映画『Paper Tiger(原題)』(2026)を紹介&解説。
映画『Paper Tiger(原題)』概要
映画『Paper Tiger(原題)』は、ジェームズ・グレイ監督(『アド・アストラ』『アルマゲドン・タイム ある日々の肖像』)が、1980年代のニューヨークを舞台に、兄弟の絆と“アメリカン・ドリーム”の暗部を描くクライムドラマ。夢を追うふたりの兄弟が、うますぎる話に巻き込まれ、やがてロシアン・マフィアの暴力と腐敗の世界へ足を踏み入れていく。主演はアダム・ドライバー、マイルズ・テラー、スカーレット・ヨハンソン。
作品情報
日本版タイトル:未定
原題:Paper Tiger
製作年:2026年
日本公開日:未定
世界初上映:2026年5月16日(第79回カンヌ国際映画祭)
ジャンル:クライム/ドラマ/スリラー
製作国:アメリカ/ブラジル/イタリア
原作:無
上映時間:115分
監督:ジェームズ・グレイ
脚本:ジェームズ・グレイ
製作:ロドリゴ・テイシェイラ/アンソニー・カタガス/ラファエラ・レオーネ/ゲイリー・ファーカス/マルコ・ペレゴ/カルロ・セーラム/アンドレア・ブコ
撮影:ホアキン・バカ=アセイ
編集:スコット・モリス
作曲:クリストファー・スペルマン
出演:アダム・ドライバー/マイルズ・テラー/スカーレット・ヨハンソン/ギャヴィン・グーディ/ローマン・エンゲル
製作:RTフィーチャーズ/キープ・ユア・ヘッド・プロダクションズ/レオーネ・フィルム・グループ
配給:NEON(北米)
あらすじ
1980年代のニューヨーク。クイーンズで暮らす技術者アーウィンは、妻ヘスターと2人の息子を支えながら、より良い生活を目指して働いていた。そんな彼の前に、元警官の兄ゲイリーが現れ、ロシア系の事業者が関わる“確実に稼げる”仕事を持ちかける。だが、その話は次第に危険な取引へと姿を変え、兄弟と家族の関係を揺るがしていく。
主な登場人物(キャスト)
ゲイリー・パール(アダム・ドライバー):アーウィンの兄。元警官で、現在は新たな事業に乗り出そうとしている。人を惹きつける魅力を持つ一方、危うい計画に弟を引き込んでいく。
アーウィン・パール(マイルズ・テラー):クイーンズで家族と暮らす技術者。妻と息子たちの将来のために働く実直な人物だが、兄ゲイリーから持ちかけられた仕事をきっかけに、危険な世界へ足を踏み入れる。
ヘスター・パール(スカーレット・ヨハンソン):アーウィンの妻。2人の息子を育てながら家庭を支える存在で、兄弟の判断が家族に及ぼす影響を見つめる。
スコット・パール(ギャヴィン・グーディ):アーウィンとヘスターの息子。
ベンジャミン・パール(ローマン・エンゲル):アーウィンとヘスターの息子。
作品の魅力解説
本作の大きな魅力は、クライムスリラーの緊張感と、ジェームズ・グレイ作品らしい家族ドラマの濃密さが重なっている点である。ロシアン・マフィアとの関わりは物語を外側から動かす要素だが、中心にあるのは、兄弟の信頼、裏切り、そして家族を守ろうとする思いの揺らぎだ。
また、1980年代ニューヨークという時代設定も重要な見どころとなる。豊かさを求める欲望、労働者階級の不安、成功への焦りが、兄弟の選択に影を落としていく。単なる犯罪劇ではなく、“アメリカン・ドリーム”の裏側にある危うさを描く作品として見ることができる。
さらに、アダム・ドライバー、マイルズ・テラー、スカーレット・ヨハンソンという実力派俳優の共演も注目点である。兄弟の対照的な関係性、家族を支える妻の視点、そして破滅へ向かう空気が、俳優たちの演技によって重層的に描かれることが期待される。
