『君の名前で僕を呼んで』とはどんな映画?あらすじ・キャスト・魅力まとめ

『君の名前で僕を呼んで』とはどんな映画?あらすじ・キャスト・魅力まとめ Database - Films
ティモシー・シャラメ、『君の名前で僕を呼んで』より ©Frenesy, La Cinefacture

映画『君の名前で僕を呼んで』(2017)を紹介&解説。


映画『君の名前で僕を呼んで』概要

映画『君の名前で僕を呼んで』は、1983年の北イタリアを舞台に、17歳の少年エリオと、彼の父の助手としてひと夏を過ごすことになった24歳の大学院生オリヴァーの出会いと恋を描くラブストーリー。アンドレ・アシマンの同名小説を原作に、『胸騒ぎのシチリア』などで知られるルカ・グァダニーノが監督を務め、ジェームズ・アイヴォリーが脚色を手がけた。主演はティモシー・シャラメアーミー・ハマー。第90回アカデミー賞では作品賞など4部門にノミネートされ、脚色賞を受賞した。

作品情報

日本版タイトル:『君の名前で僕を呼んで』
原題:Call Me by Your Name
製作年:2017年
本国公開日:2017年11月24日(米国限定公開)
日本公開日:2018年4月27日
ジャンル:青春ドラマ/恋愛
製作国:イタリア/フランス/ブラジル/アメリカ
原作:アンドレ・アシマン『君の名前で僕を呼んで』
上映時間:132分

監督:ルカ・グァダニーノ
脚本:ジェームズ・アイヴォリー
製作:ピーター・スピアーズ/ルカ・グァダニーノ/エミリー・ジョルジュ/ホドリゴ・テイシェイラ/マルコ・モラビート/ジェームズ・アイヴォリー/ハワード・ローゼンマン
製作総指揮:デレク・シモンズ/トム・ドルビー/マルガレート・バイユー/フランチェスコ・メルツィ・デリル/ナイマ・アベド/ニコラス・カイザー/ソフィー・マス/ロウレンソ・サンターナ
撮影:サヨムプー・ムックディプローム
編集:ウォルター・ファサーノ
音楽監修:ロビン・アーダング
挿入曲:スフィアン・スティーブンス
出演:ティモシー・シャラメ/アーミー・ハマー/マイケル・スタールバーグ/アミラ・カサール/エステール・ガレル/ビクトワール・デュボワ
製作:フレネシー・フィルム・カンパニー/ラ・シネファクチュール/RTフィーチャーズ/M.Y.R.A.エンターテインメント/ウォーターズ・エンド・プロダクションズ
配給:ソニー・ピクチャーズ クラシックス(米国)/ファントム・フィルム(日本)

あらすじ

1983年、夏。17歳のエリオは、家族とともに北イタリアの避暑地で穏やかな日々を過ごしていた。そこへ、大学教授である父の研究を手伝うため、24歳の大学院生オリヴァーがやって来る。最初は距離を測るように接していたエリオだったが、音楽、読書、散歩、水辺での時間を重ねるうちに、オリヴァーへの感情が少しずつ変化していく。やがてふたりは互いの思いを確かめ合うが、夏の終わりとともに、別れの時が近づいていた。

主な登場人物(キャスト)

エリオ・パールマン(ティモシー・シャラメ):北イタリアの別荘で夏を過ごす17歳の少年。音楽や読書に親しむ繊細な青年で、父の助手としてやって来たオリヴァーとの出会いをきっかけに、自分の中に芽生える感情と向き合っていく。

オリヴァー(アーミー・ハマー):エリオの父の研究を手伝うため、アメリカからやって来た24歳の大学院生。明るく自信に満ちた振る舞いの奥に複雑な感情を抱えており、エリオとの関係を通して忘れがたい夏を過ごす。

パールマン教授(マイケル・スタールバーグ):エリオの父で、古代ギリシャ・ローマ文化を専門とする大学教授。知的で穏やかな人物であり、息子の成長と感情の揺れを静かに見守る存在として物語に深みを与える。

アネラ・パールマン(アミラ・カサール):エリオの母。家族の時間を大切にしながら、エリオの変化を温かく受け止める。知的で感受性豊かな人物として、作品全体の親密な空気を支えている。

マルシア(エステール・ガレル):エリオの友人であり、彼と親しい時間を過ごす少女。エリオの青春の一部を象徴する存在で、彼の揺れ動く心を映し出す役割を担う。

キアラ(ビクトワール・デュボワ):エリオたちの周囲にいる友人のひとり。オリヴァーとも親しく接し、エリオの嫉妬や戸惑いを引き出す存在として描かれる。

作品の魅力解説

本作の大きな魅力は、恋愛を大きな事件としてではなく、日差し、水辺、果実、音楽、沈黙といった日常の感覚を通して描いている点にある。北イタリアの夏の風景は単なる背景ではなく、エリオの感情が少しずつ変化していく過程そのものを映す舞台として機能している。

また、ティモシー・シャラメの繊細な演技も本作を語るうえで欠かせない。言葉にしきれない戸惑いや高揚、喪失感を表情や視線で表現し、エリオの内面を観客に強く印象づける。アーミー・ハマー演じるオリヴァーとの距離感も丁寧に描かれ、ふたりの関係は一瞬ごとに揺らぎながら深まっていく。

さらに、ジェームズ・アイヴォリーによる脚色は、初恋の喜びだけでなく、過ぎ去る時間の痛みや、記憶として残り続ける感情を静かに浮かび上がらせている。パールマン教授の言葉に象徴されるように、本作は恋の物語であると同時に、傷つくことを恐れずに感情を受け止めることの尊さを描いた青春映画でもある。

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