ロカルノ映画祭でエマ・トンプソンが語った、撮影中にトランプ氏から受けた予想外の電話とは。
スイスで開催中のロカルノ映画祭に登壇したエマ・トンプソンが、映画『パーフェクト・カップル』撮影中に経験した驚きの出来事を明かした。現場のトレーラーで過ごしていたある日、見知らぬ番号からかかってきた電話の相手は、のちに米大統領となるドナルド・トランプ氏だったという。
突然の「ディナーに行こう」電話
トンプソンによると、電話は突然かかってきたもので、これまで誰からも着信のなかった番号だった。応答すると「ドナルド・トランプです」と名乗られ、当初は悪ふざけだと思ったという。ところが、トランプ氏は「私の美しい場所のひとつに来て、ディナーを共にしないか」と誘ってきた。
当日は偶然にもトンプソンの離婚成立日で、「彼は“新しい離婚女性”を探していたのかもしれない」と冗談交じりに推測。「ストーキングみたいなものでしょ」と笑いを誘い、会場を沸かせた。
撮影現場に重なったルインスキー事件
『パーフェクト・カップル』はアメリカ大統領選を舞台に、政治スキャンダルを題材としたドラマ。撮影が行われていた1998年には、現実でもモニカ・ルインスキー事件が全米を騒がせていた。これは当時のビル・クリントン大統領とホワイトハウス実習生との不倫疑惑で、偽証や司法妨害を巡って大統領が弾劾訴追されるまでに発展したものだ。
トンプソンは「映画で描いていることが現実に起きていて、とても奇妙だった」と振り返り、撮影現場がまるで時事ニュースの延長線上にあるようだったと述べた。
「昔はただの性スキャンダルで済んだ」皮肉
米政治の話題を続けたトンプソンは、「あの頃はずいぶん昔のことに感じる。ああ、昔みたいに“ただの性スキャンダル”で済んで、今のようなことがなければ…」と発言。会場はこれをドナルド・トランプ氏を暗に指した冗談と理解し、大きな笑いが起きた。
この発言には、ルインスキー事件のような不倫問題は構図が単純だった一方、近年の政治スキャンダルは権力乱用や民主主義の危機など、より深刻で複雑なものが多いという皮肉が込められていた。
【動画】エマ・トンプソン ロカルノ映画祭でのトーク
