映画『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』(2002)を紹介&解説。
映画『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』概要
映画『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』は、ジョージ・ルーカスが監督・脚本を務めた「スター・ウォーズ」新3部作の第2章。『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』から10年後を舞台に、銀河共和国が分離主義運動の脅威に揺れる中、若きジェダイのアナキン・スカイウォーカーの成長、パドメ・アミダラとの禁じられた恋、オビ=ワン・ケノービが追うクローン兵の謎が描かれる。出演はユアン・マクレガー、ナタリー・ポートマン、ヘイデン・クリステンセン、クリストファー・リー、サミュエル・L・ジャクソンら。
作品情報
日本版タイトル:『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』
原題:Star Wars: Episode II – Attack of the Clones
製作年:2002年
本国公開日:2002年5月16日
日本公開日:2002年7月13日
ジャンル:SF/アドベンチャー/ファンタジー
製作国:アメリカ
原作:無
上映時間:142分
前作:『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』(1999)
次作:『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』(2005)
監督:ジョージ・ルーカス
脚本:ジョージ・ルーカス/ジョナサン・ヘイルズ
原案:ジョージ・ルーカス
製作:リック・マッカラム
製作総指揮:ジョージ・ルーカス
撮影:デビッド・タッターサル
編集:ベン・バート
作曲:ジョン・ウィリアムズ
美術:ギャヴィン・ボケット
衣装:トリシャ・ビガー
出演:ユアン・マクレガー/ナタリー・ポートマン/ヘイデン・クリステンセン/イアン・マクダーミド/サミュエル・L・ジャクソン/クリストファー・リー/アンソニー・ダニエルズ/ケニー・ベイカー/フランク・オズ/テムエラ・モリソン
製作:ルーカスフィルム
配給:20世紀フォックス
あらすじ
ナブーの戦いから10年後。銀河共和国では、元ジェダイのドゥークー伯爵が率いる分離主義運動が拡大し、内戦の危機が高まっていた。元女王で元老院議員となったパドメ・アミダラが命を狙われたことを受け、ジェダイ見習いのアナキン・スカイウォーカーは彼女の護衛を任される。ふたりは任務の中で互いに惹かれ合っていく一方、オビ=ワン・ケノービは暗殺未遂事件の背後を追い、謎の惑星で大量のクローン兵が製造されている事実を知る。やがてそれぞれの選択は、銀河全体を巻き込むクローン戦争へとつながっていく。
主な登場人物(キャスト)
オビ=ワン・ケノービ(ユアン・マクレガー):ジェダイ・ナイトとして成長したアナキンを導く師。パドメ暗殺未遂事件の捜査を進める中で、クローン兵の存在と分離主義勢力の陰謀に近づいていく。
アナキン・スカイウォーカー(ヘイデン・クリステンセン):オビ=ワンの弟子で、強いフォースの力を持つ若きジェダイ見習い。パドメの護衛を任されるが、彼女への思いと自身の激しい感情の間で揺れ、後の運命につながる危うさを見せていく。
パドメ・アミダラ(ナタリー・ポートマン):ナブーの元女王で、銀河元老院議員。分離主義運動への対応をめぐる政治的緊張の中で命を狙われ、アナキンに守られる立場となる。
ドゥークー伯爵(クリストファー・リー):かつてジェダイだった人物で、分離主義勢力の中心的存在。銀河共和国の秩序を揺るがし、クローン戦争勃発へ向かう流れに深く関わる。
メイス・ウインドゥ(サミュエル・L・ジャクソン):ジェダイ評議会の有力なメンバー。銀河の不穏な動きとアナキンの力を慎重に見つめながら、迫りくる戦争に向き合う。
パルパティーン最高議長(イアン・マクダーミド):銀河共和国の最高議長。共和国の危機を背景に権限を強めていく政治家であり、物語全体の不穏な空気を象徴する存在でもある。
ジャンゴ・フェット(テムエラ・モリソン):高い戦闘能力を持つ賞金稼ぎ。クローン兵の原型となる人物で、オビ=ワンの捜査線上に浮かび上がる。
ヨーダ(フランク・オズ):ジェダイ・マスター。銀河に広がる闇の気配を感じ取りながら、ジェダイと共和国が直面する大きな転換点に立ち会う。
作品の魅力解説
本作の大きな魅力は、アナキン・スカイウォーカーが後にダース・ベイダーへと向かっていく“変化の兆し”を、恋愛、喪失、怒り、未熟さを通して描いている点である。英雄になる可能性を持つ若者が、強すぎる力と感情を制御できずに揺れていく姿は、前日譚ならではの悲劇性を帯びている。
また、パドメとアナキンの関係は、銀河規模の政治劇の中に置かれた私的なラブストーリーとして機能している。ジェダイとしての規律と個人としての感情が衝突することで、シリーズ全体の悲劇へとつながる重要な土台が築かれている。
一方で、オビ=ワンの捜査パートでは、賞金稼ぎ、クローン兵、分離主義勢力、ドゥークー伯爵の動きが絡み合い、ミステリー的な展開が加わる。政治的陰謀と戦争の始まりを描く構造によって、本作は単なる冒険映画にとどまらず、共和国が帝国へ変質していく過程を示す一作となっている。
さらに、終盤のジオノーシスでの大規模戦闘や、ヨーダのライトセーバー戦など、シリーズの中でも印象的なアクション場面が多い。デジタル撮影や視覚効果を大きく取り入れた映像表現も、本作の特徴のひとつである。
