トム・クルーズとイニャリトゥ監督が『DIGGER/ディガー』来日記者会見で役作りや制作秘話を語った。
2026年10月5日、TOHOシネマズ六本木ヒルズにて『DIGGER/ディガー』の来日記者会見が開催され、主演・プロデューサーを務めるトム・クルーズと、監督のアレハンドロ・G・イニャリトゥが登壇した。
ロンドン、メキシコシティ、ロサンゼルス、ソウル、日本の5都市を巡るワールドツアーの最終地となった東京。通算26回目の来日となったトムは、イニャリトゥ監督との初タッグや、自身のキャリアでも異色となるディガー・ロックウェル役へのアプローチについて語った。
トム・クルーズ『DIGGER/ディガー』で「この役を演じられるようになるまで40年かかった」
本作でトムが演じるのは、石油採掘会社のCEOで、大金持ちかつ傲慢な権力者ディガー・ロックウェル。利益を追求する自身の行動によって地球を危機に陥れ、その事態を収拾するため世界を救うことになる人物だ。
トムは本作について、「この役を演じられるようになるまで40年かかった」と語っている。
役作りについて尋ねられると、「まず脚本を読んで、監督にどうやってこんなことを思いついたのか、と聞きました」と回想。作品全体と監督が目指すものを理解したうえで、自分がどのように貢献できるかを探っていったという。
さらに「この映画の製作の瞬間全てを味わいたかったんです」と話し、ユーモアとドラマのバランスや、キャラクターの外見、アクセント、身体表現まで細部を探求していったことを明かした。

『DIGGER/ディガー』来日会見より © 2026 WBEI and Legendary
イニャリトゥ監督、9年越しの構想 最初のタイトルは「Blah blah blah」
イニャリトゥ監督によると、本作の企画が始まったのは約9年前。当時、現実そのものよりも「語られていること」のほうが現実のように感じられる状況に関心を抱いていたという。
監督は、当初のタイトルが「Blah blah blah(なんとかかんとか)」だったことも明かした。誰かが物語を語ることで、人のものの見方や現実の捉え方そのものが変化していく。そのテーマからディガーというキャラクターと物語が形作られていった。
言語について監督は、人にインスピレーションを与え、現実への架け橋になる一方で、「現実というものの見え方を壊すこともできる」と説明。それこそがディガーの得意とするものであり、複雑な題材を描くために9年という時間をかけたと振り返った。
トムもイニャリトゥ監督について、「監督の作品は全て、そして何度も観てきました」と語り、細部まで作り込まれた作品から常に何かを得てきたと明かした。

『DIGGER/ディガー』来日会見より © 2026 WBEI and Legendary
6時間のメイクと長台詞 イニャリトゥ監督はトムを「人生のオリーブオイル」と絶賛
これまでのトム・クルーズとは大きく異なるディガーの外見も、本作の見どころのひとつだ。
イニャリトゥ監督によれば、トムのメイクには6時間を要したという。リハーサルの段階からその姿で役作りを続けていたため、スタッフがディガー姿のトムに慣れきってしまい、ある日普段のトムとしてスタジオに現れた際には、逆にスタッフから「トムだ!」と驚かれたというエピソードも披露された。
また、俳優人生45年の中でも本作の台詞は最も長かったのではないかと尋ねられると、トムは「最も長く、それだけではなく肉体的にも動きも多くて、とても楽しい経験でした」と回答。
単に台詞を暗記するのではなく、イニャリトゥ監督を「指揮者」、俳優たちをジャズの演奏者にたとえ、台詞を通して何を伝えるのかを現場で共に探っていったと説明した。
そんなトムについて、イニャリトゥ監督は、撮影現場全体の雰囲気を支えながら自らもよく笑い、周囲を笑顔にしていたと称賛。「まるで人生のオリーブオイルのようでした」と独特の表現でその存在感をたたえた。

『DIGGER/ディガー』来日会見より © 2026 WBEI and Legendary
『DIGGER/ディガー』は2026年10月9日より全国ロードショー。
作品情報
| 日本版タイトル | 『DIGGER/ディガー』 |
|---|---|
| 原題 | DIGGER |
| 日本公開日 | 2026年10月9日(金) |
| 監督 | アレハンドロ・G・イニャリトゥ |
| 出演 | トム・クルーズ、リズ・アーメッド、ジョン・グッドマン、ザンドラ・ヒュラー、ジェシー・プレモンス、マイケル・スタールバーグ |
| 製作 | トム・クルーズ、アレハンドロ・G・イニャリトゥ |
| 全米公開 | 2026年10月2日 |
| 配給 | 東和ピクチャーズ・東宝 |
© 2026 WBEI and Legendary
