『あの夏のルカ』とはどんな映画?あらすじ・キャスト・魅力まとめ

『あの夏のルカ』とはどんな映画?あらすじ・キャスト・注目ポイントを紹介・解説 Database - Films
『あの夏のルカ』より ©Pixar / Disney

映画『あの夏のルカ』(2021)を紹介&解説。


映画『あの夏のルカ』概要

映画『あの夏のルカ』は、ディズニー&ピクサーが手がけた長編アニメーション映画。『月と少年』で知られるエンリコ・カサローザ監督が、イタリアン・リヴィエラの架空の港町ポルトロッソを舞台に、海の世界から陸へ憧れるシー・モンスターの少年ルカのひと夏を描く。友人アルベルトとの出会い、ジュリアとの友情、そして人間の世界への好奇心を通して、成長、友情、自分らしさ、違いを受け入れることの意味を温かく映し出す。声の出演はジェイコブ・トレンブレイジャック・ディラン・グレイザーエマ・バーマンマーヤ・ルドルフジム・ガフィガンら。

作品情報

日本版タイトル:『あの夏のルカ』
原題:Luca
製作年:2021年
本国公開日:2021年6月18日
日本公開日:2021年6月18日(Disney+配信)/2024年3月29日(劇場公開)
ジャンル:アニメーション/ファンタジー/アドベンチャー/コメディ
製作国:アメリカ
原作:無
上映時間:95分

監督:エンリコ・カサローザ
脚本:ジェシー・アンドリューズ/マイク・ジョーンズ
原案:エンリコ・カサローザ/ジェシー・アンドリューズ/サイモン・スティーヴンソン
製作:アンドレア・ウォーレン
製作総指揮:ピート・ドクター/ピーター・ソーン/キリ・ハート
撮影:デヴィッド・フアン・ビアンキ/キム・ホワイト
編集:キャサリン・アップル/ジェイソン・フダック
作曲:ダン・ローマー
声の出演:ジェイコブ・トレンブレイ/ジャック・ディラン・グレイザー/エマ・バーマン/サヴェリオ・ライモンド/マーヤ・ルドルフ/マルコ・バリチェッリ/ジム・ガフィガン
日本語吹替:阿部カノン/池田優斗/福島香々/浪川大輔/高乃麗/乃村健次/磯部勉
製作:ピクサー・アニメーション・スタジオ
配給:ウォルト・ディズニー
© 2021 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

あらすじ

イタリアン・リヴィエラの海の下で暮らすシー・モンスターの少年ルカは、人間の世界に強い憧れを抱きながらも、家族から陸へ近づくことを禁じられていた。ある日、自由奔放な少年アルベルトと出会ったルカは、海の外へ踏み出し、身体が乾くと人間の姿になれることを知る。ふたりは港町ポルトロッソで少女ジュリアと出会い、憧れのスクーターを手に入れるため、町のレースに挑むことになる。しかし、彼らには水に濡れると本来の姿に戻ってしまうという大きな秘密があった。

主な登場人物(キャスト)

ルカ・パグーロ(ジェイコブ・トレンブレイ):海の世界で暮らすシー・モンスターの少年。好奇心が強く、人間の世界に憧れているが、心配性の家族から陸へ近づくことを禁じられている。アルベルトとの出会いをきっかけに、未知の世界へ踏み出していく。

アルベルト・スコルファノ(ジャック・ディラン・グレイザー):ルカが出会う自由奔放なシー・モンスターの少年。陸の世界をよく知っているように振る舞い、ルカを冒険へ誘う。大胆で陽気な性格の一方で、孤独や不安も抱えている。

ジュリア・マルコヴァルド(エマ・バーマン):ポルトロッソに暮らす少女。明るく勝ち気で、町のレースに強い思いを持っている。ルカとアルベルトをチームに迎え、ふたりに人間の世界の楽しさを教えていく。

エルコレ・ヴィスコンティ(サヴェリオ・ライモンド):ポルトロッソのレースで何度も勝利してきた自信家の少年。威圧的な態度で周囲を見下し、ルカたちの前に立ちはだかる。

ダニエラ・パグーロ(マーヤ・ルドルフ):ルカの母親。息子を深く愛しているが、人間の世界を危険視しており、ルカが陸へ近づくことを厳しく止めようとする。

マッシモ・マルコヴァルド(マルコ・バリチェッリ):ジュリアの父親で、ポルトロッソに暮らす漁師。寡黙で迫力のある人物だが、娘や周囲の人々を大切にする優しさを持っている。

ロレンツォ・パグーロ(ジム・ガフィガン):ルカの父親。穏やかな性格で、家族とともに海の下で暮らしている。ダニエラと同じく、ルカの身を案じている。

作品の魅力解説

本作の魅力は、「知らない世界へ出たい」という子どもの衝動を、海と陸という2つの世界の境界によって視覚化している点にある。水に濡れるとシー・モンスターへ戻り、乾くと人間の姿になるという設定は、秘密を抱えながら成長していくルカたちの不安や高揚感をわかりやすく伝えている。

また、イタリアの港町を思わせる色彩、石畳、海、食べ物、スクーターなどのモチーフが、夏休みの記憶のような瑞々しさを生み出している。物語は大きな冒険というよりも、友情、憧れ、失敗、別れといった日常に近い感情を軸に進み、観る者に懐かしさと温かさを残す。

ルカ、アルベルト、ジュリアの関係性も見どころである。ルカは新しい世界へ進む勇気を、アルベルトは誰かに必要とされる安心感を、ジュリアはひとりでは届かなかった場所へ向かう仲間を得ていく。3人の出会いは、子ども時代の友情が人生の方向を変える瞬間を象徴している。

さらに本作は、異なる存在を恐れる社会の視線も描いている。シー・モンスターというファンタジーの姿を通して、自分と違うものを排除するのではなく、理解しようとすることの大切さを伝える。明るく軽やかな夏の物語でありながら、自己受容や他者との共生という普遍的なテーマを含んだ作品である。

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