アン・ハサウェイとメリル・ストリープが登壇した『プラダを着た悪魔2』来日イベントの模様をレポートする。
4月6日(月)、東京・六本木ヒルズアリーナで映画『プラダを着た悪魔2』来日スペシャルイベントが開催され、アン・ハサウェイとメリル・ストリープが登壇した。会場には多くのファンと報道陣が集まり、それぞれの専用車からふたりが姿を見せると大きな歓声が沸き起こった。イベントでは、待望の続編に参加した思いや再びキャラクターを演じることへの感慨に加え、日本の観客に向けたメッセージも語られた。さらに花束ゲストとしてK(&TEAM)も登場し、会場は終始華やかな空気に包まれた。

(左から)メリル・ストリープ、アン・ハサウェイ、K(&TEAM)、『プラダを着た悪魔2』来日スペシャルイベントにて © cula
来日したアン・ハサウェイが笑顔であいさつ-“夢の中にいるよう”と感激
ステージに登場したアン・ハサウェイは、集まった観客を前に「今ここにいてくれて本当にありがとうございます。このすばらしい思い出と、皆さんの愛とエネルギーに感謝しています」と笑顔であいさつした。続けて「言葉が出ないほど感動しています。まるで夢の中にいるような気分です。皆さんと一緒にその夢の中にいられて、とても幸せです」と語り、会場からは大きな拍手が送られた。
この日のイベントは、続編を待ち望んできたファンの熱気に包まれた華やかな幕開けとなった。アン・ハサウェイの率直な言葉からは、日本の観客とこの特別な時間を共有できる喜びがにじみ、会場全体をあたたかな空気で包み込んだ。『プラダを着た悪魔2』への期待を一気に高める、印象的なオープニングとなった。

(左から)メリル・ストリープ、アン・ハサウェイ、『プラダを着た悪魔2』来日スペシャルイベントにて © cula
続編決定にメリル・ストリープとアン・ハサウェイが喜び-脚本の魅力も明かす
続いて、待望の続編制作を最初に聞いた時の心境が話題に上ると、メリル・ストリープはまず「20歳、年を取ったなあ」と笑顔。脚本について「本当にすばらしかった。とても面白くて軽やかでありながら、内側にはとてもシリアスなものがある」とコメント。さらに、「人間の精神を祝福するような作品だと感じた。皆さんに観て、気に入ってもらえたらうれしい」と語り、新作への自信をのぞかせた。

メリル・ストリープ、『プラダを着た悪魔2』来日スペシャルイベントにて © cula
一方、アン・ハサウェイは続編への思いを聞かれると、「私も20歳年を取ったな、と思いました(笑)」とユーモアを交えて会場を沸かせた。その上で、「私たちが考えたどんなアイデアも、アライン・ブロッシュ・マッケンナが用意してくれたものには及ばなかった」と脚本家への信頼を口にし、「この作品を作れたことは喜びであり、今こうして皆さんと共有できるのは信じられないほど幸せなこと」と笑顔を見せた。

アン・ハサウェイ、『プラダを着た悪魔2』来日スペシャルイベントにて © cula
前作から長い年月を経て実現した再集結でありながら、ふたりの言葉からは新作に対する確かな手応えが感じられた。続編への期待が世界的に高まる中、その中心にいるキャスト自身が作品の魅力を語る時間は、会場に集まった観客にとっても特別なひとときとなった。
“すぐにキャラクターに戻れた”-再集結したキャストと新作の手応え
再びそれぞれの役に入ることはできたのかと問われると、メリル・ストリープは「ここにいるアンやスタンリー(・トゥッチ)、エミリー(・ブラント)を見たら、すぐにキャラクターに戻ることができた」と振り返った。さらに、デヴィッド・フランケル監督との再会にも触れつつ、「物語は本当に面白く、とても興味深くて、人を引き込むものになっている」と語り、撮影を楽しみながら作品づくりに臨めたことを明かした。

メリル・ストリープ、『プラダを着た悪魔2』来日スペシャルイベントにて © cula
アン・ハサウェイも、今回の読み合わせには新たなキャストが加わっていたとしながら、「多くの注目が集まっていたけれど、第1作が持っていた最初の魅力はそのまま残っていた」とコメント。「本当に特別なものを作ろうとしていると感じた」と続け、作品への強い手応えをにじませた。

(左から)メリル・ストリープ、アン・ハサウェイ、『プラダを着た悪魔2』来日スペシャルイベントにて © cula
前作が持っていた空気感を受け継ぎながらも、新たな時代に向けてアップデートされた物語がどのように立ち上がっていくのか。ふたりの発言からは、単なる“再会”にとどまらない、新作ならではの魅力と確かな自信がうかがえた。

(左から)メリル・ストリープ、アン・ハサウェイ、『プラダを着た悪魔2』来日スペシャルイベントにて © cula
20年で変わったもの、変わらないもの-新時代の『プラダを着た悪魔2』を語る
この20年で時代やメディア環境が大きく変化したことに話が及ぶと、メリル・ストリープはユーモアを交えながら、ミランダについて「今はメガネをかけている」とコメントし、会場の笑いを誘った。一方で、新作ではその変化をただ受け流すのではなく、ミランダ自身がさまざまな葛藤の中で時代の変化に向き合っていくことも示唆。さらに、彼女が“誰かの助けを必要とすること”の大切さに気づいていく面にも触れ、キャラクターの新たな一面を感じさせた。

メリル・ストリープ、『プラダを着た悪魔2』来日スペシャルイベントにて © cula
また、メリル・ストリープはミランダという人物について、高い目標を持ち、創造性や人間の精神の強さを体現する存在でもあると語った。ファッションや書くことの世界において、そうした美しさや創造性を未来へつないでいくことの大切さをにじませながら、「より高い目的に仕える上司のもとで働くのであれば、それは良いことだと思う」と語り、ミランダ像に深みを与えた。

ファンサービス中のメリル・ストリープ、『プラダを着た悪魔2』来日スペシャルイベントにて © cula
前作で鮮烈な印象を残したミランダ・プリーストリーは、時代を超えて再びスクリーンに戻ってくる。だが今作では、その圧倒的な存在感だけでなく、変化の中でもがきながら前に進もうとする姿も描かれていくようだ。新たな時代を映す『プラダを着た悪魔2』が、どのように現代の観客へ響くのか期待が高まる。
アン・ハサウェイとメリル・ストリープが日本の若者にエール-“知らないことを認めていい”
4月から新たな環境に飛び込んだ日本の若者たちへメッセージを求められると、アン・ハサウェイは、自身も若い頃には「知らないこと」を恥ずかしく感じていた時期があったと振り返りながら、「わからないことを認めるのは悪いことではない」と語った。さらに、「すべてを知っている必要はなく、学ぶことそのものが旅であり、その過程の中で自分自身についても多くのことを知ることができる」と呼びかけ、やわらかな口調でエールを送った。
また、作品の内容に重ねて「できれば意地悪な上司や先生ではなく、優しく導いてくれる人に出会ってほしい」と、ユーモアと願いを込めて語る場面もあり、会場はあたたかな空気に包まれた。新しい環境の中で不安や戸惑いを抱える人々の背中を押すような率直な言葉に、観客も真剣な表情で耳を傾けていた。

ファンサービス中のアン・ハサウェイ、『プラダを着た悪魔2』来日スペシャルイベントにて © cula
一方、メリル・ストリープは「好奇心を持ち続けて、前向きでいてほしい」とメッセージを送り、「世界は変わっていくが、あなたたち自身がその変化の一部であり、変化を生み出す存在でもある」と語りかけた。時代が移り変わる中で必要なのは柔軟さであるとしながら、変化に向き合うことの大切さを力強く伝えた。
作品の話題を超え、人生そのものに通じるようなメッセージが飛び出したこの場面は、この日のイベントの中でもとりわけ印象深いひと幕となった。華やかなステージの上で語られたふたりの言葉は、これから新しい一歩を踏み出す観客の心にも静かに響いていた。
K(&TEAM)も登場-アンとの再会エピソードと作品愛を語る
イベント後半には、花束ゲストとしてK(&TEAM)が登場した。Kはアン・ハサウェイとは過去にファッションショーで一度会ったことがあると明かし、「僕の大好きな女優さんで、その時にお話しできて本当に光栄だった」と振り返った。さらに、その場で食事をともにしたことにも触れながら、「すごい方なのにとても気さくに話しかけてくれて、夢のような時間だった」と笑顔で語り、会場を和ませた。

K(&TEAM)、『プラダを着た悪魔2』来日スペシャルイベントにて © cula
これに対し、アン・ハサウェイも当時のことを覚えていると応じ、「思いがけない短い出会いでも、その人のエネルギーやオーラは記憶に残ることがある」とコメント。さらに、「そして2年後に東京のレッドカーペットで再会することもある」と語り、Kとの再会を楽しんでいる様子を見せた。自然なやり取りからは、互いへの好意とリスペクトがにじみ出ていた。

(左から)アン・ハサウェイ、K(&TEAM)、『プラダを着た悪魔2』来日スペシャルイベントにて © cula
また、Kは『プラダを着た悪魔』の大ファンで、これまで何度も繰り返し観てきた作品だと明かした上で、続編についても熱い思いを口にした。「20年経っても愛されている作品だが、この『2』は今の時代のアイコンになるような映画になると思う」と語り、ふたりの再登場や新たなファッションに胸が高鳴ったことを率直に告白。続編を待ち望んできたひとりとしての実感がこもった言葉に、会場からも共感の空気が広がった。
花束贈呈だけにとどまらず、K自身の作品愛やアンとの再会エピソードまで飛び出したこのパートは、イベントの華やかさをさらに際立たせるひと幕となった。映画を愛する者同士がひとつの場で言葉を交わす時間は、会場に特別な高揚感をもたらしていた。

(左から)メリル・ストリープ、アン・ハサウェイ、K(&TEAM)、『プラダを着た悪魔2』来日スペシャルイベントにて © cula
Kが俳優としての悩みを告白-アン・ハサウェイとメリル・ストリープが真摯にエール
イベントでは、K(&TEAM)からアン・ハサウェイとメリル・ストリープへ直接質問を投げかける場面も設けられた。アーティスト活動に加えて演技の仕事も始めたというKは、「なかなかうまくいかない時が多い」と率直な悩みを明かし、逆境や悔しい経験をどう乗り越えてきたのかをふたりに問いかけた。
これに対し、メリル・ストリープは、かつて舞台に立っていた頃の経験を振り返りながら、自分ではうまくいかなかったと思う日でも、観客は違う受け取り方をすることがあると語った。自分自身の評価だけで全てを決めつけるのではなく、受け取る側の感じ方を信じることの大切さをにじませるような言葉に、会場は静かに聞き入った。

メリル・ストリープ、『プラダを着た悪魔2』来日スペシャルイベントにて © cula
また、アン・ハサウェイは、若い頃に安全な道を選ぶのか、それとも失敗を恐れず挑戦するのかを自分に問い、後者を選んだと明かした。そのうえで、思い描いた通りにできなかったとしても、それは悪いことでも価値がないことでもなく、ただ自分が望んでいた形とは違っただけなのだと語り、真摯な口調でKにエールを送った。華やかなイベントの中で交わされた率直な言葉は、俳優として歩み始めたKだけでなく、その場にいた観客の心にも深く残るやり取りとなった。

アン・ハサウェイ、『プラダを着た悪魔2』来日スペシャルイベントにて © cula
その後はフォトセッションも行われ、アン・ハサウェイ、メリル・ストリープ、Kが並ぶ華やかな場面に会場からは大きな歓声が上がった。来日スペシャルイベントを通して、『プラダを着た悪魔2』が新たな時代に向けてどのような物語を見せてくれるのか、期待はさらに高まった。

(左から)メリル・ストリープ、アン・ハサウェイ、『プラダを着た悪魔2』来日スペシャルイベントにて © cula
映画『プラダを着た悪魔2』は、2026年5月1日に日本で劇場公開予定。

(左から)メリル・ストリープ、アン・ハサウェイ、K(&TEAM)、『プラダを着た悪魔2』来日スペシャルイベントにて © cula
























