映画『タイタンの戦い』(2010)を紹介&解説。
映画『タイタンの戦い』概要
映画『タイタンの戦い』は、ルイ・レテリエ監督(『トランスポーター2』)が、ギリシャ神話の英雄ペルセウスの物語を題材に、1981年の同名映画をリメイクしたファンタジー/アクション。神ゼウスの息子でありながら人間として育ったペルセウスが、家族を奪った冥界の神ハデスへの復讐と、人類の存亡を懸けた戦いへ身を投じていく。主演はサム・ワーシントン、共演にジェマ・アータートン、マッツ・ミケルセン、レイフ・ファインズ、リーアム・ニーソンら。
作品情報
| 日本版タイトル | 『タイタンの戦い』 |
|---|---|
| 原題 | Clash of the Titans |
| 製作年 | 2010年 |
| 本国公開日 | 2010年4月2日 |
| 日本公開日 | 2010年4月23日 |
| ジャンル | アクション/ファンタジー/アドベンチャー |
| 製作国 | アメリカ |
| 原作 | ビヴァリー・クロス脚本『タイタンの戦い』(1981年映画) |
| 上映時間 | 106分 |
| 監督 | ルイ・レテリエ |
|---|---|
| 脚本 | トラヴィス・ビーチャム/フィル・ヘイ/マット・マンフレディ |
| 製作 | ベイジル・イバニク/ケビン・デ・ラ・ノイ |
| 製作総指揮 | リチャード・D・ザナック/トーマス・タル/ジョン・ジャシュニ/ウィリアム・フェイ |
| 撮影 | ピーター・メンジース・Jr. |
| 編集 | マーティン・ウォルシュ/ヴァンサン・タバイヨン |
| 作曲 | ラミン・ジャヴァディ |
| 出演 | サム・ワーシントン/ジェマ・アータートン/マッツ・ミケルセン/アレクサ・ダヴァロス/レイフ・ファインズ/リーアム・ニーソン/ジェイソン・フレミング/ニコラス・ホルト/ルーク・エヴァンス |
| 製作 | レジェンダリー・ピクチャーズ/サンダー・ロード・ピクチャーズ/ザ・ザナック・カンパニー |
| 配給 | ワーナー・ブラザース |
あらすじ
神々が人間の世界を支配していた時代。神々の王ゼウスの息子として生まれながら、人間の漁師一家に育てられたペルセウスは、冥界の神ハデスによって家族を奪われる。一方、人間たちは神々への反乱を始め、怒りを買った都市アルゴスには巨大な怪物クラーケンによる滅亡の危機が迫っていた。自らが半神であることを知ったペルセウスは、人間として戦うことを選び、ドラコら戦士たちとともにハデスと怪物たちを倒す危険な旅へ出る。
主な登場人物(キャスト)
ペルセウス(サム・ワーシントン):神々の王ゼウスと人間の女性の間に生まれた半神。漁師の家庭で人間として育てられたが、家族をハデスに奪われたことをきっかけに戦いへ身を投じる。
イオ(ジェマ・アータートン):長い年月を生き続けてきた謎めいた女性。ペルセウスの出生や運命を知り、彼の旅を導いていく。
ドラコ(マッツ・ミケルセン):アルゴス軍を率いる熟練の戦士。戦闘経験の乏しいペルセウスを鍛えながら、怪物を倒す旅に同行する。
アンドロメダ(アレクサ・ダヴァロス):アルゴスの王女。神々への反乱の報復として、クラーケンへの生贄にされる運命を課される。
ハデス(レイフ・ファインズ):冥界を支配する神。人間たちの恐怖を力へ変えながら、兄ゼウスの支配を揺るがそうと暗躍する。
ゼウス(リーアム・ニーソン):オリンポスの神々を統べる最高神で、ペルセウスの父。神々への信仰を失いつつある人間たちに怒りを募らせる。
作品の魅力解説・レビュー
ギリシャ神話の混沌を巨大なスケールで映像化
神々、人間、半神、怪物が入り乱れるギリシャ神話の世界を、大作映画らしいスケールで押し切っていくファンタジーアクション。メドゥーサ、巨大サソリ、ペガサス、そしてクラーケンなど、次々と登場するクリーチャーのデザインと見せ場は特に印象に残る。
人間の運命に平然と介入し、兄弟同士で権力を争い、時には人間以上に感情的に振る舞う神々の姿も強烈だ。神と人間の距離が近く、その関係そのものが混沌としているというギリシャ神話らしさを、娯楽大作として分かりやすく可視化している。
106分の疾走感は長所であり弱点でもある
一方で、神々の権力争い、ペルセウスの出生、家族への復讐、アンドロメダ救出、仲間たちとの冒険、数々の怪物との戦闘までを106分に詰め込んでいるため、物語はかなり駆け足。
壮大な出来事が次々と起こる割に、それぞれの人物の感情を掘り下げる時間は少なく、淡々と次のイベントへ進んでいく印象も強い。神話ファンタジーとしてのスペクタクルは楽しめるものの、登場人物への深い感情移入やドラマとしての厚みを期待すると物足りなさが残る。
豪華キャストが神話世界に彩りを加える
王道の英雄役がよく似合うサム・ワーシントンを中心に、歴戦の戦士ドラコを演じるマッツ・ミケルセンのミステリアスな存在感も印象的。
さらに、ハデス役のレイフ・ファインズ、ゼウス役のリーアム・ニーソンをはじめ、ニコラス・ホルトやルーク・エヴァンスまで出演。物語そのものはシンプルだが、後にさらに知名度を高めていく俳優たちも含めた豪華な顔ぶれが、神話世界に大作らしい彩りを加えている。
ライター/エディター/映画インスタグラマー。2019年に早稲田大学法学部を卒業。東京都職員として国際業務等を経験後、ライター業に転身。各種SNS(Instagram・X)やYouTubeチャンネル「cula 見て聞く映画マガジン(旧:アルテミシネマ)」においても映画や海外ドラマ、音楽といったカルチャーに関する情報レビューを発信している。
