映画『Mother Mary(原題)』(2026)を紹介&解説。
映画『Mother Mary(原題)』概要
映画『Mother Mary(原題)』は、『グリーン・ナイト』のデヴィッド・ロウリー監督が手がけた、再起を図るポップスターの内面と人間関係を描く心理ドラマ。過去の傷を抱える世界的歌手が、復帰公演を前に疎遠となっていた親友で元衣装デザイナーと再会し、封じていた感情を揺さぶられていく。出演はアン・ハサウェイ、ミカエラ・コール、ハンター・シェイファーらが共演。
作品情報
日本版タイトル:未発表(2026年4月時点)
原題:Mother Mary
製作年:2026年
日本公開日:未発表(2026年4月時点)
ジャンル:ドラマ/音楽/スリラー
製作国:アメリカ/ドイツ
原作:無
上映時間:111分
監督:デヴィッド・ロウリー
脚本:デヴィッド・ロウリー
製作:トビー・ハルブロックス/ジーニー・アイゴー/ジェームズ・M・ジョンストン/デヴィッド・ロウリー/ヨナス・カッツェンシュタイン/マクシミリアン・レオ/ジョナサン・ザウバッハ
撮影:アンドリュー・ドロス・パレルモ/リナ・ヤン
作曲:ダニエル・ハート
オリジナル楽曲&楽曲提供:ジャック・アントノフ/チャーリーxcx/FKAツイッグス
出演:アン・ハサウェイ/ミカエラ・コール/ハンター・シェイファー/アシーナ・フリゼル/カイア・ガーバー/ジェシカ・ブラウン・フィンドレイ/アルバ・バチスタ/イザウラ・バルベ=ブラウン/シアン・クリフォード/FKAツイッグス
製作:ホームバード・プロダクションズ/アウゲンシャイン・フィルムプロドゥクツィオーン
配給:A24
あらすじ
世界的ポップスターのマザー・メアリー(アン・ハサウェイ)は、復帰公演を控えるなか、疎遠だった元親友で元衣装デザイナーのサム(ミカエラ・コール)と再会する。その再会をきっかけに、長く埋もれていた傷や感情が静かに浮かび上がっていく。やがて彼女は、表舞台の輝きの裏にある自身の内面と向き合うことになる。

『Mother Mary(原題)』より Photo by Eric Zachanowich. Courtesy of A24.
主な登場人物(キャスト)
マザー・メアリー(アン・ハサウェイ):世界的なポップスター。復帰公演を控えるなか、元親友との再会をきっかけに、過去の傷や感情が浮かび上がっていく。
サム・アンセルム(ミカエラ・コール):マザー・メアリーの元親友で、かつての衣装デザイナー。再会によって物語の鍵を握る。
ヒルダ(ハンター・シェイファー):サムのアシスタント。
公開前時点で期待できる魅力&テーマ解説
華やかなポップスター像の裏側にある、傷と再生のドラマ
本作でまず注目したいのは、世界的ポップスターの華やかな成功ではなく、その裏側にある孤独や痛み、人間関係の亀裂に焦点が当てられている点である。主人公マザー・メアリーは、復帰公演を控えるなかで、かつて深く結びつきながら疎遠になっていた元親友と再会する。そこから物語は、名声のきらびやかさをなぞるのではなく、長く埋もれていた傷や感情が再び動き出す過程を見つめていくようだ。音楽業界を舞台にしながらも、描かれるのはスターの成功譚というより、過去と向き合いながら自らの内面を見つめ直していく再生のドラマ。公開前の時点で、本作にはそうした繊細で感情の濃い人間劇が期待される。
音楽とファッションが彩る、デヴィッド・ロウリー流ポップ・メロドラマへの期待
本作の大きな魅力として期待されるのが、音楽映画としての華やかさと、デヴィッド・ロウリー監督らしい内省的なドラマ性がどのように結びつくかという点である。ジャック・アントノフやチャーリーxcxらがオリジナル楽曲に参加していることからも、劇中の音楽は単なる挿入要素ではなく、主人公の感情や存在感を形づくる重要な要素になりそうだ。また、ポップスターと元衣装デザイナーの関係を軸にしていることから、衣装やビジュアル面も作品世界を支える大きな見どころになるだろう。華やかなステージのきらめきと、そこに潜む不穏さや孤独。その両方を抱え込んだ“ポップ・メロドラマ”として、独自の空気をまとった1本になることが期待される。
アン・ハサウェイとミカエラ・コールが生み出す、濃密な感情のぶつかり合い
本作でもうひとつ期待したいのが、アン・ハサウェイとミカエラ・コールを中心とした演技の化学反応である。物語は、世界的ポップスターと、かつて近しい関係にありながら距離が生まれていた元親友の再会を軸に展開していく。そのため、本作の見どころはステージ上の華やかさだけではなく、ふたりの間に残された感情の揺れや緊張感がどのように立ち上がるかにもあるだろう。さらに、ハンター・シェイファーらをはじめとするキャスト陣が加わることで、作品全体に現代的なムードや感性がどう広がっていくのかも気になるところだ。公開前の段階では、豪華な顔ぶれが生む感情の濃度そのものが、大きな魅力のひとつとして映る。
