『CBGB ニューヨーク、PUNKが生まれた場所』解説|どんな映画?あらすじ・キャスト・魅力・レビューまとめ

『CBGB ニューヨーク、PUNKが生まれた場所』解説|どんな映画?あらすじ・キャスト・魅力・レビューまとめ Database - Films
『CBGB ニューヨーク、PUNKが生まれた場所』より © 2013 Film CBGB, LLC. All Rights Reserved.

映画『CBGB ニューヨーク、PUNKが生まれた場所』(2013)を紹介&解説。


映画『CBGB ニューヨーク、PUNKが生まれた場所』概要

映画『CBGB ニューヨーク、PUNKが生まれた場所』は、ランドール・ミラー監督(『ボトル・ドリーム カリフォルニアワインの奇跡』)が、実在したライブハウス「CBGB」と創設者ヒリー・クリスタルを題材に、1970年代のニューヨークで同店がパンク/ニューウェーブの重要拠点へ変貌していく過程を描く音楽伝記ドラマ。

カントリー、ブルーグラス、ブルースの店を作ろうとしていたヒリーが、Televisionをはじめとする無名のロックバンドへ舞台を開放。ラモーンズ、ブロンディ、トーキング・ヘッズ、パティ・スミスら後に音楽史へ名を刻むアーティストたちが集う場所となっていく。

主演はアラン・リックマン。共演にアシュリー・グリーン、マリン・アッカーマン、ジャスティン・バーサ、ルパート・グリント、ジョニー・ガレッキ、カイル・ガルナーら。

作品情報

日本版タイトル 『CBGB ニューヨーク、PUNKが生まれた場所』
原題 CBGB
製作年 2013年
本国公開日 2013年10月11日
日本公開日 2026年10月23日
ジャンル 伝記/音楽/ドラマ
製作国 アメリカ
原作 無
上映時間 102分
監督 ランドール・ミラー
脚本 ジョディ・サヴィン/ランドール・ミラー
製作 ジョディ・サヴィン/ランドール・ミラー/ブラッド・ローゼンバーガー
製作総指揮 Michael Arougheti/Gerry de Klerk/Melanie de Klerk/Kevin Fooほか
撮影 マイケル・J・オジアー
編集 ダン・オブライエン
音楽監修 ブラッド・ローゼンバーガー
出演 アラン・リックマン/マリン・アッカーマン/ジャスティン・バーサ/リチャード・デ・クラーク/ジョニー・ガレッキ/カイル・ガルナー/アシュリー・グリーン/ルパート・グリント/エステル・ハリス/テイラー・ホーキンス/スタナ・カティック/ドナル・ローグ/ジョエル・デヴィッド・ムーア/ミッキー・サムナー/ジョシュ・ザッカーマン
製作 Unclaimed Freight Productions/Rampart Films
配給 XLrator Media(米国)/スターキャットアルバトロス・フィルム(日本)

あらすじ

1970年代のニューヨーク。離婚や事業の失敗を経験したヒリー・クリスタルは、再起をかけてマンハッタンのバワリーにライブハウス「CBGB」を開く。

カントリー、ブルーグラス、ブルースを扱う店にするはずだったが客は集まらず、そこへテリー・オークがマネージメントする無名バンド、Televisionが現れる。ヒリーは「オリジナル曲だけを演奏すること」を条件に彼らを出演させる。

やがてラモーンズ、ブロンディ、トーキング・ヘッズ、パティ・スミス、Dead Boysら個性的な若者たちが集結。小さなライブハウスは、既存の音楽業界に居場所のなかったアーティストたちが自由に表現できる場所となり、新たな音楽文化の中心へ変わっていく。

主な登場人物(キャスト)

ヒリー・クリスタル(アラン・リックマン):ニューヨークのライブハウス「CBGB」を立ち上げた実在のオーナー。経営や金銭管理には難がある一方、無名の若者や社会からはみ出した人々を受け入れ、オリジナル曲を演奏できる場所を提供する。本人がパンクを生み出したわけではないが、新しい音楽が育つ舞台を作った人物。

リサ・クリスタル(アシュリー・グリーン):ヒリーの娘。破天荒で金銭管理の苦手な父に代わり、混乱したCBGBの帳簿や経営を立て直そうとする現実派。父と何度も衝突しながらも、店を支え続ける。

マーヴ・ファーガソン(ドナル・ローグ):ヒリーとともにCBGBを切り盛りするビジネスパートナー。皮肉屋ながらヒリーの良き相棒で、無名バンドが次々現れる店の変化を見守る。黄色い工事用ヘルメットがトレードマーク。

タクシー(リチャード・デ・クラーク):CBGBの音響を担当する青年。実在した初期スタッフ、トーマス・“タクシー”・ブリエルをモデルとし、未整備だった店の音響環境を支える裏方として描かれる。

テリー・オーク(ジョニー・ガレッキ):Televisionのマネージャー。まだロックのライブハウスではなかったCBGBへバンドを売り込み、店が新しいニューヨーク・ロックの拠点へ変わるきっかけを作る。

スティーヴ・ベイターズ(ジャスティン・バーサ):クリーブランド出身の実在のパンクバンド「Dead Boys」のボーカル。過激で自己破壊的なライブ・パフォーマンスを見せるフロントマンで、ヒリーがバンドの才能に惚れ込みマネージャーを引き受けたことで、物語後半の中心人物の一人となる。

チーター・クローム(ルパート・グリント):Dead Boysのリードギタリスト。反抗的で破天荒なバンドメンバーの一人で、スティーヴらとともにヒリーを振り回しながらも、その才能を信じさせる存在となる。

ジェニア・ラヴァン(スタナ・カティック):自身もロック・シンガーとして活動してきた実在の音楽プロデューサー。ヒリーからDead Boysを託され、破天荒なメンバーたちに手を焼きながらデビューアルバム制作に携わる。

デビー・ハリー(マリン・アッカーマン):CBGBを活動拠点のひとつとして頭角を現した実在のバンド「ブロンディ」のボーカル。プラチナブロンドとクールな存在感を持ち、後にパンク/ニューウェーブを代表する世界的スターとなる。

ジョーイ・ラモーン(ジョエル・デヴィッド・ムーア):CBGBを代表する実在のパンクバンド「ラモーンズ」のボーカル。長身、長髪、サングラスが特徴的な青年で、シンプルかつ高速な楽曲を鳴らすラモーンズとともに初期CBGBを象徴する存在となる。

ルー・リード(カイル・ガルナー):ヴェルヴェット・アンダーグラウンドを率い、後のニューヨーク・パンクに大きな影響を与えた実在のミュージシャン。CBGBから発掘された若手ではなく、すでに著名な先行世代として登場し、創刊前の『PUNK』誌メンバーから取材を受ける。

ジョン・ホルムストロム(ジョシュ・ザッカーマン):音楽雑誌『PUNK』を創刊した実在の編集者/イラストレーター。CBGBでラモーンズやルー・リードらを取材し、店を中心に生まれつつあった新しい音楽や若者文化を「パンク」として記録・発信する。

パティ・スミス(ミッキー・サムナー):詩とロックを融合させ、初期CBGBを象徴する存在となった実在のシンガー/詩人。文学的な言葉と荒々しいロックを結びつけ、ニューヨークの新しい音楽文化を形成した重要人物の一人。

用語解説

CBGB

1973年にヒリー・クリスタルがニューヨーク・マンハッタンのバワリーで開いたライブハウス。「CBGB」は「Country, BlueGrass, Blues」の頭文字で、当初はその名の通りカントリー、ブルーグラス、ブルースを扱う店として構想された。しかしTelevision、ラモーンズ、ブロンディ、パティ・スミス、トーキング・ヘッズらが出演するようになり、パンク/ニューウェーブを象徴する場所へ変貌した。

OMFUG

CBGBのロゴの下に掲げられていた文字。「Other Music For Uplifting Gormandizers」の略で、ヒリー・クリスタルによれば「音楽に飢えた者たちを高揚させるその他の音楽」といった意味。

パンクロック

1970年代半ばにニューヨークやロンドンなどで広がったロックの潮流。技巧や大規模な演出を重視する当時の主流ロックに対し、簡潔な楽曲、荒々しい演奏、DIY精神、既成概念への反発などを特徴とする。CBGBはニューヨークにおける初期パンク/ニューウェーブの重要拠点となった。

Dead Boys(デッド・ボーイズ)

スティーヴ・ベイターズ、チーター・クロームらを擁したクリーブランド発のパンクバンド。ニューヨークへ進出してCBGBの常連となり、ヒリー・クリスタルがマネージャーを務めた。1977年にはジェニア・ラヴァンのプロデュースでデビューアルバム『Young, Loud and Snotty』を発表。「Sonic Reducer」などで知られる。

Blondie(ブロンディ)

デビー・ハリーとクリス・スタインを中心とするニューヨークのバンド。初期CBGBシーンから頭角を現し、パンク/ニューウェーブを出発点にポップ、ディスコ、レゲエなどを横断して世界的成功を収めた。

Ramones(ラモーンズ)

ニューヨーク・クイーンズ出身のパンクバンド。短く、速く、シンプルな楽曲と革ジャン姿で知られ、1974年からCBGBへ出演。後のパンクロックに決定的な影響を与えた代表的バンドの一つ。

Talking Heads(トーキング・ヘッズ)

デヴィッド・バーン、ティナ・ウェイマス、クリス・フランツらによって結成されたバンド。初期にCBGBで活動し、パンク/ニューウェーブのシーンから登場しながら、ファンクやアートロック、ワールドミュージックなどを取り入れ独自の音楽性を築いた。

Television(テレヴィジョン)

トム・ヴァーレインやリチャード・ヘルらが初期メンバーとして活動したニューヨークのロックバンド。マネージャーのテリー・オークがヒリー・クリスタルへ出演を働きかけたことでCBGBのステージに立ち、店がオリジナル曲を演奏する若いロックバンドへ門戸を開く大きなきっかけとなった。

『PUNK』誌

ジョン・ホルムストロム、ゲッド・ダン、レッグス・マクニールらによって1970年代半ばに立ち上げられたニューヨークの音楽ファン雑誌。ラモーンズやルー・リードなどを取り上げ、CBGB周辺で起きていた音楽、ファッション、アート、態度を「パンク」という文化として記録・発信する重要な役割を果たした。

作品の詳細レビューはこちら

映画データベースTOPへ

cula をもっと見る

今すぐ購読し、続きを読んで、すべてのアーカイブにアクセスしましょう。

続きを読む