『Forever Your Maternal Animal(原題)』とはどんな映画?あらすじ・キャスト・魅力まとめ

映画『Forever Your Maternal Animal(原題)』を紹介&解説。


映画『Forever Your Maternal Animal(原題)』概要

映画『Forever Your Maternal Animal(原題)』は、フランス系コスタリカ人監督ヴァレンティナ・マウレルが、コスタリカの家族を通して母娘、姉妹、女性たちの複雑な結びつきを描くドラマ。ヨーロッパでの生活を経て故郷へ戻った28歳のエルサが、心を閉ざしていく妹アマリアと、家族の危機に十分向き合えない両親の間で揺れ動く姿を描く。2026年カンヌ国際映画祭「ある視点」部門でワールドプレミアされ、マリナ・デ・タビラダニエラ・マリン・ナバロマリアンヘル・ビジェガスが同部門の女優賞を受賞した。

作品情報

日本版タイトル:未定(2026年5月時点)
原題:Siempre Soy Tu Animal Materno
英題:Forever Your Maternal Animal
製作年:2025年
ワールドプレミア:2026年5月16日(第79回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門)
日本公開日:未定(2026年5月時点)
ジャンル:ドラマ
製作国:ベルギー/フランス/メキシコ
原作:無
上映時間:100分

監督:ヴァレンティナ・マウレル
脚本:ヴァレンティナ・マウレル
製作:ブノワ・ロラン/グレゴワール・ドゥバイー
共同製作:ニコラス・セリス
撮影:ニコラス・ウォン・ディアス
編集:ベルトラン・コナール
出演:マリナ・デ・タビラ/レイナルド・アミエン・グティエレス/ダニエラ・マリン・ナバロ/マリアンヘル・ビジェガス
製作:Wrong Men/Geko Films/Pimienta Films
国際セールス:Heretic

あらすじ

ヨーロッパでの生活を経て、28歳のエルサは故郷コスタリカへ戻る。そこで彼女が目にしたのは、家族の家でひとり暮らしをしながら、次第に現実から遠ざかっていく妹アマリアの姿だった。

父ナウエルは恋愛関係に逃げるように日々を過ごし、母イサベルは若き日に書いた官能詩の再出版に没頭している。誰も家族の危機を十分に受け止められない中、エルサは妹を救おうとするべきか、それとも自分もまた逃げ出すべきか迷い始める。やがて3人の女性は、離れようとしてもなお断ち切れない家族の絆と向き合っていく。

主な登場人物(キャスト)

エルサ(ダニエラ・マリン・ナバロ):ヨーロッパでの生活を経て、コスタリカへ戻ってきた28歳の女性。変わり果てた家族の状況を目の当たりにし、妹アマリアを救おうとしながらも、自分自身の人生との間で葛藤する。

アマリア(マリアンヘル・ビジェガス):エルサの20歳の妹。家族の家で孤立するように暮らし、次第に内向的で不安定な世界へと入り込んでいく。姉の心配を受け入れきれず、家族の緊張の中心となっていく存在。

イサベル(マリナ・デ・タビラ):エルサとアマリアの母。若き日に書いた官能詩の再出版に取り組み、自分自身の創作や人生に意識を向けている。

ナウエル(レイナルド・アミエン・グティエレス):エルサとアマリアの父。恋愛関係を重ねながら、家族の問題から距離を置いている。

作品の魅力解説

本作の大きな魅力は、家族ドラマを単純な和解や対立の物語として描かず、母娘、姉妹、女性同士の関係に潜む矛盾や痛みを丁寧に見つめている点にある。エルサは妹を救いたいと願いながらも、相手の人生にどこまで踏み込めるのかを問われる。そこには、家族だからこそ近づきすぎてしまう苦しさと、家族であっても理解しきれない距離がある。

また、カンヌ「ある視点」部門でマリナ・デ・タビラ、ダニエラ・マリン・ナバロ、マリアンヘル・ビジェガスが女優賞を受賞したことからも分かるように、女性キャストによるアンサンブルも注目点である。それぞれの人物が善悪で割り切れない感情を抱え、母性や姉妹愛を理想化せず、時に苛立ちや逃避を含んだものとして表現している。

ヴァレンティナ・マウレル監督は、前作『I Have Electric Dreams』でも家族の中に潜む暴力性や親子関係の揺らぎを描いた。本作ではその視点を母、娘、姉妹の関係へと広げ、コスタリカを舞台に、女性たちが互いを縛り、支え、傷つけながらも結びついていく姿を静かに掘り下げている。カンヌで注目された理由は、家族という身近な題材を、現実的でありながらどこか不穏な手触りを持つ作品として立ち上げている点にある。

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