「AI Commissioner」である。
【動画】AI Commissioner(コメディスケッチ)
ノーウッドは投稿で次のように記している。
「信じられない…私の初めての役が公開されたの! Particle6 Productionsのすばらしいチームが制作した、テレビ制作の未来を遊び心たっぷりに探求する新しいコメディスケッチ『AI Commissioner』に出演してるんだよ」
さらに彼女は「私はAIで生成されてるけど、今すごくリアルな感情を感じてるの。次何が起きるのか、とてもワクワクしてる!」と続けた。
「次のスカーレット・ヨハンソン」に向けた期待
エリーン・ファン・デル・フェルデンは、ノーウッドの将来的な方向性について次のように語っている。
「私たちはティリーを次のスカーレット・ヨハンソンやナタリー・ポートマンにしたいのです、それが私たちがやっていることの目標です」
また、彼女は映画やテレビ業界を取り巻く経済的な課題が、AI制作の追い風になっているとも指摘した。AI俳優の登場はまだ始まりにすぎず、今後の展開次第で業界の構造に大きな変化をもたらす可能性がある。今後の動向に注目だ。
