映画『ペリカン・ブルー 〜自由への切符〜』(2023)を紹介&解説。
映画『ペリカン・ブルー 〜自由への切符〜』概要
映画『ペリカン・ブルー 〜自由への切符〜』は、手描きアニメと記録映像、インタビュー音声を融合させた、ラースロー・チャーキ監督によるハンガリー発の長編アニメーション作品。1990年代、海外渡航の自由を得ながら高額な国際列車の切符を買えない若者たちが、偽造切符で“外の世界”へ踏み出していく。声の出演はノルマン・レーヴァイ、コルネール・テジ、アーゴシュトン・ケネーズ。
作品情報
日本版タイトル:『ペリカン・ブルー 〜自由への切符〜』
原題:Kék Pelikan
英題:Pelikan Blue
製作年:2023年
日本公開日:2026年4月10日
ジャンル:アニメーション/ドキュメンタリー
製作国:ハンガリー
原作:無(実話ベース)
上映時間:79分
監督:ラースロー・チャーキ
脚本:ラースロー・チャーキ
製作:ミクローシュ・カーズメール/アーダーム・フェルセギ/レーカ・テンプレ
撮影:アールパード・ホルヴァート
編集:ダーニエル・サボー
作曲:アンブルシュ・トヴィシャージ/ミクローシュ・ペイスネル
出演:ノルマン・レーヴァイ/コルネール・テジ/オリヴェール・ベルチョク/アーゴシュトン・ケネーズ
製作:アンブレラ・エンターテインメント/シネモン・エンターテインメント
配給:マーチ(日本)
あらすじ
1990年代初頭のハンガリー。“鉄のカーテン”崩壊後、若者たちは西欧への旅に憧れるが、国際列車の切符は高価で手が届かない。そこで3人の若者は偽造切符づくりに乗り出し、その企てはやがて同世代を巻き込む大きな動きへと発展していく実話ベースの物語がユーモラスに描かれる。
主な登場人物(キャスト)
アコシュ(ノルマン・レーヴァイ)、ペーチャ(コルネール・テジ)、ラツィ(オリヴェール・ベルチョク):偽造切符づくりに関わる3人組の若者。
簡易レビュー・解説
『ペリカン・ブルー 〜自由への切符〜』は、鉄のカーテン崩壊後のハンガリーで起きた実話をもとに、アニメーションとドキュメンタリーを組み合わせて描く作品である。同国初の長編アニメーション・ドキュメンタリーとされ、実際の証言を下敷きにしながら、手描きの映像で当時の空気や若者たちの衝動を生き生きと立ち上げていく点が大きな特徴だ。
偽造切符という違法行為を単なる犯罪譚として処理せず、「自由になったはずなのに、その自由を手にするにはお金が要る」という時代の矛盾を映し出しているところに、本作の面白さがある。
ライター/エディター/映画インスタグラマー。2019年に早稲田大学法学部を卒業。東京都職員として国際業務等を経験後、ライター業に転身。各種SNS(Instagram・X)やYouTubeチャンネル「cula 見て聞く映画マガジン(旧:アルテミシネマ)」においても映画や海外ドラマ、音楽といったカルチャーに関する情報レビューを発信している。
