『ハンニバル』とはどんな映画?あらすじ・キャスト・魅力まとめ

映画『ハンニバル』(2001)を紹介&解説。


映画『ハンニバル』概要

映画『ハンニバル』は、トマス・ハリスの同名小説を原作に、『羊たちの沈黙』の10年後を描くサスペンス・スリラー。脱獄後、イタリア・フィレンツェに潜伏していたハンニバル・レクター博士と、FBI捜査官クラリス・スターリングの再会を軸に、復讐を企てる大富豪メイスン・ヴァージャーの思惑が絡み合う。監督はリドリー・スコット。前作に続きアンソニー・ホプキンスがレクターを演じ、クラリス役はジュリアン・ムーアが務めた。

作品情報

日本版タイトル:『ハンニバル』
原題:Hannibal
製作年:2001年
本国公開日:2001年2月9日
日本公開日:2001年4月7日
ジャンル:サスペンス/スリラー/ホラー
製作国:アメリカ/イギリス
原作:トマス・ハリス『ハンニバル』(小説)
上映時間:131分
前作:『羊たちの沈黙』(1991)
次作:『レッド・ドラゴン』(2002)

監督:リドリー・スコット
脚本:デヴィッド・マメット/スティーヴン・ザイリアン
製作:ディノ・デ・ラウレンティス/マーサ・デ・ラウレンティス/リドリー・スコット
製作総指揮:ブランコ・ラスティグ
撮影:ジョン・マシソン
編集:ピエトロ・スカリア
作曲:ハンス・ジマー
出演:アンソニー・ホプキンス/ジュリアン・ムーア/ゲイリー・オールドマン/レイ・リオッタ/フランキー・R・フェイソン/ジャンカルロ・ジャンニーニ/フランチェスカ・ネリ
製作:メトロ・ゴールドウィン・メイヤー/ユニバーサル・ピクチャーズ/ディノ・デ・ラウレンティス・カンパニー/スコット・フリー・プロダクションズ
配給:メトロ・ゴールドウィン・メイヤー(北米)/ギャガ・コミュニケーションズ(日本)

あらすじ

“バッファロー・ビル”事件から10年。FBI捜査官クラリス・スターリングは、麻薬捜査での銃撃事件をきっかけに世間と組織の批判にさらされていた。一方、脱獄したハンニバル・レクター博士は、イタリア・フィレンツェで“フェル博士”として静かに暮らしていた。そんな中、かつてレクターに傷つけられた大富豪メイスン・ヴァージャーが、復讐のためにクラリスを利用し、レクターをおびき寄せようとする。

主な登場人物(キャスト)

ハンニバル・レクター(アンソニー・ホプキンス):元精神科医にして、知性と美意識を備えた猟奇的な殺人鬼。脱獄後はフィレンツェに潜伏し、“フェル博士”として新たな身分を得て暮らしている。

クラリス・スターリング(ジュリアン・ムーア):FBIのベテラン捜査官。過去にレクターの助言を得て事件を解決した人物であり、麻薬捜査での失態をきっかけに窮地へ追い込まれていく。

メイスン・ヴァージャー(ゲイリー・オールドマン):レクターの数少ない生存被害者である大富豪。全身に深い傷を負い、長年にわたってレクターへの復讐を計画している。

ポール・クレンドラー(レイ・リオッタ):司法省の役人。クラリスに敵意を向け、メイスンの計画に関わりながら、彼女を追い詰める役割を担う。

バーニー(フランキー・R・フェイソン):かつてレクターが収容されていた施設で働いていた元看護助手。

リナルド・パッツィ刑事(ジャンカルロ・ジャンニーニ):フィレンツェの刑事。レクターの正体に気づき、報奨金を狙って危険な取引に踏み込んでいく。

作品の魅力解説

映画『ハンニバル』の魅力は、『羊たちの沈黙』の密室的な心理戦をそのまま繰り返すのではなく、フィレンツェの街並みやオペラ的な演出を取り入れ、より耽美で不穏なサスペンスへと拡張している点にある。

アンソニー・ホプキンス演じるレクターは、前作以上に物語の中心へ立ち、知性、優雅さ、残酷さが同居する存在として描かれる。一方、ジュリアン・ムーアのクラリスは、組織の中で孤立しながらも信念を手放さない人物として、前作とは異なる成熟したヒロイン像を見せている。

また、レクターとクラリス、そして復讐者メイスン・ヴァージャーの関係が交差することで、単なる猟奇サスペンスではなく、執着、尊敬、復讐、美意識が絡み合う独特の緊張感が生まれている。暴力描写は強いが、レクターというキャラクターの神話性を押し広げた続編として見応えのある一作である。

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