映画『ONE PIECE THE MOVIE カラクリ城のメカ巨兵』(2006)を紹介&解説。
映画『ONE PIECE THE MOVIE カラクリ城のメカ巨兵』概要
映画『ONE PIECE THE MOVIE カラクリ城のメカ巨兵』は、尾田栄一郎の漫画『ONE PIECE』を原作とする劇場版アニメ第7作。麦わらの一味が、宝箱から現れた老婆ローバをメカ島へ送り届けることをきっかけに、伝説の宝“金の冠”をめぐる冒険へ巻き込まれていく。監督はTVアニメ『ONE PIECE』初代シリーズディレクターも務めた宇田鋼之介、脚本は伊藤正宏。声の出演は田中真弓、中井和哉、岡村明美、山口勝平、平田広明、伊倉一恵、山口由里子ら。ゲスト声優として稲垣吾郎、加藤浩次、山本圭壱、京田尚子が参加している。
作品情報
タイトル:『ONE PIECE THE MOVIE カラクリ城のメカ巨兵』
製作年:2006年
日本公開日:2006年3月4日
ジャンル:アニメーション/アドベンチャー/コメディ
製作国:日本
原作:尾田栄一郎『ONE PIECE』(漫画)
上映時間:95分
前作:『ワンピース THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島』(2005)
次作:『ONE PIECE ワンピース エピソード オブ アラバスタ 砂漠の王女と海賊たち』(2007)
監督:宇田鋼之介
脚本:伊藤正宏
原作:尾田栄一郎
企画:梅澤淳稔
キャラクターデザイン・作画監督:井上栄作
からくりメカデザイン:大河広行
美術監督:吉池隆司
色彩設計:塚田劭
音楽:田中公平/岩崎文紀
主題歌:NEWS「サヤエンドウ」
出演:田中真弓/中井和哉/岡村明美/山口勝平/平田広明/伊倉一恵/山口由里子/稲垣吾郎/加藤浩次/山本圭壱/京田尚子
制作:東映アニメーション
製作:2006「ワンピース」製作委員会
配給:東映
©尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション ©「2006 ワンピース」製作委員会
あらすじ
大嵐の“偉大なる航路(グランドライン)”。沈没寸前の海賊船から大きな宝箱を運び出したルフィたちだったが、中に入っていたのは財宝ではなく、黄金の総入れ歯を持つ老婆ローバだった。ローバは、自分を故郷の島へ送り届ければ、伝説の宝“金の冠”を手に入れる手がかりを教えると約束する。期待に胸をふくらませた麦わらの一味は、ローバを連れてメカ島へ向かう。
しかし島に到着すると、ローバは島の領主であり息子でもある天才発明家ラチェットに連れ戻されてしまう。金の冠への手がかりを失ったルフィたちは、島に伝わる歌を頼りに宝探しを開始。だが、メカ島には無数のカラクリ仕掛けが張り巡らされており、一味の行く手には巨大な罠とメカ兵器が次々と立ちはだかる。
主な登場人物(キャスト)
モンキー・D・ルフィ(田中真弓):麦わらの一味の船長。宝箱から現れたローバの話を聞き、伝説の宝“金の冠”を求めてメカ島への冒険に乗り出す。直感と行動力で、カラクリ仕掛けの島に隠された謎へ突き進んでいく。
ナミ(岡村明美):麦わらの一味の航海士。財宝に強い関心を持ち、金の冠の存在にも反応する。宝探しの中では冷静な判断力を見せ、島唄に隠された手がかりを追う一味の冒険を支える。
ラチェット(稲垣吾郎):メカ島の領主で、ローバの息子。天才カラクリ発明家として、島のあちこちにさまざまな仕掛けを張り巡らせている。金の冠の謎をめぐり、ルフィたちの前に立ちはだかる。
ローバ(京田尚子):宝箱の中から現れる黄金総入れ歯の老婆。自分を島へ送り届ける代わりに、伝説の宝“金の冠”の情報をルフィたちに示す。ラチェットの母親でもあり、物語の発端となる重要人物。
マジ将軍(加藤浩次):ラチェットに仕える部下のひとり。カラクリ仕掛けを使ってルフィたちの行く手を阻み、メカ島の攻防に関わっていく。
ホンキ大佐(山本圭壱):ラチェットの部下。マジ将軍とともに、麦わらの一味を迎え撃つ存在として登場する。
作品の魅力解説
本作の魅力は、劇場版『ONE PIECE』らしい“宝探しの高揚感”と、メカ島という舞台設定のわかりやすい楽しさにある。宝箱から財宝ではなく老婆が出てくるという導入から、伝説の宝“金の冠”、島唄に隠された謎、カラクリだらけの城、巨大兵器とのバトルへと展開し、冒険活劇としてテンポよく進んでいく。
また、メカ島は単なる敵の拠点ではなく、謎解きとアクションを同時に生み出す舞台として機能している。島の歌に隠された言葉を頼りに進む宝探し、各所に仕掛けられた罠、巨大なカラクリ兵器との対決が重なり、麦わらの一味それぞれの個性を見せる場面が用意されている点も見どころである。
ラチェット役の稲垣吾郎、マジ将軍役の加藤浩次、ホンキ大佐役の山本圭壱というゲスト声優陣の参加も、本作ならではの話題性を生んでいる。シリーズの重厚なエピソードとは異なり、明るくにぎやかな冒険を前面に出した作品であり、劇場版『ONE PIECE』初期作品の軽快な魅力を味わえる一本だ。
