オスカー女優ヘレン・ミレンがボンド役の女性化に否定的見解を示した。
オスカー女優ヘレン・ミレンが、次期ジェームズ・ボンドをめぐる議論について自身の見解を明らかにした。インタビューで「女性がボンドを演じることはできない」と語り、長年続くシリーズの核心に踏み込む発言をした。
ミレンの発言-「女性にはできないの」
ミレンは『サガ・マガジン』の新しいインタビューで、自身のフェミニズムとボンド像の関係について率直に語った。
「私はとてもフェミニストだよ」と彼女は前置きした上で、続けて「でも女性にはできないの。それでは機能しないよ。ジェームズ・ボンドはジェームズ・ボンドでなきゃね。そうでなければ別の何かになってしまうから」と明確な言葉で否定的な立場を示した。
ブロスナンも同調-新たなボンドへの期待
『木曜殺人クラブ』でミレンと共演した元ボンド俳優のピアース・ブロスナンも、この意見に賛同した。彼は次期ボンド俳優について次のように語っている。
「彼らの成功を願っているよ。次の男性が舞台に登場し、このキャラクターに全く新しい活力と生命を吹き込むのを見るのがとても楽しみなんだ…ジェームズ・ボンドの世界を愛しているよ」
さらにブロスナンは、自身が長年携わってきたシリーズへの感謝を述べつつ、今は観客として楽しみにしていると付け加えた。
「ジェームズ・ボンドの世界は私にとても良くしてくれた。贈り物をくれ続けてくれるギフトなんだ。そして今は私はただの観客の一人として、後ろに座って『何をしてくれるのか見せてよ』と言っているところさ」。
新作ボンド映画への注目-監督と脚本が決定
現在、世界の視線はアマゾンMGMスタジオに注がれている。同社は今年初め、シリーズを長年手掛けてきたバーバラ・ブロッコリとマイケル・G・ウィルソンから権利を取得し、初の007映画の準備を進めていると報じられている。買収額は約10億ドルにのぼるという。
新作では、『メッセージ』『DUNE/デューン 砂の惑星』を手掛けたドゥニ・ヴィルヌーヴが監督を務め、『ピーキー・ブラインダーズ』の制作者スティーヴン・ナイトが脚本を執筆する予定だ。ナイトはBBCラジオ5ライブの番組で「長年のボンドファンとして、それが私の中に染み込んでいて、同じでありながら違う、そしてより良く、より強く、より大胆な作品を作ることができるだろうと期待しているよ」と語り、新しい作品への意欲を示した。
次期ボンドをめぐる憶測と女性版ボンド論争
ダニエル・クレイグの引退以降、次期ボンド役をめぐる憶測は尽きない。最有力候補として名前が挙がっているのは、アーロン・テイラー=ジョンソン、ジェイコブ・エロルディ、トム・ホランド、ハリス・ディキンソンらで、いずれも注目の若手俳優たちである。
一方で、シリーズの伝統を打ち破り「女性がボンドを演じるべきではないか」という議論も続いている。しかし、これに否定的な声も少なくない。『007/ダイ・アナザー・デイ』に出演したハル・ベリーは、5月のカンヌ映画祭で次のように語った。
「2025年において『ああ、彼女は女性であるべきよ』と言う発言は素敵なことではあるよね。でも…それが正しいことだとは本当に思わないんだよね」
このように、女性版ボンドをめぐる是非は業界内でも意見が分かれており、次期ボンド像への関心はますます高まりを見せている。
