イルミネーションCEO、マリオ映画第3作や『SING』『ペット』続編の現状を語る 『スターフォックス』単独映画の可能性にも言及

イルミネーションCEO、マリオ映画第3作や『SING』『ペット』続編の現状を語る 『スターフォックス』単独映画の可能性にも言及 Upcoming Projects
イルミネーション作品の新作が続々開発中

『ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー』の大ヒット後、イルミネーションと任天堂の映画展開に新たな注目が集まっている。


イルミネーション創設者兼CEOのクリス・メレダンドリが、米Colliderのインタビューで、マリオ映画の今後や『SING/シング』『ペット』シリーズの新作、さらに任天堂IPの展開について語った。

メレダンドリは、アヌシー国際アニメーション映画祭でワールドプレミアを迎える『ミニオンズ&モンスターズ』について、同映画祭を「アニメーション映画を上映する場所としては、世界でいちばん最高の場所だよ」と表現。同作は、『怪盗グルー』『ミニオンズ』ユニバース第7作にあたり、ミニオンズがハリウッドでモンスター映画作りに巻き込まれていく物語となる。

『SING』第3弾と『ペット』第3弾は開発中

インタビューでまず注目されたのは、『SING/シング』シリーズ第3弾にあたる『Sing 3(原題)』と、『ペット』シリーズ第3弾にあたる『The Secret Life of Pets 3(原題)』の進捗だ。

メレダンドリは2作について、「この2本は、僕自身が大好きなだけじゃなく、映画作家たちも愛している作品なんだ。スタジオも愛している。どちらも作業を進めていて、アクティブに開発中と言えるね」と説明した。

『ペット3(仮)』については、単に人気作の続編を作るのではなく、物語として成立するアイデアを待っていたという。「『ペット』に戻るまでは少し時間がかかった。ただ単にもう1本『ペット』映画を作るのではなく、その存在に値するアイデアを待っていたんだ。今は僕自身も気に入っている切り口を見つけたと思う」と語っている。

同作では、第1作『ペット』の監督を務めたクリス・ルノーと再び取り組んでいるとのこと。メレダンドリは「近いうちに作れることを願っている」とも話しており、シリーズ復活に向けて具体的な開発が進んでいるようだ。

一方の『SING/シング3(仮)』では、前2作で脚本・監督を務めたガース・ジェニングスがイルミネーションのチームと開発に集中しているという。メレダンドリは「僕たちがこの映画で愛しているものを尊重しながら、まったく新しいアイデアも物語に持ち込む『Sing 3』になると思う」と明かした。

次回公開作は完全オリジナルに

イルミネーションは『ミニオンズ』『怪盗グルー』、そしてマリオ映画など、強力なIP作品を多く抱えるスタジオとして知られている。その一方で、メレダンドリはオリジナル企画の重要性にも改めて言及した。

同氏によれば、イルミネーションは2029年から2031年ごろまでを見据えたスレートを検討しており、少なくとも2030年ごろまでの全体像は見えているという。ただし、全作品が完全に決まっているわけではなく、今後入れ替わる可能性もある。

そのうえでメレダンドリは、「『ミニオンズ&モンスターズ』の次に公開する映画は、原作のないオリジナルになるよ」と明言。続編や既存IPがスタジオの中心にあるなかでも、完全オリジナル作品の開発に改めて力を入れていく姿勢を示した。

マリオ映画第3作と『Star Fox(原題)』単独映画の可能性

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』に続き、『ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー』も大きな成功を収めたことで、マリオ映画第3作への期待は高まっている。

次回作の発表時期について問われたメレダンドリは、「次の作品をいつ発表するかは言えない。なぜなら、僕自身もいつ発表するか分からないからね」と回答。ただし、任天堂との関係については「このコラボレーションはイルミネーションにとって、とても重要なものになっている。これからも一緒に仕事をしていくという考えには、僕たちはとてもワクワクしている」と前向きに語った。

また、『ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー』に登場したフォックス・マクラウドの反響を受け、『Star Fox(原題)』(スターフォックス)単独映画の可能性にも質問が及んだ。

メレダンドリは、「任天堂IP同士をクロスオーバーさせるというアイデアは、宮本さんと本当に多くの会話を重ねて検討した」と説明。「最終的には、僕たちは宮本さんの判断を手がかりにしている。彼が『うまくいく』と思うなら、そのアイデアに確信を持つ勇気が湧くんだ」と、宮本茂の意向を重視していることを明かした。

ただし、フォックス・マクラウドが今後どのような形で展開されるのかについては、「この先どこに向かうかは、現時点では言えないね」としている。

イルミネーションは続編と新規企画の両輪へ

今回の発言から見えてくるのは、イルミネーションがヒットシリーズの継続と、完全オリジナル作品の開発を並行して進めているということだ。

『Sing 3(原題)』や『The Secret Life of Pets 3(原題)』は、既存ファンの期待に応える続編として進行中。一方で、『ミニオンズ&モンスターズ』の次には原作なしのオリジナル映画が控えており、スタジオとして新たな代表作を生み出そうとする意識も見える。

さらに任天堂との関係は、マリオ映画だけにとどまらない可能性を帯びている。『Star Fox(原題)』単独映画が実現するかは不明だが、フォックス・マクラウドの登場が好意的に受け止められたことは、今後の任天堂IP展開にとって大きなヒントになりそうだ。

また、マテルと組む『バービー』のアニメーション映画にも触れられており、イルミネーションが外部IPとオリジナル企画をどう組み合わせていくのかにも注目が集まる。

続編、オリジナル、そして任天堂IP。イルミネーションの次の数年は、アニメーション映画のヒット作をどう広げ、どこで新しい物語を生み出すのかを示す重要な局面になりそうだ。

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