『ベイウォッチ』出演で知られるアレクサンドラ・ポールが、ビーグル犬解放活動で再び逮捕された。
『ベイウォッチ』ドラマシリーズで知られるアレクサンドラ・ポールが日曜日、ウィスコンシン州の施設に不法侵入し、ビーグル犬を解放しようとしたとして逮捕された。ポールはこれまでも動物の権利をめぐる抗議活動で複数回逮捕されており、今回もその延長線上にある行動とみられる。
『ベイウォッチ』俳優が抗議活動で施設に侵入、ビーグル犬解放で逮捕
プレスリリースによると、ウィスコンシン州ブルーマウンズ町にあるリッジラン・ファームズに、約50〜60人の抗議者が許可なく立ち入り、警察が出動する事態となった。
ポールは他の活動家らとともに施設に侵入し、「多数の犬を連れ去り始めた」とされる。同施設は、犬を用いた科学研究を行う国内でも数少ない大規模な繁殖施設のひとつである。
現場で複数人を逮捕 一部の犬は回収も行方不明の個体も
現場では2台の車両のほか、不法侵入に使用されたとみられる道具などが押収された。連れ去られたビーグル犬の一部は回収され、リッジラン・ファームズに返還された一方で、他の個体については現在も行方不明のままとなっている。
当局によると、ポールを含む約20人が逮捕されたが、関係者はいずれも「協力的で礼儀正しかった」という。
当局「思いは理解」も違法行為には対応 合法的手段を求める
デイン郡保安官のカルヴィン・バレット氏は、リッジラン・ファームズのビーグル犬をめぐる問題について、人々が「いかに深く心を痛めているかを理解している」とし、「平和的な抗議活動を通じてその思いを表現する権利は尊重する」と述べた。
一方で、「僕らの役割は、みんなの安全を守り、違法行為が発生した際に対応すること」と強調。「動物福祉や研究のあり方に懸念を持つ人には、合法的で建設的な手段で取り組んでほしい」と呼びかけた。
さらに保安官事務所として、「公共の安全を守り、平和的な対話を促進し、すべての当事者が法の範囲内で権利を行使できるよう取り組み続ける」としている。
繁殖施設はライセンス返上へ 動物福祉調査を受けた判断
同プレスリリースでは、動物福祉に関する調査を経て、リッジラン・ファームズが7月1日までに農業・貿易・消費者保護省(DATCP)の繁殖業者ライセンスを返上する予定であることも明らかにされた。
同施設は、犬を用いた科学研究のための繁殖を行う国内でも数少ない大規模施設のひとつとされており、今回の対応は今後の運営体制にも影響を及ぼす可能性がある。
動物活動家としての経歴 過去にも抗議活動で複数回逮捕
『ベイウォッチ』でステファニー・ホールデン中尉役を演じたポールは、動物の権利を訴える活動家としても知られ、これまでにも複数回、抗議活動に関連して逮捕されている。
2017年にはカリフォルニア州オークランドの食肉処理場で座り込み抗議に参加して逮捕され、翌年にはサンライズ・チキン・ファームでの市民的不服従行動により拘束された。2019年にはペタルマのライヒャルト・ダック・ファームでの抗議活動で逮捕され、地元の刑務所に2日間勾留されている。
さらに2020年には、バーノンの食肉処理場から豚を救出しようと他の活動家らとともに試みて逮捕。直近では2023年、フォスター・ファームズの施設から鶏を救出したとして裁判にかけられたが、9日間の公判を経て無罪が言い渡された。
ポールは10代の頃から動物への関心を持ち、14歳でベジタリアンとなり、のちにヴィーガンへと移行。過去のインタビューでは、「動物実験を経た」メイクアップ用品は使用しないという条項を出演契約に盛り込んでいたことも明かしている。
