『オールド・ガード2』がNetflixで配信開始-続編の鍵を握る展開や第3弾の可能性をセロンが語った。
Netflixで2020年に配信され、大ヒットを記録したアクション映画『オールド・ガード』。その続編となる『オールド・ガード2』がついに7月2日より配信された。不死身の戦士たちの戦いを描く本シリーズだが、主演兼プロデューサーを務めるシャーリーズ・セロンによれば、もともと続編の予定はなかったという。では、なぜ第2弾が生まれ、さらに第3弾の可能性はどうなのか?米『Hollywood Reporter』誌での最新インタビューで語られた発言をもとに、作品の舞台裏や第3弾の可能性をひも解く。
「第3弾の構想は、まだない」-続編は“計画外”だった
『オールド・ガード』シリーズの魅力は、死なないはずの者たちがそれでもなお命を懸けて戦うという構図にある。その物語は2020年の第1作で一応の完結を迎えていた。実際、セロンも「続編を作るつもりはまったくなかった」と語っている。
「このビジネスに確実なことなんてひとつもないの。だから“自信はない”っていうのが正直なところ。Netflixが私たちに異なる方向性を押しつけなかったのは、本当にありがたかった」(セロン)
第1作のラストでは、海底に閉じ込められていたクインが復活するという“余韻”が描かれたが、それは「単なる続編の布石ではなく、永遠に生きる者たちの時間軸では物語が常に続いている」ことを表すものだったという。
今回の『2』でも、物語は再びクリフハンガーで幕を閉じるが、それも明確な続編前提ではない。セロンは「第3作がどうなるかなんて、まだ誰にも分からない」と断言している。
【動画】『オールド・ガード2』予告編 – Netflix
“死なない戦士”が“死ぬ可能性”を抱えたら-アンディの変化と試練
『オールド・ガード2』における最大の変化は、セロン演じるアンディがもはや“不死”ではないことだ。その能力を失った彼女は、今作では「死ぬ可能性のある体」で戦うことになる。
それでもアンディは、なおも戦いの最前線に立ち続ける。彼女の側には、シリーズを通じて成長を遂げてきたナイル(キキ・レイン)がおり、アンディは時に彼女を“盾”のように使う場面もある。しかし、それは冷酷な判断ではないとセロンは語る。
「アンディは無謀じゃない。チームを信じていて、大切にしている。ナイルには特別なものを感じているし、そばにいてほしいと思ってるの。死を恐れているんじゃなくて、“この現実を受け入れて、それでも前に進もうとする”のが今のアンディなの」
そんな彼女の前に現れるのが、新たな脅威ディスコード(ユマ・サーマン)と、復活を果たした旧友クイン。かつての仲間が“敵”になるかもしれない状況の中で、アンディの覚悟が試される展開が続く。セロンは「今作ではチームプレイの意識がさらに強く描かれている」と語っており、不死性を失ったことがアンディの人間性をより浮き彫りにしている。
「大けがはなかった」-プロデューサーとしての誇りと課題
主演と並行してプロデューサーも務めるセロンにとって、本作は演技以上に「現場を守る」責任が重くのしかかる現場でもあった。特に今作の終盤に用意されたヘリコプターを使った大規模なアクションシーンは、俳優陣とスタッフ双方にとって挑戦だったという。
「誰もケガをしなかったことが、まず一番の誇り」とセロンは語る。「撮影終盤での大がかりなセットピースは、疲労もあってミスが起こりやすい。でもそれを乗り越えられたのは本当に大きいことだったよ」
さらに今作は、パンデミックの影響で撮影とポストプロダクションの期間が長期化。完成までに数年を要したが、その時間は「決して無駄ではなかった」とも話す。
「カメラを止めても、その夜にはまたストーリーのことを考えてる。編集作業も同じ。限られた尺の中でキャラクター全員に物語上の“居場所”を与えるのは難しいけど、私たちは最初に掲げた方向性を一度も手放さなかった」
不死という壮大な設定を持つ本シリーズにおいて、「神話」と「人間」をどう共存させるか。その難題に向き合った末に、セロンは「ようやく“納得のいく形”にたどり着いた」と言い切っている。



