千早茜の直木賞候補作を映画化 松岡茉優×成田凌『男ともだち』本予告&本ビジュアル解禁、劇中歌はchilldspot書き下ろし

映画『男ともだち』の本予告&本ビジュアルと、書き下ろし劇中歌が解禁。


直木賞作家・千早茜によるロングセラー小説を、松岡茉優主演、成田凌共演で映画化する『男ともだち』が、11月6日(金)より新宿ピカデリーほか全国で公開される。このたび、恋人でも家族でもない二人の危うい距離を映し出した本予告と本ビジュアルが解禁。あわせて、3人組バンド・chilldspotによる書き下ろし楽曲「lost child」が劇中歌に決定した。

原作は、2014年の発表時から話題を呼び、第151回直木賞候補、第1回新井賞受賞作となった同名小説。千早作品では初の映像化となり、『繕い裁つ人』『幼な子われらに生まれ』などの三島有紀子が監督を務める。

松岡茉優と成田凌演じる二人が7年ぶりに再会

主人公は、京都で暮らすイラストレーターの神名(松岡茉優)。かつて絵本で賞を獲得したものの、30歳を目前に描きたいものを見失い、無理なクライアントワークに神経をすり減らしている。同棲中の恋人・彰人(井上祐貴)との関係は冷め、妻子ある医師・真司(中島歩)との逢瀬を重ねても、その心が満たされることはない。

そんな神名のもとへ、大学時代の先輩で“男ともだち”のハセオ(成田凌)から突然電話がかかってくる。二人が会うのは7年ぶり。再会した神名とハセオは、始発電車が動き出すまで、空白の年月を埋めるように仕事や恋愛観について語り合う。

本予告は、ハセオが神名に「もう、会わないと思ってた?」と問いかける場面から始まり、かつてと変わらない二人の温度が、次第に甘く、苦く、ひりついたものへ変化していく過程を映し出す。

彰人からは「男ともだちってずるい響きやなぁって…」と複雑な思いをぶつけられ、大学時代の先輩・岩佐(三浦貴大)には「お前達はさ、お互いの幻想なんだよ。特別じゃない」と言い切られる神名。仕事も恋愛もうまくいかず、追い詰められた彼女は、ついにハセオへ「ハセオはさぁ、なんで私とはしないの?」と踏み込んだ問いを投げかける。

予告には、神名の大学時代の友人・美穂を演じる咲妃みゆや、浮気相手の真司を演じる中島歩らも登場。神名とハセオだけで完結していたはずの関係が、周囲の言葉によって揺さぶられていく様子が切り取られている。

京都・富山・広島で過ごす“3つの夜”を描いた本ビジュアル

同時に解禁された本ビジュアルでは、7年ぶりに再会した神名とハセオが、京都・富山・広島で過ごす“3つの夜”の一幕が切り取られた。

千早茜の直木賞候補作を映画化 松岡茉優×成田凌『男ともだち』本予告&本ビジュアル解禁、劇中歌はchilldspot書き下ろし

© 2026『男ともだち』製作委員会

年末、急なイラストの仕事に追われていた神名は、「煮詰まってるならこっちに来てもええで」というハセオの言葉に甘え、彼の暮らす富山へ向かう。しかし、荒天によって外出できず、二人はハセオの部屋で映画を見ながら、大学時代のように一緒に年を越すことになる。

すぐそばに互いの体温を感じながらも、二人は決して触れ合わない。本ビジュアルには、そんな二人の絶妙な距離と、言葉にはできない親密さが封じ込められている。

「恋人がくれないものを、彼だけが私にくれた。」というコピーが示すのは、恋愛や家族という名前だけでは捉えきれない、神名にとってのハセオの存在だ。

愛していないはずなのに失いたくない。友人のままでいたいはずなのに、相手にとって特別な存在でありたい。京都、富山、広島を舞台にした“3つの夜”を通して、本作は異性の友人に抱く曖昧でありながら確かな感情をすくい上げていく。

chilldspotが劇中歌「lost child」を書き下ろし

作品世界を彩る劇中歌には、比喩根、玲山、小﨑からなる3人組バンド・chilldspotの書き下ろし楽曲「lost child」が決定した。

「二人がお互いの関係性をちょっとだけ意識するような歌を披露してほしい」という制作陣の依頼を受け、本作のために制作された同曲。神名とハセオが訪れる京都のライブハウスでは、ボーカル&ギターの比喩根自身が出演し、弾き語りによる生演奏を披露している。

千早茜の直木賞候補作を映画化 松岡茉優×成田凌『男ともだち』本予告&本ビジュアル解禁、劇中歌はchilldspot書き下ろし

childspot

比喩根は楽曲について、「再会した神名とハセオが互いに感じる懐かしさと安心感。ロマンチックでありながら、神名が日々感じている素朴な悲しさも織り込みました」と説明。完成した映画については、「綺麗だけじゃない、でもそれが一番綺麗。そんな映画だと思いました」とコメントしている。

三島監督も、楽曲には「ブルースの痛みと、前へ進もうとするグルーヴがある」と語り、「その響きは、登場人物たちの心を静かに震わせてくれる」と、その仕上がりに信頼を寄せた。

力強いロングテイクによって登場人物たちの感情と体温を捉えた映像に、比喩根の透明感と痛みを帯びた歌声が重なり、神名とハセオの言葉にならない心の揺らぎを浮かび上がらせる。

松岡と成田が共演するのは7年ぶり。劇中の神名とハセオもまた7年ぶりの再会を果たすという重なりを通して、恋人でも家族でもない二人にしか築けない関係を描く。映画『男ともだち』は、11月6日(金)より新宿ピカデリーほか全国ロードショー。

【動画】松岡茉優×成田凌『男ともだち』本予告

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