ケイティ・ペリーvs86歳富豪 モンテシト豪邸裁判で180万ドル支払い命令 著名人巻き込む訴訟の行方

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カリフォルニア州モンテシトの豪邸を巡るケイティ・ペリーの不動産紛争で、裁判所は損害の一部として180万ドルの支払いを認めた。


カリフォルニア州サンタバーバラ近郊の高級住宅地モンテシトを舞台に続いてきた、ケイティ・ペリーと高齢富豪カール・ウェストコットとの不動産トラブルが一段落した。裁判所は、ペリーが受けた損害の一部として180万ドルを授与する提案判決に署名。今後も異議がなければ、この高額物件を巡る法廷闘争は新たな局面へ進む。

180万ドルの支払い命令へ-争点は損害額

カリフォルニア州裁判所は、ケイティ・ペリーが被った損害として180万ドルを認める判断を示した。両者が異議を申し立てなければ、今後10日以内に命令が確定する見込みだ。今回認められた金額には、物件が係争中だった期間に発生した賃貸価値の損失や、倒木や水害による修繕費が含まれている。一方で、契約が遅延している間に投資可能だった資金から得られるはずだった利息相当分が差し引かれた。

紛争の焦点は、ペリー側が主張する470万ドルと、ウェストコット側が上限とみなす26万ドルの損害額の差を、どこまで裁判所が認定するかにあった。今回の判断はその“中間点”となるものだ。

契約締結から訴訟へ-認知能力を巡る主張の攻防

今回の紛争は、2020年にケイティ・ペリーが1500万ドルで購入を進めていたモンテシトの豪邸を巡り、売り手であるカール・ウェストコットが契約を取り消そうとしたことで始まった。ウェストコット側は、契約締結当時に長時間の背中の手術を受けた直後で、進行性の認知症や術後せん妄、強力な鎮痛剤の影響によって判断能力がなかったと主張し、売却の無効を求めて提訴した。

これに対しペリー側は、売却の意思と認識能力があったことを示すテキストメッセージやメール、証人証言を提示。ウェストコットが積極的に買い手を探し、ペリーからの提示額を引き上げさせ、物件の見学や期限延長にも意欲的だった点を指摘した。

2023年の裁判では、裁判所がペリー側の主張を認め、取引の有効性を判断。ウェストコットの医療専門家が「能力を欠いていた」と結論づける一貫性ある説明を示せなかったとした。

誤解と世論の反発-裁判で明らかになった契約時期

当初、ケイティ・ペリーが高齢で病気の退役軍人を自宅から追い出そうとしているという見方が広まり、世論の反発が起きた。しかし裁判で明らかになったのは、ウェストコットがこの邸宅を購入したのは2020年5月末であり、ペリーの代理人との契約署名はその約6週間後だったという事実だ。

ウェストコット側は判断能力の欠如を理由に取引無効を訴えたが、裁判所は、彼の医療専門家が契約時点で能力を欠いていたと認定できる「首尾一貫した説明」を示せていないと判断した。結果として契約は有効とされ、ペリーの購入権が認められる方向へ進んでいった。

物件管理の遅延が生んだ損害-修繕費と賃貸収入の主張

ケイティ・ペリーは、2023年の判決で取引の有効性が認められた後も、物件の管理権を得るまでに約4年間を要した。2024年4月にようやく管理権を取得し、購入価格の一部である600万ドルを残したままエスクローに900万ドルを納めている。
その間にペリー側が被ったとされる損害はふたつ。ひとつは、物件を賃貸していれば得られたとする300万ドル以上の公正市場賃貸収入の逸失。もうひとつは、倒木や水害などによる建物損傷の修繕費で、総額229万ドルが必要だと主張している。裁判所提出書類によれば、邸宅は母屋に加えゲストハウスやプールハウス、ジム棟などを備える規模で、被害も広範囲に及んだという。

一方ウェストコット側は、提示されているのはあくまで修理見積もりであり、「最終契約書や領収書が提出されていない」点を問題視している。

著名テナントの存在が浮き彫りにした“物件の状態”

今年初めの審理では、ウェストコット側の弁護士が、ペリーが物件の管理権を取得した後、俳優クリス・プラットとその妻キャサリン・シュワルツェネッガーへ賃貸していたと主張した。著名人が入居できたという事実は、「物件が深刻な修繕を要する状態だったのなら、入居は困難だったはずだ」という反論の材料となった。

一方で、ペリー側は裁判所に提出した資料の中で、倒木による構造物の被害や大規模な洪水被害が発生していたとし、必要な修繕を裏付ける根拠だと述べている。双方が示す“物件の状態”に関する見解の差は、そのまま損害額に対する主張の隔たりとして現れている。

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