『ズーム/見えない参加者』とはどんな映画?あらすじ・キャスト・ネタバレ・注目ポイントを紹介解説

『ズーム/見えない参加者』とはどんな映画?あらすじ・キャスト・ネタバレ・注目ポイントを紹介解説 Database - Films
『ズーム/見えない参加者』より ©Shadowhouse Films and Boo-Urns 2020

映画『ズーム/見えない参加者』(2020)を紹介&解説。


映画『ズーム/見えない参加者』概要

映画『ズーム/見えない参加者』は、コロナ禍のZoomを舞台に、全編ほぼオンライン画面上で進行する英国製スクリーンライフ・ホラーで、ロブ・サヴェッジ監督が手がけた一作。ロックダウン下で6人の友人がオンライン交霊会を始めたことから、各自の部屋で不気味な不可解な現象が次々と連鎖していく。出演はヘイリー・ビショップ、ジェマ・ムーア、エマ・ルイーズ・ウェッブら。

作品情報

日本版タイトル:『ズーム/見えない参加者』
原題:Host
製作年:2020年
日本公開日:2021年1月15日
ジャンル:ホラー
製作国:イギリス
原作:なし
上映時間:68分

監督:ロブ・サヴェッジ
脚本:ロブ・サヴェッジ/ジェマ・ハーレイ/ジェド・シェパード
製作:ダグラス・コックス/クレイグ・エングラー/エミリー・ゴットー/サミュエル・ジマーマン
編集:ブレンナ・ランゴット
出演:ヘイリー・ビショップ/ジェマ・ムーア/エマ・ルイーズ・ウェッブ/ラディナ・ドランドヴァ/キャロライン・ウォード/エドワード・リナード/セイラン・バクスター
製作:シャドウハウス・フィルムズ/BOO-URNS
配給:シャダー/ヴァーティゴ・リリーシング

あらすじ

2020年、ロックダウン下のイギリス。自宅待機を続ける6人の友人は、ビデオ会議サービス「Zoom」でオンライン降霊会を試してみることにする。だが軽い気持ちで始めた儀式の最中、画面越しの部屋で不可解な現象が起き始める。見えない何かの気配が広がるなか、彼女たちは次第に逃げ場のない恐怖へ追い詰められていく。

簡易レビュー・解説

『ズーム/見えない参加者』は、コロナ禍のロックダウンという同時代的な状況をそのまま恐怖へ転化したスクリーンライフ・ホラーである。物語の大半がZoom画面上で進むが、単なる時事性頼みではなく、オンライン通話ならではの死角や通信越しの距離感を緊張に変えていく演出が際立つ。監督はロックダウン初期に話題となったZoom上のホラードッキリを発端に本作を発展させたと語っており、俳優たちが自宅から参加しながら撮影した制作背景も作品の生々しさにつながっている。社会状況と映画表現が強く結びついた1本として位置づけられる。

『ズーム/見えない参加者』内容(ネタバレ)

ロックダウン下のZoom通話から物語が始まる

2020年7月、COVID-19(新型コロナウイルス)によるロックダウンが続くロンドン。ヘイリージェマラディーナエマキャロライン、そしてテッドらは、外出できない生活の中で毎週Zoom通話を行い、近況を報告し合っていた。ある日、ヘイリーは退屈しのぎとして“オンライン降霊会”を提案し、霊媒師のセイランを招いて儀式を行うことになる。セイランは、霊を侮辱しないことや、ロウソクを灯したまま儀式を続けることなど、いくつかのルールを説明する。

軽い冗談から“存在”を呼び寄せてしまう

儀式が始まると、ジェマは首の周りに気配を感じると語り、自殺したという少年“ジャック”の霊が近くにいると主張する。しかし後になって彼女は、その話は退屈だったために即興で作った嘘だったと笑って打ち明ける。直後、霊媒師セイランの通信が突然切断され、Zoomから姿を消してしまう。霊を軽んじた行為が原因ではないかと不安が広がる中、参加者たちの周囲で奇妙な現象が起こり始める。

各自の部屋で不可解な現象が起こり始める

通話を続ける友人たちは、次第に異常な出来事を目撃する。ヘイリーの椅子が見えない力に引き倒され、キャロラインの屋根裏では人の脚のような影が一瞬現れる。さらにヘイリーがインスタントカメラで部屋を撮影すると、そこには天井から吊られた人影のような姿が写り込んでいた。エマのワイングラスも、誰も触れていないのに突然割れてしまう。やがて彼女たちは、単なる悪戯ではない何かが自分たちの家に入り込んでいるのではないかと恐れ始める。

霊媒が“危険な存在”を指摘する

ヘイリーは再び霊媒師セイランに連絡を取り、起きている出来事を説明する。セイランは質問を重ねたうえで、彼らが呼び出したのは友好的な霊ではないと断言する。そしてジェマが作り話で生み出した“吊られた少年”のイメージが、実体のない存在に“仮面”のように利用され、悪意ある存在がこの世界に入り込んだ可能性があると説明する。彼女は急いで降霊会を終わらせるよう指示するが、その最中に再び通信が遮断されてしまう。

終わったはずの儀式の後も異変は続く

友人たちは指示どおり儀式を終えたつもりになり、恐怖が去ったと思い始める。しかしその直後から、Zoom画面の向こうでさらに不可解な出来事が連鎖していく。エマの部屋には目に見えない何かが現れエマを追いかけ、全員が恐怖に震え始める。画面から姿を消したキャロラインは再び現れたかと思えばPCに顔を打ち付けて血だらけになってしまう。

ラディーナの家に起きた悲劇

異変が続く中、ラディーナの自宅ではさらに不穏な出来事が起きる。キッチンのオーブンから煙が上がり、彼女が確認に向かうと、突然天井から恋人アランの遺体が落ちてくる。動揺したラディーナは逃げようとするが、画面越しに見えない力によって宙に持ち上げられ、そのまま命を奪われてしまう。Zoomの画面には血の飛沫だけが残り、他の友人たちは恐怖に震える。

テッドも襲われる

何も知らないテッドは久々にZoom通話に戻ってくるが、彼の家はブレーカーが落ち、暗闇で何か怪物のようなものに襲われてしまう。庭に出た彼は、プールの上空に恋人ジニーの身体が持ち上げられ、そのまま首を折られて水中へ落ちる瞬間を目撃する。パニックになったテディは暗闇の中を逃げ回るが、悪霊に追い詰められ、火を灯すライターを落としたことで火災が発生。逃げ場を失い、彼もまた命を落としてしまう。

エマの部屋に見えない“何か”が現れる

通話の中で最後まで残っていたエマは、自分の部屋の扉がゆっくり開くのを目撃する。恐る恐るカメラを向けた彼女は、毛布を投げつけることで見えない存在の輪郭を浮かび上がらせようとする。毛布はまるで誰かの身体にかかったかのように形を変え、そこに“何か”が立っていることが示される。エマは窓から逃げようとするが、足を滑らせて転落してしまう。

ジェマがヘイリーの家へ駆けつける

ジェマは友人たちの異変を受け、実際にヘイリーの自宅へ向かう。家の中に入り、ヘイリーのノートパソコンに表示されたZoom画面を確認すると、すでに多くの仲間が命を落としていることを知る。すると背後で瓶が割れ、見えない存在が彼女を襲う。ジェマは負傷しながらも立ち上がり、家の中を必死に逃げ回る。

最後の抵抗と、迫り来る存在

ジェマは机の下に隠れていたヘイリーを見つけ出し、ふたりで家から逃げようとする。しかし停電で周囲は暗闇に包まれており、ヘイリーのインスタントカメラのフラッシュだけが進む道を照らす。何度かフラッシュを焚きながら出口を探すふたりだったが、人の姿を歪めた悪霊が画面に迫り、同時にZoomの通話時間が終了。映像は途切れ、彼女たちの運命は暗闇の中に残される。

作品トリビア

Zoomのイタズラ動画が映画化のきっかけ

監督はロックダウン初期に、友人とのZoom通話中に屋根裏で何かに襲われたふりをするホラードッキリ動画を制作。この動画がSNSで拡散し、ホラーストリーミングサービスから長編映画化の提案を受けたことが、本作誕生のきっかけとなった。

俳優が自宅で撮影・照明・メイクを担当

コロナ禍の制限のため、キャストはそれぞれ自宅から撮影に参加。カメラ操作、照明、音声、メイク、さらには簡単なスタントまで俳優自身が担当し、監督はオンラインで演出を出した。

釣り糸など家庭用品を使った手作り特殊効果

物が勝手に動くポルターガイスト演出などは、俳優の自宅に釣り糸などを送って練習させ、遠隔で指示しながら撮影している。

企画から完成まで約12週間の超短期間制作

企画立ち上げから完成まで約12週間という非常に短い期間で制作された作品としても知られている。

脚本の多くが即興演技で作られた

撮影時には完成脚本ではなく構成メモを基に演技が行われ、多くの会話やリアクションは俳優の即興によって生まれている。

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